「ドラマチック」では過去と今のORESAMAの融合を図りました。だからこそリミックスではなく「Dressup ver.」（小島）
──c/wには5年前に配信リリースされた「ドラマチック」を新たにアレンジした「ドラマチック -Dressup ver.-」が収録されています。
小島ORESAMAは昔作った曲をライブ用にリアレンジすることが多くて、今回再録している「ドラマチック」もこの前ライブで披露したバージョンが元になっています。リアレンジは昔作った曲に今できる自分の表現が加わって、新しい曲に生まれ変わるような感覚がすごく好きで――僕にとってライブアレンジを作ることは新曲を制作しているのと似た感覚があるんです。だからそれをライブ以外でもリアレンジした楽曲をみんなに聴いてもらいたくて。
ぽん聴いてもらうことでもっともっと曲の可能性を知ってもらいたいよね。
小島そうだね。今後も続けていきたいなと思って、第1弾として「ドラマチック」のリアレンジを収録することにしました。
──「Dressup ver.」というネーミングも的を射ているし洒落ているし、すごくいいですね。「刷新」ではなく「着飾る」。パッと聴く感じだと大胆なアレンジですが、基盤にあるのは過去のニュアンスという不思議な感覚の曲でした。
小島僕の好きなフィルターハウスというジャンルの要素を取り入れつつ、2015年にリリースした時の音もそのまま入れて、過去と今のORESAMAの融合を図りました。ど頭になっている音は原曲を切り取ってループさせていて、ぽんちゃんが歌う「パッパッパッ」というコーラスは、原曲と新録のボーカルテイクを混ぜて使ってます。
ぽん「パッパッパッ」の部分、アンニュイな感じがいいよね。原曲の「ドラマチック」は今でもすごく好きですし、あの曲をきっかけにORESAMAを知ってくれた方々もあの時はすごく多くて。でも年齢を重ねるにつれて当時と同じ表現をすることが難しくなって、ライブで歌う機会が減っていったんです。今回の再録で「大人になったドラマチックを、今のわたしで歌う」と決めたので、歌入れもすごく楽しかったです。これからはもっとライブで歌っていきたいですね。
小島だからこそリミックスではなく「Dressup ver.」なんだと思います。ぽんちゃんがつけてくれたんですけど、楽曲の芯を残したうえで新しい服を着せるという意味と、パーティーやライブに行くためにおしゃれをするという意味が凝縮されている言葉ですね。ドレスアップするうえで、中の人まで変わってしまったら意味がないから。
「ドラマチック」Music Video
──ORESAMAはいつも、おふたりの音楽に対する情熱が音に表れていますし、年々その精度が上がっていると思います。だからこそただ「おしゃれだね」「可愛い曲だね」で終わらない音楽が作れるんだろうなと。
ぽんやっぱり、一度ステージからお客さんの姿を観てしまうと、「もっと楽しませたい」「もっといろんなことを忘れて楽しんでほしい。もっと一緒に遊びたい」という気持ちが大きくなっていって。そういう気持ちが制作にどんどん出ているなと感じます。
目指すは映像でしか観たことがないディスコ空間。そのためにわたしたちも表現の幅を広げていきたい（ぽん）
──となると2020年4月にTSUTAYA O-EASTで開催するワンマンライブも、またアップデートしたORESAMAの世界を体感できるのでしょうか？
ぽん12月に行ったワンマンでhuezさんのお力を借りて、初めて客席にLEDライトを設置して光の柱を立てたり、演出に力を入れたんです。そういうことを1回やってしまうと、もっと客席の空間まで使って遊びたいという欲が出てきて（笑）。
小島立体的な演出をして、お客さんがステージを観るライブではなく、フロアも巻き込んだ一体感のあるライブにしたいですし、もっと立体的に音を体感できるアプローチはないかな？と考えています。みんなで作ったライブで得たヒントやアイディアを、アルバムにつなげていきたいですね。
ぽんどんなアルバムにするの？
小島まだ言えません（笑）。でも『Hi-Fi POPS』を超える……いや、『Hi-Fi POPS』と共存できるアルバムにはしたいかな。
──小島さんは以前もライブはお客さんと一緒にその時間にしか作れない音楽を作る場所とおっしゃっていましたが、ここまでライブでヒントを得ているならば、お客さんも制作者のひとりと言ってもいいかもしれませんね。
小島ああ、そういうイメージかもしれないですね。ライブはみなさんにとっても僕にとっても、その時間でしか味わえない空間を作りたいですし、2020年は制作からリリースまでのスピード感も上げて、リリースの頻度を上げたいと思っています。
ぽん「この新曲で、あの空間をどうみんなと遊ぼうか？」と考えると、とってもわくわくしてきますね。目指すはわたしたちが映像でしか観たことがないディスコ空間なので、これからもわたしたちの永遠のテーマである非日常空間を追求したい。そのためにわたしたちももっともっと表現の幅を広げていきたいです。
ORESAMAワンマンライブ＠4/16(木)TSUTAYA O-EAST 告知動画
PRESENT
直筆サイン色紙を1名様に！
※転載禁止
受付は終了しました
