インタビュー/永堀アツオ
新山詩織が2018年1月31日にベストアルバム「しおりごと-BEST-」をリリースすることが発表された。メジャーデビュー曲「ゆれるユレル」から、福山雅治が作詞作曲を手がけたドラマ挿入歌「恋の中」、Charaとのコラボレーションが話題となった最新シングル「さよなら私の恋心」などの全シングルに加え、ボーナストラックとして、メルマガ登録者限定のプレゼントとして2012年12月12日に配布された “0枚目”のシングル「だからさ ~acoustic version~」も収録した全14曲となっている。
また、2月3日からはベスト盤を提げた東名阪ツアー「新山詩織ライブツアー2018『しおりごと-BEST-』」の開催も決定。アーティストデビュー5周年という節目を迎える彼女の現在の心境は——?
──先日、Charaさんのライブでお見かけしまたが、ドラマ「ラヴソング」に出演していたLeolaさんとお話ししてましたね。
「私もびっくりしました(笑)。Leolaさんから話しかけていただいて、3人で写真も撮らせていただいて」
▼「さよなら私の恋心」MV(サウンドプロデューサー:Chara/監督:岩井俊二)
──ツイッターを見ると、山崎あおいさんとも食事をしてたし、交流が広がってますね。ずっと出不精だと思っていたので。
「そうなんです。今年は、同じ歌を歌う人たちとたくさん会うっていうのを自分の中で掲げていて。そしたらあっという間に今年が終わってしまいましたけど(笑)、本当に濃い1年だったなと思います。一人暮らしもはじめて。この1年間はとにかくいろんな場所に行って、いろんな人と会うっていうのを勝手に心がけていたので、自分から声をかけて、いろんな人に会って、いろんな人と話して、いろんなことを吸収して……。あと、この間、初めて一人で海外に行ったんですけど」
──それもツイッターで見ました。サンフランシスコに行ってたんですよね。あれはプライベートですか?
「そうですね。ポール・ウェラーのライブを観るためだけに行ってきました。自分でも、本当に行くとは思ってなかったんですけど一度、日本から離れてみたいっていう気持ちもすごく強かったので。ま、本当は初めての海外旅行はイギリスって決めてたんです。でも、行けるときに行こうと思って」
──実際に行ってみて、どんなことを感じました?
「未知の世界でした。街を歩く人たちがみんな、私からみると堂々としてて。私も堂々と歩いていれば、危険には遭わないだろうと思いながら歩いてました(笑)。あと、すごく音楽に溢れた街でもありましたね。歩くたびにどこからか音が聴こえてきて。地下鉄から地上に出たらドラムを叩いてたりとか、海辺で弾き語りをやってたりとか。どこに行っても、みんな、音楽を楽しんで、音楽に癒されてるんだなって思って。でも、日本に帰ってきて、やっぱり私は日本にいるのがいいなって、改めて思った旅でしたね」
──ポール・ウェラーのライブは?
「会場もホールで広かったし、お客さんも私の親世代の方が多かったので、安心して観られました。一番違いを感じたのが、お客さんが一人一人が、それぞれの楽しみ方で楽しんでるっていうことでしたね。例えば、日本でフェスを観に行ったりすると、みんな揃って合わせないといけないのかなって思っちゃうけど、あっちの人は自由にしてて。いい悪いは別にして、ずっと携帯で動画を撮ってる人もいれば、夫婦で肩を寄せ合って、ワインを飲みながら観てるかたもいて。すごく自由な空間だったんですよね。あの場所ならではの音楽の楽しみ方なんだなって感じたし、刺激をたくさんもらいました」