──ツアーに向けた、過去楽曲のリハーサルはすでに始まってるんですか?
金井今日時点で数えて、すでに130曲やりました。年明けから早めにやってて、149曲あるので、あと19曲なんですけど。“最初にやった曲、すでに抜けてる説”もあります(笑)。
柿沼ホント、そうなんですよ。だから、一度覚えてたものを忘れてると、スタジオの帰りにすごく落ち込むんです(笑)。でもライブでやる曲が決まっちゃえば、そこに向けてやるだけなんで。あとはセットリストを決めるだけだなと思ってて。
金井このツアーのとっても素敵なところなんですけど、地方ごとで少し足を伸ばしてもらえば、全く違ったセットリストで楽しめるってところなんです。例えば、北海道でも札幌と函館とか、九州なら福岡と熊本とか。少し遠出してくれたら、強制的に全とっかえですから。東北とか北陸とか、各地域で2DAYSをやったら、全く違ったセットリストになります。だからこれ、すごく画期的なツアーになると思うし。この後、誰かが真似し始めたら、「あれ、BIGMAMAがやってたやつだ」ってなりますよね?
柿沼誰もやんないと思うけど(笑)。
──あはは。全然演ってなかった過去楽曲を演奏する中での気付きや、過去の自分たちに教えられたことはありました?
安井僕はベースなんで、CDだとあまり聴こえないんですよね(笑)。だから、聴き返しても思い出せないフレーズがあったりして。僕が思い出さなかったら、もう誰も思い出せないので。「いまだったら、こう弾くだろうな」とか、新たなフレーズを入れたりしてます。
東出それは私もあります。昔と比べたら上手くなっているし、表現力も上がっているので。昔の曲から順に聴くことで、「この辺でこういう表現が出来るようになったんだ!」とか、自分の成長を感じています。
柿沼あと逆に定番の曲は改めて音源で聴く機会がなかったので、この機に改めて聴き返した時、「この曲、こんな感じだったんだ!」って気付くことが多くて。定番曲ともう一度向き合うという作業は、フリーライブの時にもやったんですが。時間をかけて向き合うことって、すごく大事だなと思いました。
金井僕は“隠れ人気曲”がちょっと分かってきたみたいなことはありました。COMPLETEツアーをやることはファンとも共有してるので、リハーサルもオープンにして配信しているんですけど。そういう時に反応の良い、隠れ人気曲ってのがあって。プレイが難しかったり、色んな理由があって、ライブで演る頻度が減ってた曲もあるんですけど。「この曲って自分が思っているより愛されてたんだな」という曲が、何曲かありましたね。
東出ツアーが始まると、もっとダイレクトにリアクションが来るから、また気付くこともあるでしょうし。今後のセットリストにも変化が生まれるんじゃないかと思います。
──では、これを読んでくれてる熱心なファンに向けての質問です。149曲を改めて聴いて、特に好きな曲や演奏するのが楽しみな曲を教えて下さい。
安井 俺は「INVIS」かな?
東出私もそれなんだよね。
金井補足すると、この曲は『The Vanishing Bride』に入った、短めのインタールードの曲で、真緒さんが持ってきた曲だったんですが。ライブでもほぼ演ったことなくて。
安井東京ドームシティホールのライブで、ストリングス入れて演ったくらいだよね?この曲は音源だとベースが入ってないんですけど、それを新たにバンドアレンジしてます。
東出当時は私がピアノもバイオリンも弾いていたんですけど。金井くんがピアノを弾けるようになったり、ドラムやベースも加えたバンドアレンジで、現在だからこその形で披露します。「この曲、一生やらないんだろうな」と思ってたので、披露出来るのがすごく楽しみだし。みんなも楽しみにして欲しいし、驚いて欲しいです。
金井僕は「The Naked King ~美しき我が人生を~」です。この曲は正式にBisが加わって、最初に発表した曲で、<美しき我が人生を!>と僕が歌った後、メンバーのビッグコーラスが入るんです。僕らがRebornした後、“自分たちで誇れるような人生を送りたい”と改めて歌いたかったし。ライブで歌うたび、「これが本当に美しき我が人生と言えますか、あなた?」と胸に手を当てるような、自分の重石として乗ってる言葉として書いたので。また声を出せる状況になってツアーを回れた時、それがファンの中にきちんと伝わっている、自然と口にしたくなるメロディと歌詞になっていればいいなと思っています。
柿沼僕は「alongside」なんですけど。<失って初めて気付いた事ばかりさ>って歌詞があって、関係ないんだけど、ちょっとライブで演りづらくなってた時期があって。
金井メンバーが脱退した後に、♪失って~って、ちょっと歌いづらかったよね(笑)。
柿沼それがまたフラットになって、全曲やるというタイミングで久々に演った時、すごく気持ち良くて。それを新しいドラムが叩いてるのも良いし、コーラスも3人でやって気持ち良いし、BIGMAMAの良いところがすごく出ているなと改めて思った曲でした。
Bis僕は迷うんですけど、まだ合わせていない曲の中に「ILLUSION」って曲があって。なかなか披露されないレア人気曲なんですけど、個人的にすごく大好きな曲なんです。軽快な曲調でリズムもラテンっぽかったり、ジャズっぽかったりしながら、あくまでもBIGMAMAのテイストにまとまってて、「バンドの振れ幅、広いな!」と思った曲で。この曲を初めてバンドスタイルで披露出来るので、反応もすごく楽しみです。
──では、最後に久々の全国ツアーに向けての意気込みを聴かせて下さい。
金井僕はやっぱり、ライブやツアーはご褒美のように感じるというか、ガソリンみたいなもので。ツアーがなくてもここ数年やってきましたけど、ライブで燃えて前に進める部分は確実にあるので。そこは素直にガソリンをいただいて、熱量上げてヒートアップしたところを届けられたら良いなと思っています。
東出私はまだツアーをビスたんと共有したことがないんで、それもすごく楽しみです。ツアーで地方を回って、「BIGMAMAのライブ、こんなもんじゃねぇぞ!」っていうのをまずはビスたんに、感謝を込めて知らしめたいです。
柿沼あと、僕らはコロナ禍でもわりと好きにライブもやってきて、ツービートの曲もやったし、お客さんが動きたくなるような仕掛けもやってきたんですが。我慢を強いられてきたお客さんは、すごく辛かったと思うんです。それがある程度自由な環境になったのが、すごく嬉しいし、良かったなと思って。来てくれたお客さんに「やっぱり、BIGMAMAのライブってこれだよね!」と思ってもらいたいし、僕らもそういうステージにするし。純粋にそれを楽しみに来て欲しいなというのは、いま思うところですね。
金井どんなライブであれ、僕らが届けるものは変わらないからね。
PRESENT
サイン入り ミニバケツを1名様に
※転載禁止
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