取材・文/永堀アツオ
ファンタジーをコンセプトに、生と死をテーマにした歌詞を歌う5人組ダンス&ヴォーカルグループ、STARMARIE(スターマリー)の3度目となる中野サンプラザ公演が決定した。夢のような物語や世界観を生み出してきた彼女たちは、果たしてどんな舞台を見せてくれるのか。これまでの公演を振り返りながら、新たなステージに挑む意気込みを聞いた。
──3度目のサンプラが決まりました!
1回目、2回目とたくさんの方にご来場いただいたのですが、満員にはできなかったので、3回目が決まったときは、嬉しかったのと同時に、今回こそは満員にしなきゃっていうプレッシャーもありました。これから、あと数ヶ月、頑張らないといけないなって思います。
ひいちゃんと同じく、5人になって3年経っているので、3度目の正直ということで、中野サンプラザを満員にして、武道館に行きたい。そのためにも、もっともっとリハーサルを増やして頑張ります。
ただただ嬉しい。でも、2回目が決まった時は「大丈夫かな?」っていう感じだったんです。でも、今回、3回目は「大丈夫だ!」っていう気持ちです。
昔から考えると、中野サンプラザでできること自体、既に夢が叶っているし、そこは今、私たちを支えてくれているファンの方にちゃんと感謝したいなと思っていて。もっともっと大きいステージで恩返しができるように頑張りたいです。
私の中では中野サンプラザは憧れであり、ずっと立ちたかった場所なんです。だから、そこで3回もできることが、本当に心の底から嬉しくて。自分も歌ってて、すごい響くし、すごい気持ちよくて。3回目は、1回目、2回目よりも、さらに自分の技術をパワーアップさせて挑みたいです。
──これまでの2回の公演を少し振り返ってもらえますか? 1回目は1年前、’16年12月に開催されました。
1回目は、初めてのホール公演でもあって、後ろを向いたままスタートしたんです。途中で前を向くという演出だったのですが、前を向いた瞬間に、サイリウムがキラキラしていて感動したのを覚えています。1曲目が流れた瞬間から泣いてくれた方もいて、もらい泣きしました。
1回目はやっとここまでこれたんだなっていう感覚が強くて。始まった時は本当に嬉しかったのと、それまでの8年間を思い返して、ただただ嬉しい気持ちでした。終わった後も、みんなで「よかったね」「楽しかったね」という気持ちでした。
1回目はダークファンタジーとライトファンタジーで前半と後半で分けて、どちらも紗幕をバン!って降ろしたり、サインした星型の紙吹雪を降らせたりしました。自分たちがやりたいことにいろいろ挑戦しました。気持ちよかったし、楽しかったですね。
私は個人的に、中野サンプラザにライブを観に行ってたので、1回目は自分が立てるっていうことですごく緊張しました。マイクを落としちゃうんじゃないかっていうくらい緊張してたし、後で映像を見たら、笑ってごまかしてるけど、かなり顔がガチガチに固まってましたね(笑)。
私は1回目のサンプラザの時に栄養ドリンクを大量に飲んでしまって。1本なんですけど、お湯で割って飲んだので、効いちゃって効いちゃって、最初から最後までひたすら元気でした。それがいちばんの思い出です!
──(笑) 2回目は今年の8月30日でした。
2回目は少し余裕があって。ただ、同じ場所に立つからこそ、同じものを見せるわけにはいかなっていう、2回目にかけるエネルギーが強くて。自分たちも、スタッフも、ファンの方も、2回目は期待が大きかったので、期待に答えられるかっていう、違う意味での緊張がありましたね。
2回目はホール公演では初めて、紫乃ちゃんがピアノを弾きました。
これからスターマリーが、アーティストという評価をいただくためには何ができるかっていう話し合いをする中で、「ピアノをやろう」ってなって。めちゃめちゃ手が震えたし、緊張や不安もあったんですけど、メンバーからの「ピアノだと歌いやすいよ」っていう言葉だったり、ファンの方に「スターマリーの新しい一面が見れた」って言ってもらえたことが嬉しくて。ただ、達成感よりは、もっとできたという悔しい気持ちの方が強かったです。
もうちょっと出来たんじゃないかっていう反省は、たくさん出たんですよね。
ファンの方からすると、1回目より2回目の方が完成度が高いって感じていたかもしれないですけど、自分たちが求めるものが、1回目よりもはるかに大きくて。1回目も、反省する部分がたくさんあったはずですけど、気持ち的にはすごく楽しかったね、よかったねっていう雰囲気だったんですよ。でも、2回目は、よかったこともたくさんあるけど、もっとできたよねっていう気持ちが強くて。
もうちょっと頑張れたんじゃないかなっていう悔しさがあったのかな。
いつも私たちは単独が終わった後って、「お疲れ様」って解散して、打ち上げもしないんですよ。遠くに住んでるメンバーがいるので。その日の反省は、後日するんですけど、2回目はその日にみんなで、ここがよかった、ここがダメだったっていうのを話し合って。
2回目の中野サンプラザが終わってからは、今までよりたくさん話し合いをするようになって、良いことだと思います。
ステージでの良かったこと、悪かったことはもちろん話すんですけど、もっと細部まで話し合って。
後悔はありますけど、それは、自分たちの気持ちがすごく高まってきてる証拠なのかなって思ってて。もっと上を目指したいっていう気持ちがすごく強くなってる。あの日の後悔や反省が糧になって、3回目もがんばろうっていう気持ちになっているので、いいきっかけだったかなって思います。
だから、3回目は間違いなく成功します!
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