なお、基本的に関係者招待で入れてもらっていますが、音楽以外のジャンルのものや、音楽でも仕事上の接点がない場合などで、普通にチケットを買って観ている公演も、時々あります。今回は2月19日(木)がそれです。
2月19日(木)16:30 清水ミチコ@LINE CUBE SHIBUYA
正月に日本武道館でワンマンをやるのが毎年恒例になっていて、今年は1月2日に『清水ミチコ大感謝祭in武道館〜作曲法SPECIAL』として開催されたが、今年はその後、2月〜4月に、同じ『大感謝祭〜作曲法SPECIAL』というタイトルで、9本のホール・ツアーを回る、というスケジュール(2/26の青森は中止になってしまったが)。で、その3本目がこのLINE CUBE SHIBUYA。武道館に行けなかったので、ありがたい限りです。
ご本人のほか、第二部に、ファンにはおなじみの弟さん=清水イチロウ(ピアノやギター等)が登場。あと、これもおなじみ、松尾スズキと清水ミチコによる幕間映像もあり、今年も爆笑(過去のものが清水ミチコの公式YouTubeにアップされているので、まだの方はぜひ)。
で、『作曲法』というのは、このアーティストの曲には、どれもこういう特徴があります、こういうふうにできていますよ、という解析というか指摘というか、とにかくそういうことを、いかにもその人っぽいオリジナルのメロディに載せて歌う、という芸。数年前にARABAKI ROCK FEST.で、「サカナクション作曲法」や「スピッツ作曲法」を観て、血を吐くほど笑った記憶がある。今回は誰の何をやったかは、まだツアーが終わってないので書かずにおきますが、今回もめちゃくちゃ笑いました。つくづく偉大だと思う、この方。
川口の蛍隊の皆さん、ありがとうございました! pic.twitter.com/9XnA9tmhta
— 清 水 ミ チ コ (@michikoshimizu) February 19, 2022
2月20日(日)17:30 Analogfish@代官山SPACE ODD
ニューアルバム『SNS』のリリース・ツアーの東京公演。会場の代官山SPACE ODDは、昔AIRというクラブで、よく夜中に遊びに行っていたり、一回だけDJをやったこともあったりして、足を踏み入れただけでしみじみしてしまうが、そんな個人的な事情はいいですね、別に。
感染防止対策のため、入場者数を絞っているとはいえ、チケットはソールドアウト。天井が高くて音がいい、ステージが近くて観やすい、などなどの条件もいい、バンドの息の合い方やボーカルふたり(佐々木健太郎と下岡晃)のコンディションもいい、というわけでもう良くなくなりようがないライブだった。
『SNS』の曲にも顕著だが、いつの曲もその時代ならではの表現になっているにもかかわらず、大昔に作られた曲も、今聴いても一切古くなっていない、むしろ今の時代のことのように響くのが不思議。
SNSツアー東京、満員御礼、完売でした。お越し頂きありがとうございました。最初は下岡と、長野で宅録してただけだったのにな。それが、いつの間にか、来てくれた皆さんに楽しそうにしてくれてる皆の顔を見ると、何だかそれは不思議な事だなと、いまだに思う。何というか、そんな事を考えてた。健太郎 pic.twitter.com/bdqSyfZH9y
— Analogfish / アナログフィッシュ (@Analogfishinfo) February 20, 2022
2月22日(火)19:00 フラワーカンパニーズ@名古屋ハックフィン/Streaming+
このひとつ前に観たフラカンのライブ(2月4日金曜日/下北沢CLUB Que)の時、2022年2月22日(火)の名古屋でのライブは、ばかばかしくておもしろいことをやる、生配信もあるので観てほしい、と、ベース&リーダーのグレートマエカワが言った。グレートは、ゾロ目の日には必ず何かやりたがる、バンド界一のゾロ目好きである。終演後に「何をやるの?」と訊いたら、「2022年2月22日だから、俺らの全部のアルバムの2曲目をやる」。あはは、くだらない、おもしろそう、じゃあ行こう。ハックフィン、行ったことないし。
