1月26日(金)Rhythmic Toy World @渋谷TSUTAYA O-EAST
ニュー・アルバム『TALENT』のリリース・ツアーのファイナル。このバンドとお客さんの信頼関係の強さによって1曲進むごとにライブがどんどんよくなっていくような、強烈なエネルギーに満ちた時間だった。「いいファンだなあ」と思い、「でもファンはバンドの鏡だからなあ」と次に思う、それを何度もくり返しながら観ました。
このツアーの直後の2月14日に、アニメ『弱虫ペダル GROLY LINE』のオープニング・テーマとして書き下ろした『僕の声』がリリースされる、放送ではもうオンエアされている、ということでもちろんこの日のライブでもやったのだが、そのリリース・ツアーとして3月~4月で東名阪ワンマン・ツアーを行うことが発表になった。
あと、本編とアンコールの間に、スクリーンを使って、ビクターからメジャー・デビューすることと、今春にニュー・アルバムが出ることも発表された。その時のお客さんの歓声、すごかった。メジャー移籍もだけど、それ以上にとにかくもう新しいアルバムがうれしい、という空気でした。
1月27日(土)Charisma.com @Zepp Tokyo
『Charisma.comです、ごきげんよう 2018』と題された、無期限活動休止前ラストライブ。すでに発表されているように、DJゴンチはこの日を最後に脱退、アーティスト活動から引退する。
大きなワンマンの時は、ダンサーたちが入ったり、ゲストでTEMPURA KIDZが登場したり、生のバンドが加わったりしたこともあったが、この最後のライブはアンコール含め 全32曲、頭から最後までMCいつかとDJゴンチのふたりきりで行われた。
やってほしい曲はすべてやってくれた……とまでは言わないが(そりゃそうですが)、かなりそれに近い、うれしい選曲だった。
1月10日に出たばかりのベスト・アルバム『Charisma.BEST』に入っている新曲「りぼん」で始まり、最初にCharisma.comの存在を知らしめた「HATE」で終わる曲順も、何か、なるほどなあ、そうだよなあ、という気持ちになりました。
2013年6月30日リキッドルームのイベント『モテキナイツ』に行ったら、それまで全然知らなかったCharisma.comが出ていて、それを観てびっくりして作品とライブを追うようになって4年半。もちろんいったん終わるのは寂しいし、観ながら、ライブがハイライトを迎えるたびになんとも言えない気持ちになった。「休止ということは必ず動き出すということです」という、アンコールのMCでのいつかの言葉を信じて待つ。
1月28日(日)Caravan @CLUB CITTA'(川崎)
Caravanが毎年この時期に行っている『新年祭』。今年はニュー・アルバム『The Harvest Time』のリリース・ツアーの一発目として行われた。毎年お客さん全員に振る舞い酒がプレゼントされるのが『新年祭』では恒例になっているが、今年はサッポロ黒ラベルだった。
秋にラジオのゲストに出た時に、このライブと振る舞い酒の話になり、「今回まだ決まってないんですよねえ」みたいなことを言ったら、その番組のスポンサーがサッポロで、買って出てくれたそうです。言ってみるもんですね。
去年は堀江博久(キーボードなど)とCaravanのふたりライブだったが、今年はそのふたりに宮下広輔(ペダル・スチールなど)、Curly Giraffeこと高桑 圭(ベース)、椎野恭一(ドラム)は加わったバンド編成。
当然ながら『The Harvest Time』の曲をここまでいっぱいやるライブはこれが初めてだったので、じっくりたっぷり堪能させていただいた。本当に耳に贅沢な時間。
あと、このリリース・ツアー、本日の1本目だけバンドで他はひとり弾き語りのスケジュールが発表されていたんだけど、それのあとにバンド編成でも回ることが、この日発表された。大阪・名古屋・岡山・福岡・札幌・東京で、ファイナルは5月20日六本木EX THEATER。
曰く「今年は日比谷野音、取れませんでした」。そんな報告しなくても、と思ったが、まあ確かに野音を期待される人だからなあとも思った。特に、一昨年に、日比谷野音が取れなかったので代わりに鎌倉芸術館でひとりライブを行うことを決定→そしたらキャンセルが出たかなんかで急遽野音もやれることになる→その鎌倉芸術館のステージで、ものすごく申し訳なさそうに発表、ということもあったので。
1月29日(月)坂本慎太郎 @LIQUIDROOM
ソロ始動から8年、ライブはやらなかったが、昨年10月にドイツでフェス1本ワンマン1本やってみたら手応えがよかったのか、東京でも1月17日にリキッドルームでワンマンを行うことが発表になる。先行抽選で申し込む。外れる。その後、同じくリキッドで1月29日での追加公演が発表に。また先行抽選。今度は当選した。
終わったあと、関係者招待で来ていた知人にばったり会った。
「あ、来たんだ? よく入れてもらえたねえ。誰に頼んだの?」
「いや、チケット取ったの」
「え、マジ? 取れたの?」
チケットの申し込み人数を教えてくれました。とんでもねえ倍率でした。よく当たったな俺。とりあえず、本日の段階で、2018年分の運を使い果たしたことを自覚する。
で。ライブ、とんでもなくよかった。あの音源の世界、生で複数の人間で再現するのが難しいからライブやりたくないのかな、とか勝手に類推したりもしていたんだけど、生の方がよかった。あの長年慣れ親しんだ曲たちが生で目の前で鳴ると、こんなに途方もない気持ちになる、ということを知った。
あと、後半、挨拶程度だけどMCをしたことと、本編ラストが終わったた時、一回下がらずに「ここからアンコールです」とすぐ曲に入ったことに、笑いました。新鮮だった。
今後、毎年がんがんツアーやってほしいとか、フェス出てほしいとかまでは望まないが、年にいっぺんくらいは、こうしてワンマンをやってくれることを期待します。できれば、観たい人の数に見合った会場で。次は当たる気がしないので、チケット。
1月31日(水)ザ・クロマニヨンズ @新木場Studio Coast
延々続くくツアー(今数えたら全部で58本)、『ラッキー&ヘブン2017-2018』の36本目。いつものようにきっかり1時間半、誰にでもできそうなのに他の誰にもできない、シンプルの究極のような、ロックンロールやパンク・ロックの核の部分だけを食らわせるみたいな最高のショーだった、このツアーも。
どんどんシンプルになり続けることって、いつか限界が来そうなのに、それを延々と10年以上続けている、ヒロト&マーシーの前のバンドとかも含めると気が遠くなる続けているのってすごい、やっぱり。
あと、ヒロトのMCが終始ヘラヘラしてて思いつきなのも、とても好きです。