Paddy field初のレーベルツアー開催!kobore、Dear Chambers、Negative Campaign、the paddles、ボーカル座談会!

インタビュー | 2020.01.25 10:00

──そんな4バンドが引き寄せられた、府中Flightというライブハウス。どんな場所ですか。
佐藤常に本音でいられる場所。スタート地点でもありゴールでもあるみたいな、僕らにとっては帰ってくる場所。
森山北海道から出てきて、府中Flightというハコに出会うまで8、9年かかりました。最初は存在すら知らなくて、渋谷、新宿、下北沢でやってましたけど、今ならどこにする?っていう選択肢があるなら、府中かなって言う。本当に想像してなかった。こんなにフィットするハコに出会えるとは。
佐藤皇司はアレでしょ?寝屋川VINTAGEと似たところがあるからでしょ。
柄須賀そうそう。寝屋川VINTAGEの店長とFlightの店長との繋がりで、僕らの初遠征が府中なんですよ。
佐藤それ、たぶん見てる。
柄須賀「東京ってここなんだ」というのが、僕の第一印象やったんですよ。旅行も含めて、初めて東京に来たのが府中なんで。その次の日に渋谷でもやったんですけど、結局、通い続けたのはFlightでしたね。僕にとっては“第二のふるさと”ってやつやと思いますよ。寝屋川と同じぐらい居心地がいいです。
佐藤俺も、VINTAGEはFlightと同じぐらい寝心地が、いや居心地が。
柄須賀寝に来てるんすか(笑)。これに関しては、イトシュウさんがどう思ってるのか、めっちゃ聞きたいですね。
佐藤なんにも思ってないんじゃない?あの人は場所とかに全く左右されないし、どこへ行ってもイトシュウさんだから。人との関係はすごく気にするけど、環境は全く気にしない。そこにある環境で生き続ける。魚がいて釣りができるなら釣りするし、音楽しかないなら音楽やるしかないでしょ、みたいな。だから“そこに府中があったから”なんじゃない?

──アハハハ。かっこいいなあ。
佐藤話を戻すと。Flightは、僕ら自身に何かが足りないことに気づかせてくれるハコですね。
柄須賀僕らみたいなバンドには修行の場所。寝屋川VINTAGEと府中Flightでバンドのいろはを教えてもらってる、そういう場所です。
森山俺にとっては出会いの場所かな。下北沢や渋谷では出会えないようなバンドに当ててもらえるんですよ。都心のハコだと、同い年とかジャンルが一緒とか、そういう組み合わせが多いんですけど、Flightはノンジャンルで当ててきてくれるから。地方のハコっぽい東京のハコ、みたいな。
佐藤そうだね。どれが好きか自分で見つけてくれ、というスタイルかなと思います。
──あ、イトシュウさん来ました。
伊藤秀太(Negative Campaign/Vo,Ba)すみません…。
──いえいえ。まずはお茶でも。いない間にだいぶ語っちゃいましたけどね、みんな可愛い後輩って感じですか。
伊藤いやあ、先輩です。特に赳は、10個下の大きな背中って感じです。
森山考えてきたの?
伊藤いや、これは楽屋でずっと言ってること。だから同じレーベルだからといって、koboreを超えるような活躍を、とは思わない。いろんな景色を見せてくれる、頼れる先輩っていう感じです。
佐藤ありがとうございます。もう帰っていいですか(笑)。

