【SKULLSHIT 20th ANNIVERSARY 骸骨祭り】2016年12月3日(土)4日(日)幕張メッセ国際展示場
12/3[SAT] AREA REPORT
総括レポ
12月3日(土)千葉・幕張メッセ国際展示場にて、SKULLSHIT 20th ANNIVERSARY 骸骨祭り初日が行われた。3日(土)、4日(日)の2日間に渡って、50組を超えるアーティストに加え、お笑い芸人やプロレスラー、アイドル等も多数出演するこのフェス。既存のフェスやイベントの枠に全く収まらない、前代未聞のお祭り騒ぎにオーディエンスは大熱狂! ここでは大盛況のうちに幕を閉じた初日の様子を最速レポートする。
午前11時。BLACK STAGEでは、開演を心待ちにする多くのオーディエンスがスクリーンに映るカウントダウンに声を合わせ、オープニング映像が映し出される。『骸骨祭り』の主催者である大滝哲也氏が1996年、アパレルブランド・SKULLSHITを立ち上げ、今回の「骸骨祭り」を開催するまでのヒストリーを語ったこの映像。
小さな音楽イベントから始まり、2006年に初開催した『骸骨祭り』。そして2011年の東日本大震災により開催も危ぶまれた『THE LIVE』を経て、20周年を記念した本日の『骸骨祭り』への想いと覚悟を語った映像に大きな拍手が起きる中、タキシード姿の大滝氏が登場。
「20年続けて来ました。大変な時期もあったけど、続けてれば良いことあります」と開催の喜びを語ると、「今日は友人を呼んでます」と鬼龍院翔(ゴールデンボンバー)をステージに呼び込む。サプライズゲストの登場にオーディエンスが沸く中、フロア中央のサブステージに上がった二人が改めてタイトルコールを行い、いよいよ『骸骨祭り』初日がスタートした。
BLACK STAGE、RED STAGE、WHITE STAGEの3ステージに加え、DJ STAGE&WRESTLING STAGEではアイドルライブやDJ、お笑いやプロレスも行われるこのイベント。BLACK STAGEではオープニングセレモニーに続き、dustboxが登場! 初日一発目にピッタリの勢いと疾走感、鋭さや激しさも併せ持つ圧巻のステージが、祭りの始まりを華々しく飾る。RED STAGE一発目はjealkb。振り付けのレクチャーから始まるという斬新なライブ展開に、集まったオーディエンスが1曲目から笑顔で振りを合わせる。WHITE STAGEでは団長(NoGoD)、MIYA(MUCC)らによる、X JAPANの本気のコピーバンド・X SUGINAMI feat. 冠徹弥が登場。「紅」ではイントロのギターに歓声が湧く中、影マイクの歌声が重なり、「本物!? いや、偽物か!」の団長の声に現れたのは冠徹弥。TOSHIのコスプレをした二人がツインボーカルでハイトーンを響かせると、爆笑と歓声でフロアが大きく沸く。
たくさんの提灯で飾られた会場中央のDJ STAGE&WRESTLING STAGEは、大きな赤い提灯が象徴的な祭りやぐら風のDJ STAGEを中心に、プロレスのリングをそのまま使ったWRESTLING STAGE、さらに祭りの屋台のような飲食ブースが並び、まさにお祭り会場! 『骸骨祭り』の応援団長でもあるYB4(やべきょうすけ)のDJ。notall、スルースキルズといった『骸骨祭り』への出演権を賭けた「ROAD TO 骸骨祭り」から勝ち上がってきたアイドル。ライス、しずる、ニブンノゴ!といった人気お笑い芸人など、魅力的なステージが次々と行われ、ちょっと食事をしながら小休止するつもりが思わず長居してしまう。
さらにアーティストグッズ、オフィシャルグッズの物販スペースでは、出演者による“1時間店長”が実施されていたりと、タイムテーブルには書かれていないサプライズも満載! プロレスリングでは井上京子、田中将斗、大谷晋二郎、佐藤耕平といったスター選手が熱戦を繰り広げる中、「レイザーラモンRG&スカルタイガー vs 冠徹弥&曙」という、絶対にここでしか見れないスペシャルマッチも実現。去年、「スカルマニア」でプロレスデビューを飾った冠と、数年前は実際にプロレスラーとして活躍していたRGの一戦。結果、RGが曙と冠にフォール負けしてしまったが、勝った冠も明日の対戦相手であるTARUに襲われ、パイプ椅子で殴られて気絶。生の試合の迫力と驚きの展開に興奮させられっぱなしだった。
