インタビュー/武市尚子
──亜咲花ちゃんは、2016年の10月に、TVアニメ『Occultic;Nine –オカルティック・ナイン-』のエンディングテーマ「Open your eyes」で、17 歳の高校生アニソンシンガーとしてデビューしたんだよね。
はい。そうなんです。ラジオなどで活動を始めたのは2018年の4月で2年目になるんですけど、デビューが10月だったので、デビューからは1年と2ヵ月ちょっとになりますね(取材は12月半ばでした)
──この1年を振り返ってみてどう?まだ現役高校生でもあるから、両立は大変だったと思うけど。
そうですね、実は昨日までテストだったので(笑)。でも、本当にアッという間でした。テスト勉強していると、ずっと引き蘢っていて歌えていないので、すっごく歌いたい欲求が溜まるんですよ!なので、今日は晴れて解放されたのでノビノビしてるんです!高校を卒業したら、より一層歌に打込めるなと思って楽しみにしています!でも、学校に通いながらも、すごく充実した活動を送らせて頂いていて、2017年は、初のバースデーイベントもやらせて頂きましたし、本当に嬉しい限りでした!デビューしてから3枚のシングルをリリース、2018年の1月24日には4枚目のシングルをリリースします。隙間なく活動させてもらえた悔いのない1年でしたね。でも、卒業したらもっともっと歌いたいし働きたいです!
“アニソンシンガーになるしかない”と決めたアニメとの出逢い、恩師の言葉
──て、いうか、亜咲花ちゃん、歌声よりも話声がよりハスキーなんだね!
あははは。そうなんですよ!よく言われるんです。初めて会う方にはだいたい23歳にみられますね。
──23歳限定(笑)
そうなんです(笑)。でも、まだ高校生です。あと3ヶ月だけ(笑)
──存分に楽しまないとね。亜咲花ちゃんの音楽ルーツってどこらへんなの?
基本ロック好きではあるんですけど、洋楽も聴くし、歌謡曲も聴きますね。根底にある音楽ルーツやシンガーを目指すきっかけとなったのはアニソンなんです。アニソン一択なんですよ。『マクロスF(フロンティア)』を歌っていらしたMay’nさんは本当に憧れてます。2.5次元ってすごいなって思ったんです。そこからどんどん調べていくうちにハマりました。
──歌手を目指そうと思ったきっかけもアニメだったの?
歌を目指すきっかけになったのは、中学1年の時の音楽の先生に、“君は歌が上手いから、歌ってみたら?”って言われたのがきっかけだったんです。それまでは、ずっと通訳の仕事がしたいって思っていたんです。3歳の頃から5年間アメリカに住んでいたこともあって、ずっと将来は通訳のお仕事につきたいと思っていたんですけど、日本の国際校に入ってみて、周りには私なんかよりもすごい語学力を持った人達がいっぱいいるという現実に気付いて、挫折したというか……将来の夢を失ったところに、先生からその言葉を貰ったんです。その翌年に先生がお亡くなりになられてしまって……。そのきっかけもあって、先生が下さった言葉を実行したいなと思ったのと、ちょうど自分もアニソンに出逢ったというタイミングもあって、自分の中で“もう私はアニソンシンガーになるしかない”って決めたんです。それからはずっと、そこしか目指しませんでした。親にも協力してもらって、ボイトレに通いながらいろんなオーディションを受けて、高校2年のときにデビューしました。
──“歌手”ではなく“アニソン歌手”だったんだね。
そうです。目標は1つでした。“歌手”ではなく“アニソン歌手”だったんです。アニメにハマったのは小学校5年生の頃で、アメリカから帰ってきて、ちょっとだけ心に余裕が出来たころに、すっぽりとその隙間にアニメとアニソンがハマって、そこからアニメオタクに覚醒しました(笑)
──あははは。なるほどね。でも、それで納得。英語の発音がすごくネイティヴだなぁと思ったから。
いやいやいや、ありがとうございます!でも、やっぱり英語は活かしたいなと思っているので、英語パートは入れるようにしてますね。
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