──近年は様々なミュージシャンとセッションしてますね。
そうだね。昨年の『Baby Bump』ツアーはTENDREにバンマスをやってもらって、そのあとがBREIMENの高木翔太で、夏フェスからバースデーライブまではコニタンこと、CRCK/LCKSの小西遼。最新アルバム『Baby Bump』がソウル/ファンク系だったから、若手のソウルミュージシャンのセッションが増えてきたんだけど、私も勉強になりますよ。
──みなさん、自由にやってるように見えました。
ステージを重ねるごとにだんだん楽しんでくれるようになったとは思うけど、最初は緊張はしてたよ。例えば、今年のバースデーライブでも鍵盤を弾いてもらった松本ジュンは、元々はトラ[※エキストラの略/代役の意]だったんですよ。その前の鍵盤弾きの井上薫くんが1日だけリハに来れない日があって。代打で松本ジュンが来たら、「お、いいね」ってなって。本番は薫くんだったんだけど、また別のセッションでお願いするねって言って、サマソニで一緒にやったりして。青山の月見ル君想フでやった、チャラモバ[※Charaオフィシャルモバイルファンサイト]会員限定のライブのときは「ピアノと歌だけで始めようよ」って言って、めっちゃ緊張させたりして。あんなにガチガチになってるジュンくんは初めて見たけど(笑)、そんな感じを経て、バースデーライブがそのメンバーとの最後のセッションだったんだよね。
──1月22、23日にLIQUIDROOMで行われた、バースデーライブの感想を聞かせてください。
デビューが23歳で、来年30周年を迎える前のバースデーライブだったから、やれる曲が多くてね。選曲は迷いましたけど、今回は1月10日にやった台湾公演の延長でもあったので、『Baby Bump』の曲もありながら、「Junior Sweet」や「やさしい気持ち」、「ミルク」「タイムマシーン」も入れたベストライブになったかなって思います。曲だけじゃなく、メンバーも新旧織り交ぜて。
──ギターはYEN TOWN BANDのメンバーでもある名越由貴夫さんでした。
名越くんは忙しくてね。椎名林檎からYUKI、Superflyと。テレビでお見かけすることも多いからね。あ、ロン毛のおじさんが弾いてるって思いますけど。
──(笑)バンマスは先ほどもお話にあった小西遼さんで。
面白いよね。演劇もやってるからなのか、ステージ上にいながらも舞台監督みたいな感じもあって。あとは、ドラムの洸くん(荒田洸/WONK)とコラボした「愛する時」を一緒にやれたのも良かったね。
──HIMI(佐藤緋美)くんと2人で「Violet Blue」もプレイしました。
息子が結構、気に入ってくれてる曲で。簡単なコードの展開ですし、私が大失恋をした19歳の時に作って、デビューのきっかけにもなった曲でもあって。息子がもうハタチになってるのがすごいなって思いましたね。
──ローラースケートカフェで朝までバイトしてたCharaさんが六本木の駅の階段にいる風景が目に浮かんできました。
途方に暮れてる私がね(笑)。でも、本当に面白いなと思った。こうやって時を超えて、息子と音楽でつながるっていうことが。