BLACK STAGEではストレイテナー、ACIDMANといった百戦錬磨のライブバンドたちが、熱気溢れるステージでSKULLSHITの20周年を祝福。サンシャイン池崎が異常なほどの笑いを生み、でんぱ組.incがパワフルに華やかにステージを彩ると、RIZEが圧倒的なパフォーマンスで会場をロック色に染める。強烈な個性を放つアーティストたちがそれぞれの輝きを放つ中、とびきり大きな拍手と歓声に迎えられて登場したのは175R。2010年に活動休止してから、6年ぶりのライブとなった今日。「帰ってきたぞ!」とSHOGO(vo)が叫び、「大滝さんも一緒の気持ちだと思う」と1曲目に演奏したのは「ハッピーライフ」。ブランクを感じさせない歌と演奏に笑顔で歌を口ずさみながら、体を揺らすオーディエンス。新曲も2曲披露してここからの活動に大きな期待をさせると、ラストは「空に唄えば」で最高潮の盛り上がりを生み、幕張のステージで復活の狼煙を上げた。
RED STAGEでは四星球、SUPER BEAVER、岡崎体育と人気急上昇中の若手アーティストのアクトが続き、トリであるSHAKALABBITSが登場。重厚な演奏とそれに負けないUKI(Vo)のキュートでたくましいボーカルでオーディエンスを魅了していた彼女らだったが、MCで突然シリアスな表情を浮かべ、発表されたのは来年内でのSHAKALABBITSの活動休止。オーディエンスが動揺してざわめく中、来年アルバムをリリースしてツアーを回り、活動を終えることを涙を浮かべながらも気丈に説明するUKI。「来年は応援し続けてくれてるみんなと、忘れられない一年にしたい」と語り、「MONSTER TREE」の演奏が始まると、肩を組んで巨大なサークルを作るファンの大合唱が起きる。止まらない涙を抑えながら、最後までしっかり歌い上げたUKI。終演後、鳴り止まないSHAKALABBITSコールに再び登場した4人は、予定になかったアンコールを披露。最後は笑顔を見せて、ステージを去った。
『骸骨祭り』初日もクライマックス。BLACK STAGEでは、MAN WITH A MISSIONが世界基準の歌と演奏、パフォーマンスで広い会場を埋めるオーディエンスを躍らせる。
そして、初日の大トリとして登場したのはMONOEYES。熱く激しく感傷的な歌と演奏をオーディエンス一人ひとりの胸に届けると、MCでは「OTK(大滝)には会うたび文句ばっか言ってるけど兄弟だと思ってるし、最後まで付き合うつもりだから」と大滝氏への想いを語った細美武士(Vo&Gt)。「OTKはメロコアとスケボーと洋服がひとつのカルチャーだった時代の生き残り。よくこの時代まで生き残ってるなと思うと、ちょっとだけ誇らしいです」というMCからは、音楽とお笑い、プロレスなど異なる文化を自身のセンスで繋ぎ、「骸骨祭り」というカルチャーを生み出した大滝氏の本質や魅力、ミュージシャンから信頼される理由が少しだけ見えた気がした。本編ラストは切なさの中に希望が見える「End Of The Story」でフィニッシュ。帰路に着く観客の笑顔が、初日の成功とDAY2への期待を物語っていた。
TEXT:フジジュン
PHOTO:RUI HASHIMOTO(SOUND SHOOTER)、HayachiN、KOHEI SUZUKI、SHINGO TAMAI、TAKAHIRO HIGUCHI
SKULLSHIT 20th ANNIVERSARY 骸骨祭り
2016年12月3日(土)4(日) 幕張メッセ国際展示場
9:00 開場 / 11:00 開演(21:30終演予定)
[出演者]
■12月3日(土)
ACIDMAN / 175R / 打首獄門同好会 / X SUGINAMI feat.冠徹弥 / 岡崎体育 / KEYTALK / グッドモーニングアメリカ / SHAKALABBITS / jealkb / 四星球 / ストレイテナー / SUPER BEAVER / dustbox / でんぱ組.inc / Nothing’s Carved In Stone / NoGoD / MAN WITH A MISSION / MEANING / MONOEYES /ヤバイTシャツ屋さん / 夜の本気ダンス / RIZE / lovefilm / RADIOTS (※50音順)
