Chara、デビュー30周年へ向けたライブを開催「どんな状況でも最大限でやりたいし、みんながワクワクするような演出を考えたい」

インタビュー | 2020.09.12 19:00

──また、8月22日に大阪の万博公園で久しぶりにライブをされました。ドライブ・イン・ライブという新しい形でのライブはどうでしたか。

それもまだ実験的で、試行錯誤してる最中だと思うけど、新鮮で楽しかったよ。車は180台くらいだったかな。クラクションは鳴らしちゃダメだから、『ハイビーム頂戴』とか、『パッシングして!』って呼びかけて。キラキラしてて、それが蛍の求愛みたいで素敵でしたね。ただ、今は車の外には出てはいけなかったので、窓から手を出して降ったりするくらいで。外に出れたり、車の屋根に乗れたりすると、またいいかなと思った。あとは、岡本太郎の太陽の塔が目の前にあって。48年ぶりに内部が公開されたから入りたかったけど、前日までに予約しないといけないらしくて入れなくて。かなり残念でしたね。しかも、あれ、3つの顔があって。夜見たら、また怖くて。光ってきた! と思いながらやってましたね。

──(笑)。そして、9月21日にデビュー29周年を迎えます。

デビューした頃は街にレコードショップが残ってた時代で、それがCDになって、MDが出て、サブスクになって……。やがて盤は無くなるとか、音楽業界の変貌は予想はされていたけど、随分変わったなと思いますね。私自身は、声や歌い方は変わってると思うんだけど、自分を信じる、音楽を愛するっていう基本は変わってないと思う。よく『変わらないね』って言われるけど、変わらないように心がけていたんだと思います。

──翌日には久しぶりのワンマンライブが控えています。

まだ限定的だけどね。今回は東京近郊の方のみのご来場とさせていただいているし、座席の前の方は入れずに、途中で換気タイムも設けることにしてて。ご家庭に小さいお子さんがいる方とか、高齢の親御さんと同居されてる方とかはまだ気になると思うのね。そういう方には配信もあるので、無理してこなくていいよって言いたいです。ただ、私はどんな状況でもそこで最大限でやりたいし、みんながワクワクするような演出を考えたいなと思ってます。家に来る前にお手紙を差し上げるような、なにかおもてなししたいなと思ってますね。

──2018年1月のバースデイライブ以来となるオーロラバンドが集結します。

最近は若手のミュージシャンとやることも多かったんだけど、周年ライブはオーロラって決めていて。ワンマンライブ自体は今年1月のバースデーライブ以来になるのかな。全然やってないからね。

──どんなライブになりそうですか。

ツアーだとアルバムを意識するけど、今回は周年だし、自分が歌いたい曲とか、最近やってない懐かしい曲とか、珍しい曲を入れたいなと思ってますね。あと、いつもは立って楽しむお客さんのことを考えるけど、今回は声を控えていただくようお願いもしているから、タンバリンとかシェイカーとか、音の鳴るものを持ってきてもらってもいいかなと思ってて。まだ決めてないけど、何かレスポンスできるものがあった方がいいかなって思うんだよね。それに関しては、9月17日の新月の日にインスタでご挨拶しようかなって思ってます。地方の方は配信で、おうちの最前列でゆったり見てください。事前に準備をしておくほうがワクワクするかもね。好きな食べ物とか飲み物を用意してもらって。アーカイブも週末まで残るし、配信だと家で好きな時間に気軽に観れるだろうから、久しぶりの人にも観てほしいな。初めての方もぜひお待ちしております!

──「Dance with Me?」というタイトルに込めた思いも聞いていいですか。

特にないよ(笑)。『一緒に踊って』いうお誘いです。ダンスパーティーで『私と一緒に踊って』って誘うのって、すごくロマンチックじゃないですか。踊ると言っても、バキバキに踊るっていう意味じゃなくて。心が躍る、ワクワクするというのもあるし、音やビートを聴いて、心が震えるっていうのもある。『一緒に揺れない?』っていう感じだね。今、そういうのが必要なんじゃないかなと思って。オーロラバンドはロックミュージシャンが多いけど、そんなにデカい音を出すとかは考えてなくて、mabanuaが言うように、音が大きくなくても、ちゃんと伝わるものがある。心の奥にちゃんと火をつけてから、あったまっていこうよっていう。そういう意味では、今回も私たちバンド、ステージがキャンプファイヤーの炎になりたいなって思うし、あなた自身が音楽というような人たちが集まってくれるので、音をみんなで重ねる喜びや愛、ファミリースタンスが映像でも読み取れると思う。きっと、『ミュージシャンっていいな。素晴らしいな』と感じると思うし、音楽が元気なくなるのが嫌なので、音楽の元気なところは伝えたいなと思います。

──この日から30年目のアニバーサリーイヤーに入りますね。

安心する1年にしたいですね。そして、新しい私にも出会いたい。何歳になっても生まれ変わっていたいし、自分の中から自分の可能性やパワーを掘り出していくのが大好きなんですよね。自分を飽きさせないように、自分でクリエイションすること。その前に、まずは健康だよね。健康には、体だけじゃなく、心の健康もあるからね。今、ざわつくことが多いし、みんなストレスがあると思うけど、自分のストレスが何かはわかってると思う。だから、私は常にストレスを減らしていこうキャンペーンをやっていきたいし、みんなで笑ってゆったり過ごせるといいなと思いますね。

  • 永堀アツオ

    取材・文

    永堀アツオ

SHARE

Charaの関連記事

アーティストページへ

最新記事

もっと見る