──では、そんなストストの新曲「さぁゴールへ!」について聞かせてください。これはフェスのために作った曲ですか?
Fin同時進行ですね。新曲そろそろ作りたいねって話をしていて、12月って僕ら2人とも誕生日があって。2日違いなんですね。
沢城12月18日がFinさん、19日がフェス、20日が僕の誕生日なんですよね。
──まさかの2人の誕生日を挟んでのフェス開催とは。
沢城たまたまその日がとれたんです。
Finそれで、話を戻して。2人とも誕生日があるなら12月にフェスをやってみようかという話になったのは、僕たちはこれまでワンマンでのイベントばっかやってきたんですよ。でもこれから先、新しいファンやリスナーを増やしていくにあたって、他のアーティストさんと一緒にイベントをやるのは新しい人に観てもらえるいい機会になるし、僕らもバンドとしていい経験になるからということで、ワンマンではなくて何組かバンドを入れてフェスという形でやってみようということになりました。
──フェスは今回が初?
Fin完全に初ですね。
──新曲「さぁゴールへ!」は冬の高校サッカー選手権の主題歌を狙って?
Finいいですね〜。歌いたいですけどね。国立で。願わくば。
沢城でも、これはゴールといっても特にサッカーのイメージはなく、歌詞を書いてるんです。歌詞を書く頃、ちょうどオリピックをやってたんですよ。デモを聴いた瞬間、僕のなかで“さぁゴールへ!”が浮かんできたんで、オリピックをテーマに、この人たちに対する応援歌を勝手に書いてみようかなと思って歌詞は書きました。
──選手権じゃなくて、オリンピックの勝手に応援歌!
沢城そうそう。
──勝手にシリーズ、お好きですもんね。
沢城確かに! 勝手に主題歌とか好きで書いたりしてますからね。
──今作は堀田竜成さんをゲストに迎え、トリプルボーカルというところが特徴になっていましたが。堀田さんとのつながりは?
沢城僕が声優側の仕事で、自分が出てたアニメが実写映画になるというとき、自分が担当していたキャラクターの役で、その映画(劇場版『SOARA2』)に俳優として出させて頂いたんですけども。そこで主人公をやってたのが堀田竜成君で。その映画自体、高校生のバンドの話だったんですけど。撮影の待ち時間に竜成君が「僕はユニットでは歌ってるけど、いつかバンドで歌ってみたいな」といってたことがあって。「へぇー(目をきらりとさせ)、なるほど」と思った僕は「じゃあ竜成君、STREET STORYで一緒に歌ってみない?」っていったら「ぜひぜひ!」っていってくれたんで、今回一緒にやることになった感じです。
──トリプルヴォーカルになったことで、爽やか度が増し増しになりましたね。
Finたしかに! 3人とも綺麗に声質が分かれてて、いいバランスなんですよね。
沢城:竜成君の声もかなり爽やかなんでね。それをSTREET STORYに入れてくれたことで、また新しいものができたんじゃないかなと思います。
沢城:竜成君の声もかなり爽やかなんでね。それをSTREET STORYに入れてくれたことで、また新しいものができたんじゃないかなと思います。
──そうして、19日には<ST FES 2021>が開催される訳ですが。出演者の方々はみなさんとつながりがある方々ばかりなんですよね。
沢城そうです。上間江望ちゃんは、僕が声優のほうのお仕事で、ルミネtheよしもとで一緒にコントをやったことがあったんですよ。女性の声優さんなんですが、こっちがどんなに失礼なことをいってもすべて返してくれるという芸人さん好みの凄い返しができる人で。それで意気投合しまして。歌もやってらっしゃって上手いのは知ってたから、今回声をかけさせてもらいました。
──女性アーティストと一緒になるのは今回が初めて?