お笑い:
レイザーラモンHGRG / ライス / けんじる / サンシャイン池崎 / スベリー・マーキュリー / ニブンノゴ! (順不同)
オーディション合格組:
オメでたい頭でなにより / notall / スルースキルズ (順不同)
DJ:
YB4(やべきょうすけ) / ナカツガワショータ/ Boo / リアル赤ちゃんマンfeat.高田メタル(MEANING) / elsa(jealkb) / BOBU(どりあんず平井) / カラテカ入江&デッカチャン (順不同)
■12月4日(日)
Amelie / 氣志團 / GOOD4NOTHING / GOING UNDER GROUND / coldrain / Silent Siren / The Winking Owl / THE ORAL CIGARETTES / THE冠 / THE BACK HORN / The BONEZ / SECRET 7 LINE / SiM / SHADOWS / JAWEYE /10-FEET / TOTALFAT / NOISEMAKER / BLUE ENCOUNT / 04 Limited Sazabys / My Hair is Bad / MAGIC OF LiFE / MUCC / MERRY / 山嵐 / RADIO FISH (※50音順)
出演:蝶野正洋
お笑い:
レイザーラモンHGRG / COWCOW/ 2700 / インポッシブル / けんじる / スベリー・マーキュリー / どりあんず / まちゃまちゃ (順不同)
オーディション合格組:
キラキラゲリラ / 健太康太(主催者推薦枠)
DJ:
YB4(やべきょうすけ) / U-ichi(SKULLSHIT HARDLINER) / 髙橋コースケ(JAWEYE) / 団長(NoGoD) / BOBU(どりあんず平井) / Masaaki Yaguchi(MUCC ミヤ) (順不同)
※12月4日(日)出演予定の東京ダイナマイトは出演キャンセルとなりました。
上記出演キャンセルによるチケットの払い戻しはいたしません。ご了承くださいませ。
■協力プロレス団体
PRO-WRESTLING ZERO1、PRO-WRESTLING NOAH、SEAdLINNNG、ワールド女子プロレスディアナ、大日本プロレス、王道、プロレスリングWAVE、OSAKA女子、ブードゥー・マーダーズ (順不同)
■プロレス対戦カード
・12月3日(土)
○第一試合○
井上京子(ワールド女子プロレスディアナ)&高橋奈七永(SEAdLINNNG)VS 世志琥(SEAdLINNNG)&Sareee(ワールド女子プロレスディアナ)
○第二試合○
田中将斗(ZERO1)&小幡優作(ZERO1)VS 大谷晋二郎(ZERO1)&日高郁人(ZERO1)
○第三試合○
レイザーラモンRG &スカルタイガー VS 冠徹弥&曙(王道)
○第四試合○
岡林裕二(大日本プロレス)&関本大介(大日本プロレス) VS 佐藤耕平(ZERO1)&ハートリー・ジャクソン(ZERO1)
・12月4日(日)
○第一試合○
曙(王道)&佐藤耕平(ZERO1)VS ハートリー・ジャクソン(ZERO1)、ブッファ(ZERO1)
○第二試合○
豊田真奈美&高橋奈七永(SEAdLINNNG)&世志琥(SEAdLINNNG)VS 堀田祐美子&浜田文子(プロレスリングWAVE)&山下りな(OSAKA女子)
○第三試合○
丸藤正道(プロレスリングノア)&清宮海斗(プロレスリングノア)VS マサ北宮(プロレスリングノア)・熊野準(プロレスリングノア)
○第四試合○
レイザーラモン RG VS 未定
○第五試合○
大谷晋二郎(ZERO1)&田中将斗(ZERO1)&冠徹弥 VS 菅原拓也(ZERO1)&神風(ZERO1)&TARU(ブードゥー・マーダーズ)
※全て30分1本勝負
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