3 月11日(金)19:30 ヒグチアイ@EX THEATER ROPPONGI
東京と大阪で、バンド編成で行われる、ニューアルバム『最悪最愛』のリリース・ライブの東京編。コロナ禍になって以降で、自分が観たヒグチアイのライブは、2021年5月31日(月)新代田FEVERのフラワーカンパニーズに招かれたライブ、6月11日(金)に日本橋三井ホールでTHE CHARM PARKをゲストに招いて行ったライブ、11月26日(金)日本橋三井ホールでの、メジャー・デビュー5周年記念ライブ『真感覚』、以上の3本。いずれもひとりでピアノ弾き語りだった。それはそれですごいライブをやる人だが、バンドで観るのは久々なので、この日を楽しみにしていた。メンバーは、ドラム伊藤大地、ベース御供信弘、ギターひぐちけい(ヒグチアイの妹)の3人。
『最悪最愛』の1曲目「やめるなら今」で始まり、「前線」「サボテン」、MCをはさんで「ハッピーバースデー」「火々」「距離」、ハンドマイクで立ち上がり、ピアノから離れて「悪い女」。
そこからメンバーがはけて、ひとりピアノ弾き語りで「悲しい歌がある理由」を歌い、次の「ほしのなまえ」は、曲の前半は弾き語りで、後半からメンバーの音が加わる。
アニメ『進撃の巨人』エンディング曲の「悪魔の子」と「まっさらな大地」で、ライブはクライマックスを迎え、「東京にて」「劇場」のキラーチューン二発で、さらにダメ押し。
ラストの、ドラマ『生きるとか死ぬとか父親とか』に書き下ろして話題になった「縁」では、イントロから会場いっぱいにハンドクラップが広がり、本人、「さすが!」と喜ぶ。
アンコールは、今日が11年目の3月11日であることを言葉にし、そのために書いたと思しき新曲をひとりで披露した。「僕には小さな夢がある」を繰り返していく、素朴で美しい曲だった。
3月13日(日)17:00 THE COLLECTORS@日本武道館
THE COLLECTORS、デビュー35周年ツアーのファイナルである、5年ぶり二度目の日本武道館ワンマン。リアルサウンドにレポを書きました。ぜひ。≫ Real Sound:THE COLLECTORS、二度目の武道館公演 35周年の節目に目撃した現体制最高のステージ
3月14日(月)19:00 銀杏BOYZ@Zepp DiverCity
「銀杏BOYZアコースティック・ライブツアー2022『僕たちは世界に帰ることができない☆』」の初日。所属レーベルが配信するオフィシャルレポを書きました。なんせ初日なので曲名は一切出せないし、演出等にも触れられないし、という状態で書いたので、ちょっと短いですが、ぜひ。≫ UKプロジェクト:銀杏BOYZ アコースティック・ライブツアー2022 『僕たちは世界に帰ることができない☆』2022年3月14日 @Zepp DiverCity
3月15日(火)19:00 D.A.N. ゲスト:STUTS@リキッドルーム
ゲストにSTUTSを招いて2年半ぶりに開催された、D.A.N.の企画イベント『Timeless #6』。ぴあにレポを書きました。ぜひ。≫ ぴあ:【ライブレポート】D.A.N. ゲストにSTUTSを迎えて2年半ぶりのパーティー
3月17日(木)18:30 GRAPEVINE@中野サンプラザ
東京=中野サンプラザ×2、大阪=NHK大阪ホール、の3本のツアー『GRAPEVINE SPRING TOUR』の1本目。田中和将、リリースあってのツアーではない、特に名目のないツアーである、ということで、「全部新曲です」などと大嘘ぶっこきながら次々と曲を放っていく。
その言葉どおり、最近ライブで聴けるのはめずらしい曲を織り交ぜながら、かつ「目覚ましはいつも鳴りやまない」「ねずみ浄土」「阿」「さみだれ」「Gifted」あたりの最新アルバム『新しい果実』の曲も披露しつつ、アンコールの最後は「スロウ」と「ふれていたい」で締める。つまり、コアなやつも、最近のやつも、長年愛されてきた人気曲もある、全方位的なセットリストだと感じた。
あと中野サンプラザ、もともと音のいい会場だけど、GRAPEVINEみたいな演奏力・グルーヴ力の高いバンドだと、よりいっそうそれが楽しめる、というのも大きかった。惚れ惚れしました、場に満ちている音に。