──4人揃ったところで、ツアーの話をしましょう。スタートが3月28日の神戸から、ファイナルが4月12日の東京・新代田FEVERまで、Paddy fieldにとって初のレーベル・ツアー。
伊藤楽しい仲間と一緒に、楽しいライブがしたいです。極端な話、このツアーはライブしなくても楽しいと思う。
柄須賀それでもおもろいですよね。ライブはしたいですけど(笑)。
──何か決まってることあります?たとえばセッションやろうぜとか。
佐藤いや、決まりごとなしにそういうことが起こったら面白いなとは思います。
伊藤酒の場で出た赳の無茶ぶりが怖い。それが本当に実現したりするんで。
佐藤Negative CampaignとDear Chambersは、普段も一緒にやったりするんですけど。the paddlesに関しては大阪というのもあって、あんまり対バンする機会がなくて。こうやってちゃんとツアーを回るのは初めてかも。年下のバンドが入ることによって、この3バンドがどうフックアップされていくか。
森山僕はあんまりレーベル・ツアーという意識がない。4バンド揃えてもらってツアー回ります、みたいな印象かな。フライヤーで言うと、レーベル名がど真ん中にばん!と出てる感じじゃなくて、QRコードぐらいの位置に書いてあるほうが気持ちいいみたいな。
佐藤そんなの言わなくても、ファイナルでみんなが“Paddy fieldだったんだな”と思ってくれればいいかな。口コミみたいな感じで、最終的に広がってくれれば。
森山袋とじみたいな感じ。開けるまで勇気いるけど、開けた奴にしかわからない。
柄須賀一歩、踏み込んできてもらいたいですよね。
──お客さんの層ってそれぞれ違うんですかね。
森山一緒のようで違う。
柄須賀だからおもろいと思います。
佐藤それぞれのファンの感性をどう刺激していくか。それを4バンドとも楽しみにしてるから。
伊藤Negative Campaignのお客さんは、表現がすごくセンシティブなところですけど、ほかの3バンドに比べてお年を召されているというか。
佐藤全くセンシティブに言ってない(笑)。
伊藤僕が聴いてきた音楽は90年代のJ-ROCKとかで、そのリアルタイム世代が多いんですけど。こうして一緒にやる機会があると“僕らを見に来たけどあのバンドかっこいいね”と言ってくれたりするので、“この4組なら”と言って来てくれる人がいるんじゃないかな。レーベルうんぬんじゃなく、音楽として。

伊藤秀太(Negative Campaign/Vo,Ba)

──みなさんぜひお楽しみに。
伊藤全員がひねくれてるから、全員がダークホースになろうとしてると思いますよ。
佐藤僕はひねくれてないですよ。
伊藤いやいや、赳はね、たとえば“Dear Chambersがこういうライブをした”ってなったら、絶対そっちに行かない。
佐藤俺と森山はそういう意識が強いかも。森山が“このレーベルは”とか言ったら俺は絶対に言わないぞとか。同じ話に触れたくない。何なんだろうね?
森山それは昔からだよね。俺も、koboreがこうやったら俺は絶対そう行かないって思う。その間で、the paddlesはいろんな人にエールを送ってもらえばいい(笑)。
柄須賀そういう意味では、僕はあんまり左右されないかも。
──では最後に読者のみなさんへ。ツアーへのお誘いの言葉一人ずつ。
佐藤レーベル・ツアーとうたってますけど、観に来てくれる人に関しては、ニュートラルな状態で何も気兼ねなく楽しんでもらえれば、最高な1日になると思います。それをさらに最高にできるように、バンドも音楽も、ドリンクやグッズとかも、いろいろ盛り上げていけたらいいと思うので、来る方はぜひよろしくお願いします。
森山基本的に4バンドは仲いいんで、この雰囲気がいっぱい伝わればいいかなというのと、ライブではそれだけじゃない部分もあるので、仲いいけど切磋琢磨してる感じが表に伝わればいいかなと思います。それをちゃんとその目で見に来てほしいです。
柄須賀いろんなことを想像してみるんですけど、全く想像つかないというのがすごく楽しみなポイントなんで。それってバンドとお客さんで、もっと予想外のことが起きるやろなと思ってるんで、一緒に予想外のことを起こしてください。
伊藤だいたい言われちゃったんですけど。僕らはどの場所でも同じように、最高なライブをすると思いますし、4つのバンドのライブで一つのステージ、みたいな雰囲気が作れると思います。この4バンドだからそれができると思うので、頭から最後までぜひ観に来ていただきたいです。
全員(拍手)。

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