僕が、「NHKホールがやりたい。やろうよ」と言ったんです
甲斐バンド以前には歌謡曲と演歌の方にしか貸していなかったホールだったわけですが、そこでロック・バンドとしては初めて僕らがやりました。ただ、あの時の経緯を明かすと、「紅白歌合戦」のオファーが来た時に「いやいや、そんな眩しい舞台はとても、とても…」と言いながら、その一方で「NHKホールを僕らが使って、それをNHKが中継するというのはどうですか?」と言ったら、それをNHKが受け入れたんですよね。
その映像のマスターテープはずっと「無い!」と言われていたんですよね。ところが、なんと1週間前にそれが見つかったんです。ちゃんと放映尺のままで残ってたんですよ。それをNHKがデジタルにコンバートしてくれて、それをこの間、観させていただきました。ただ、強調しておきたいのは、そんなことになったのはひとえに「明石家紅白」に出たおかげなんです(笑)。3時間半もの長い間、ずっと収録に付き合って、“もうしばらく、さんちゃん(明石家さんま)には会わなくていいかな”と思うくらい、ずっと横にいたんですけど、その番組のプロデューサーが「その映像が無いということはないだろう」ということで探し出してくれたんですよ。
そうですね。ストーンズにフェイセズ、KISS、フリートウッド・マックなどなど…。洋楽番組だったんですが、そこに日本人のバンドで甲斐バンドが初めて出演したわけです。
当時は、そういうふうに言われましたね。知らない人には、全然わからないみたいだけど(笑)。
そうです。今回、最初は、別の会場が押さえられていました。 でも僕が、「NHKホールがやりたい。やろうよ」と言ったんです。それで、平日ではありますが、1月16日という日がなんとか取れたわけです。今NHKホールを押さえるのは大変なんですよね。本当は“年内に”と思ってたんだけど、でもあらためて考えてみると、いい展開になってるんですよ。年内の公演は博多で終わるんです。それは、「ブラボー!」という感じでしょ。そして、年明けにファイナルのNHKホール。これはなかなかいい流れだなと思っています。
そう思います。この9月に、陸上短距離の山縣亮太選手をフィーチャーした甲斐バンドとセイコーの新しいコラボ映像が公開されたんですが、それもオリンピックに向けた企画ですから。
45周年の区切りになるツアー・ファイナルが、バンドの“NEXT”の予兆になるというのは最高の展開ですよね。だから、僕はすごくいい流れで行けるなと思ってますよ。
あります。そういう意味でも、ファイナル公演でありながらバンドの新たな展開を予感させるようなクライマックスを用意していますから、ぜひ楽しみにしててください。
PRESENT
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