そう、フラカンは生粋のE.L.L出身バンドなので、E.L.Lよりでかいキャパのダイアモンドホール等でイベントを打つことはあっても、名古屋でのワンマンを、E.L.L.以外でやることは、普段ないのです。ハックフィンでやるのは、名古屋にいたアマチュア時代まで含めても、初めてとのこと。
2月22日に全部のアルバムの2曲目をやるライブを地元名古屋でやりたい、と思いつく→E.L.Lに相談したが、その日が空いていなかった→ならば、せっかくなら、一度もやったことがないハックフィンで──というふうに、決まったのだと推測します。セットリスト、書いておきます。
1はぐれ者讃歌 2人生Roll On 3波の下 4永遠の田舎者 5今池の女 6DIE OR JUMP 7産声ひとつ 8地下室 9センチメンタルエンジン 10元少年の歌 11この胸の中だけ 12東京ルー・リード 13人間の爆発 14紅色の雲 15SOUL BONE ATTACK 16トラッシュ 17ああ今日も空振り 18捨鉢野郎のお通りだ En.ロックンロール
以上。ということは、8曲入りだったデビュー・アルバム『フラカンのフェイクでいこう』(1995年)や2015年の7曲入りミニアルバム『夢のおかわり』まで含めて、アルバムが19作出ているってことですね、フラカン。
なお、デビュー前にインディ・リリースした『聞コエマスカ』(1992年)の2曲目もやればよかったかな、いやそれはちょっと……みたいなMCを、後半でしていた。その曲=「あんな風になってしまうのに」、個人的には大好きなので、やってほしかった気がしないでもないが、やらなくても十二分におもしろかったので、文句ありません。「波の下」とか「地下室」とか「センチメンタルエンジン」とか、レアな曲もいっぱい生で聴けたし。
しかし鈴木圭介、よく全曲歌詞を覚えたな、と感心する。全体のセットリストの3分の2ぐらいが、今はライブでやっていない曲なのに。カンペも置いてなかったし。終演後に「すごいねえ」と称賛したら、カンペ置いたって見えないから、とにかく必死で覚え直した、常に口の中でブツブツ歌詞を唱えながら歩いたりしていた、とのことでした。
2月27日(日)17:30 真心ブラザーズ@中野サンプラザ
毎年この時期恒例の、MB’Sとの10人編成で中野サンプラザで行うワンマン。今年も開催されてよかった、とにかく。1曲目は「拝啓、ジョン・レノン」で、本編ラストは「COSMOS」、アンコールは「RELAX〜OPEN〜ENJOY」と「新しい夜明け」、つまりこの編成でぜひやってほしい4曲。「空にまいあがれ」や「ENDLESS SUMMER NUDE」や「どか〜ん」や「愛」あたりの定番曲もあり、「サマームード」や「毎日」や「遠くまできて」といったレア曲もありの、大満足な全21曲だった。
最初のMCで、YO-KING、「年一回だから、正直、ひどい出来の年もありました! ところがみなさん、今年のリハの出来は最高です!」と宣言して拍手を浴びていたが、確かにその言葉どおり、演奏&歌もすばらしかった。
オリジナル・バージョンにはホーンや鍵盤やうつみようこのコーラスが入っている曲も、普段のツアー等では岡部晴彦&伊藤大地との4人編成でやる、というのが定例化してずいぶん経つが、こうして10人の華やかな音で聴くのは、やっぱり格別だなあ、と、つくづく思った。
来年以降も続くことを願う。続けてくれるだろうけど。
おはようございます☺︎
昨晩は、『Usual』中野サンプラザ公演にたくさんのご来場をありがとうございました。
愉快な大人の文化祭は、ハッピーに溢れておりました✨
また来年もこの10人と皆さまにお会い出来ますよう!絶好調なバンドと、ゴキゲンな女バスコーチ。 pic.twitter.com/t0l8JyEtBC
— Magokoro_official (@magokoro_bros) February 28, 2022