2018年6月22日(金) 下北沢GARDEN
TEXT:兵庫慎司
SPARKS GO GO、2018年9月24日に新木場Studio Coastにて開催する『SHINKIBA JUNCTION 2018 ~SMAちゃん祭りジャン~』へ向けての、5・6・7の3ヶ月連続下北沢GARDENのプレイベント『Road to JUNCTION 2018』。一回目の5月18日(金)は、ROLLYとの合体バンド、スパークスローリーとしてのライブを2年ぶりに行った。3回目の7月5日(木)には、ゲストで奥田民生と堂島孝平が出演することがアナウンスされている。で、この二回目=6月22日(金)には、ABEDONと真心ブラザーズ、という2組のゲストが登場した。
まずスパゴーの3人で、「Roller Coaster Ride」からスタート。2曲目の「UNDO」、そしてとギター橘あつやがリード・ボーカルをとる「50cc Rider」を経て、最初のMCで八熊慎一(Vo&B。以下ヤック)が、『SHINKIBA JUNCTION』に向けたイベント『Road to JUNCTION 2018』の趣旨を紹介し、前回のスパークスローリーを振り返る。
「Black And Blue」「砂漠のダリア」と、さらに重さと軽さが絶妙に同居するロックンロール・チューンを重ね、ジミ・ヘンドリックス「Crosstown Traffic」のカバーでGARDENのフロアを揺らしたところで、最初のゲスト、ABEDONを呼び込む。
ABEDON、いつものようにシャンパングラスを手に颯爽と登場するも、ヤック、「あれ? 楽屋で衣装、着倒してたのに、リハと同じ格好じゃん」と指摘。シャンパンを飲み干して、「思ったより早かったんでね、出番が。びっくりした。ジミヘンの曲だな、つってたら、次ですと呼ばれて」と述べるABEDON。二人のやり取りに超満員の下北沢GARDEN、爆笑に包まれる。「いいぞ、酒が回ってるぞ!」というヤックの一言のあと、やや酔いが回った状態で曲に突入するも、ABEDON、歌と演奏はビシビシキメていく。キーボードを弾きつつABEX GO GO(スパゴーとABEDONの合体バンド)の「Telephone Sex」を演奏したあと、再びMCで、やくましんいち(ソロだと平仮名表記になる)の2枚目のアルバム『Hitori Album 2』がこの日発売になったことと、その作品のマスタリングをABEDONが手がけたことが伝えられ、制作過程や二人がやりとりした状況が二人のトークで紹介された。
「ABEDONが作った名曲を」というヤックの紹介からABEDONはギターに持ち替えて「R&R Shower」を演奏したあと、MCで9月の『SHINKIBA JUNCTION』にユニコーンが出演することを発表。ユニコーンの代表として、ABEDONが今日のゲストで来てくれた、ということも説明する。
そしてビートルズの「A Hard Day’s Night」のカバー、以上の3曲でフロアを最初のピークに導いた。どの曲でも、サビでABEDON&ヤックのハモリが響く。
ABEDONが去り、「そういえば普通のライブでやってない曲コーナー」として、スパゴーの3人で「昼に逢いましょう」を聴かせてから、2組目のゲスト、真心ブラザーズがステージに。
桜井秀俊の撫肩っぷりをヤック&YO-KINGのふたりがかりでいじり倒したり、そのいじりの際にYO-KING、ハデにコケてみせた時に持っていたハープでちょっと指を切って出血したり、「ちょっと見て!」とその傷を客席に見せていたらABEDONが絆創膏を持って現れて傷口に貼ってあげたり──という、オーディエンス一同大笑い&拍手喝采なやりとりを織り交ぜつつ、MCで『SHINKIBA JUNCTION』に真心ブラザーズが出演することを発表。スパゴーと真心の5人で、スパゴーの「可愛いあの娘」、CCR「Have You Ever Seen The Rain」のカバー、真心の「STONE」の3曲をプレイ。「可愛いあの娘」では桜井、座ったヒザにエレキギターを置いてスチール・ギターとして弾くという、最近の得意技も披露する。
スパゴーの3人に戻り、たちばな哲也リードボーカル&曲の最後にドラム・ソロありの「NO HUMAN」から、後半のピーク・タイムに突入。橘兄ボーカルの「ラナラウラウンド」、ライブ鉄板曲の「ELBOW DROP」と「LET’S ROCK」、そして“パッとしない己の心境をロックンロールにのっけてドライブさせる”スパゴーの真骨頂、「鉛の朝」で、オーディエンスの腕を左右にブンブン振らせ、本編を締めた。
アンコール前に『SHINKIBA JUNCTION』の第2弾出演者を発表。ユニコーン、真心ブラザーズ以外にも、堂島孝平と渡辺満里奈の出演がアナウンスされ、それぞれ映像コメントで、本日の来場者のみなさんにご挨拶。
そして「そういえばこの曲普通のライブでやってない曲コーナー パート2」(ヤック)として、「スワロー」の重く速いグルーヴでオーディエンスを酔わせ、「New Rose」でジャンプの嵐を引き起こす。
さらに、Wアンコールでは「久々の!」(ヤック)と初期の大名曲「Something Wild」を投下。橘兄があのギター・イントロを弾き始めた瞬間に、フロア、「うわー!」とはじけた。
なお、先に書いたとおり、次回7月5日(木)のゲストは奥田民生と堂島孝平。アンコール前の映像コメントによると、堂島孝平、スパゴーと出会って22年だが、そしてその間にも何度も接点があったし親しくもしていたが、ステージで共演するのは初めてだという。意外。でも、そういえばそうか。「スイングが鈍らないようにしていました!」と、抱負を語っておられました。楽しみに当日を待ちましょう。
セットリスト
01. Roller Coaster Ride
02. UNDO
03. 50cc Rider
04. Black And Blue
05. 砂漠のダリア
06. Crosstown Traffic
07. Telephone Sex Guest: ABEDON
08. R&R Shower Guest: ABEDON
09. A Hard Day's Night Guest: ABEDON
10. 昼に逢いましょう
11. 可愛いあの娘 Guest: 真心ブラザーズ
12. Have You Ever Seen The Rain Guest: 真心ブラザーズ
13. STONE Guest:真心ブラザーズ
14. NO HUMAN ~Drums Solo
15. ラナラウラウンド
16. ELBOW DROP
17. LET'S ROCK
18. 鉛の朝
EN
スワロー
New Rose
W EN
Something Wild