Finそうだね。僕らのライブに来てくれる方は女性の方が大半なので、男性の方に観てもらえたらという意味で女性のアーティストさんを入れてみようってなったんです。
──なるほど。
沢城DAN☆DANは竜成君がやってるユニットですね。竜成君はコミュ力が高いから誰とでも仲良くなれて、ポジティヴな気を持ってる人だから、イベントに出てもらったら盛り上げてくれるんじゃないかなと思ったんでオファーしました。
FinあとはMAYKIDZだね。
(編集部注:MAYKIDZ:2018年5月結成。小林光一(Vo&Gt)、高田雄一(Ba)、BEAK(Dr)からなる3ピースバンド。高田雄一はELLEGARDEN のメンバー)
──明らかにこれまでの声優・俳優の流れの中では浮いてる存在ですけど。急にロック!
沢城ですよね(笑)。っていうのも僕ら、バンド結成当初から明らかにメンバーがおかしかったんですよ。最初の頃はFinさんがいて、いまメメタァっていうバンドをやってるサンライズ太陽君がドラムで。ベーシストはELLEGARDENの高田雄一さんだったんですよ。
──それ、おかしくないですか?
沢城いや、そうなんです。絶対おかしいんですよ。そのエルレの高田さんに毎月ノーギャラでカバー曲を弾いてもらってましたから。
──ええーっ!
沢城メールで高田さんに「次はこれやってきてくださーい!」っていったら「はーい。分かりました」って。
──なにも知らないって、無敵ですね。
Finそう! 高田さんも高田さんで、軽く「いいっすよ」っていってくれちゃって。弾いてくれちゃうんですよ。
沢城高田さんはレジェンド的なバンドのベーシストさんなんですけど。
──けど?
沢城いい意味でバンドマンっぽくないところがあって。すごくフランクで、なにいっても嫌な顔せず「いいですよ」っていってくれるんです。
──元々どうやって高田さんとはつながったんですか?
沢城僕が前にいた事務所の社長がELLEGARDENさんと地元が一緒で、若い頃から知り合いだったんですよ。そこで、番組が始まったときに「ベース弾いてくれる人いないかなあ」っていってたら社長が「エルレの高田君だったら全然やってくれると思うよ」っていって(笑)。こっちとしては「マジすか?」って。エルレ好きだったんで、最初は僕も夢のような感じだったんですけど。そこからだんだんと慣れてきて。高田さんが遅刻すると、ふざけて「高田さん、いま何時だと思ってんすか?」っていったり(笑)。
──エルレに上から目線(微笑)。
沢城そういうのを面白がって受け入れてくれるのが高田さんなので、今回フェスをやろうってなったときも、なんとか高田さんには出てもらいたくて。12月はELLEGARDENのツアーもあって忙しいんですけど、それでも「やってもらえますか?」ってオファーしたら「ああ〜、全然やるよ」って返事が来て。今回はMAYKIDZに加え、STREET STORYのサポートベースも高田さんにお願いして。
Fin:ステージでは僕たちよりも高田さんのほうが大忙しなんですよ(笑)。
沢城:ステージ上がってないときはカメラも撮ってくれると思うから、高田さん大忙しの1日です(笑)。
Fin:ステージでは僕たちよりも高田さんのほうが大忙しなんですよ(笑)。
沢城:ステージ上がってないときはカメラも撮ってくれると思うから、高田さん大忙しの1日です(笑)。
──レジェンドの使い方が雑すぎ(笑)。
沢城いやいや、そうなんですが。高田さんはやるやらないが“お金”じゃないんですよね。高田さんはスターミュージシャンですけど、我々なんてまだ駆け出しだからそんなに出演料は出せない訳です。それでも「全然気にしないで。少ない感じで大丈夫っすよ」っていう感じでやってくれるんで。お金がどうこうっていうよりは、高田さんが一緒にやって楽しいと思えるかどうか。そこを高田さんは一番大事にしてるんだろうなってすごく思うんで。そういう人間性も本当に素敵だなと思いますね。