兵庫慎司のライブ・エンタメ会場訪問!こけら落としはB’zの2デイズ、3月28日オープンの音楽特化型ホール【第五回 SGCホール有明 編】

コラム | 2026.03.27 12:00

2026年3月28日・29日の「B'z PARTY presents -FYOD-」でオープンする、SGCホール有明。B’z以降は、山下達郎→サカナクション→湘南乃風→新しい学校のリーダーズ→平井 大→ケツメイシ、と、超豪華なメンツによる「こけら落としPREMIERE SERIES」が続いていく。テレビ朝日が建設した巨大エンタテインメント施設、東京ドリームパーク(3月27日オープン)の中に作られた、音楽特化型のホールである。
オープンより2週間前の2026年3月12日(木)に、関係者向けの内覧会が開催されたので、隅々まで拝見してきました。

アクセスは、電車を利用の場合、りんかい線の国際展示場駅から徒歩約9分で、ゆりかもめの東京ビッグサイト駅から徒歩約5分。

まず、国際展示場駅からのルートです。

国際展示場駅改札

イーストプロムナード

改札を出たら右へ曲がり、歩行者専用の、公園みたいに広い遊歩道を進む。終演時の動線の混雑が少なくてすみそう。途中にファミレス、コンビニがあります。

参考:りんかい線 国際展示場駅詳細
https://www.twr.co.jp/route/tabid/110/Default.aspx#prettyPhoto

広々とした道

このような、片側一車線の横断歩道を二つ越えてちょっと歩くと、

国際展示場駅ルートから見えるSGCホール有明

左手に東京ドリームパークが。1階部分にSGCホール有明のエントランスが、反対側の2階部分にEX THEATER ARIAKEのエントランスがあります。

そして、東京ビッグサイト駅からのルート。改札内にコンビニあり。改札を出てペデストリアンデッキを左に曲がってこの通路を進み、左手の階段またはエスカレーターを下ります。(エレベーターもあり)

ペデストリアンデッキ

階段とエスカレーター

参考:ゆりかもめ 東京ビッグサイト駅詳細
https://www.yurikamome.co.jp/station-timetable/station_jp_Part11.pdf

一番奥に見える建物がSGCホール有明

道沿いにまっすぐ進むとすぐ、右手に東京ドリームパークが見えてきます。横断歩道を渡るとエントランスがあります。

1階メインエントランス

スタイリッシュな内装

ホール内は、1階席から4階席まである仕様。

1階席=椅子席1,720席、スタンディングにすると3,259人
2階席=595席、車いす4席+同伴4席、バルコニー16席
3階席=725席、VIP席8席
4階席=687席、VIP席8席

という席数になっていて、総収容人数は、1階がスタンディングの場合、約5,000人で、1階が椅子席の場合は、約3,700人。
東京圏の既存の会場で言うと、1階がスタンディングの場合、東京国際フォーラム ホールAとほぼ同じ。1階が椅子席の場合だと、NHKホールより100人くらい多いキャパ、ということです。どのフロアのどの席からも、ステージを観やすい設計になっている。

4階席後方からの眺め

4階席後方からステージを観た図。日本武道館やEX THEATER ROPPONGIのような、「上の方の階も、意外と近くて観やすい感じ」と近い。

3階席サイドバルコニーからの眺め

で、この写真なんですが──。

3階右のバルコニー部分に行ってみて気がついた。ここ、2階の最前列よりも、ステージからの距離が近い。チケットを取る時、人気の席になりそう。

2F最前列
2F席後方

4階ロビーからの眺望

最上階=4階のロビー部分の外側はガラス張りで、こんな素敵な景色が。なお、橋の右の島が、『TOKYO ISLAND』や『METROCK』の会場である海の森公園。

各階にエレベーター
2階車椅子エリアからの眺め

各階に車椅子用のエレベーターが停まる。
2階席両サイドにゆったり安心の専用スペースがあります。

場内コインロッカー
場外コインロッカー

荷物が多い時などに使いたいコインロッカーは、場内にも場外にあわせて約900あり。場内が現金専用で両替機もあり、場外は電子決済専用。

そして驚いたのが、トイレ。ご覧のように、矢印によって使用中か否かがわかるし、その日の客層に合わせて男子トイレと女子トイレの数の比率を変えられるようになっている。

その他、楽屋エリアは大小14室もある上に、ライブの前室としても打ち上げの場としても使えるグリーンルームも設けられている、舞台への機材の搬出入がオールフラットになっている、などなどの、スタッフ側にとっての使い勝手の良さもいろいろある。

そして。このSGCホール有明の最大の武器は、サウンドシステム。d&b社の「イマーシブオーディオシステム」を採用。客席のどこにいても同じように、いい音を聴くことができるこのシステムは、アーティスト単位でライブに使われたことはあるが、コンサートホール側が常設機材として導入するのは、世界で初めてだという。
その音を体感できるように、この内覧日にはテストライブが行われた。1階・2階・3階・4階と、移動しながら音を確かめて、それが本当だということがわかりました。

というわけで。そんな音響のことも、それ以外も含めて、SGCホール有明のブッキングマネージャーである鈴木賢人氏に、いろいろ教えていただきました。ディスクガレージ→SHIBUYA-AX→EX THEATER ROPPONGI、とキャリアを積んで来て、現在に至る方です。

SGCホール有明 ブッキングマネージャー 鈴木賢人氏

コンサートホールでは世界初!イマーシブオーディオシステムを常設

──まず、「イマーシブオーディオシステム」を備えているライブ会場というのは──。
鈴木海外でも常設の会場で入っているところはないそうです。個別のアーティスト……うちでも5月にライブがあるKRAFTWERKとかが、このシステムを使っていろいろなやりかたを始めているそうですけど。
──「いろいろなやりかた」というのは、たとえば?
鈴木音の残響を変えたりとか。たとえば、海外の大聖堂の音の反響を解析して、それをそのままこの会場に持って来ることもできるそうなんですよ。あとは、ボーカルにセンサーを付けて、ボーカルが動くところにずっと音が追って行く、ということもできる。次世代の音響システムと言われているんです。
まあ、すべてのコンサートで、それらの機能をフルで使うわけではないんですけど。ただ、そのシステムを利用して通常の音響を作ることによって、音作りがやりやすいし、どの席でも同じように音が聴けるようになる、そのために導入したんですね。
──日本のアーティストで、その「イマーシブオーディオシステム」を使ったことがある人は──。
鈴木サカナクションとか。山口(一郎)さんは、音響にすごく詳しいので、実際にそれを使ってライブをやったことも──。
──あ!そうだ、EX THEATER ROPPONGIで、日本で初めて使うサウンドシステムだという、サカナクションのライブを観たことがあります(2018年11月30日・12月1日・3日・4日に、EX THEATER ROPPONGIの5周年企画として行われたワンマン)。
鈴木そうそう、あれがそうです。それを常設の会場として置いたのは、うちが初めて、ということなんですけど。ただ、まだオープンしていないので、実際にお客さんが入った状態で音を鳴らしてみたらどうなるのか、というのは、これからなんですね。だから、オープン後にいろいろ微調整を、やっていかなきゃいけないですけど。

どの席からも、観やすい、聴きやすい、お客様目線に特化したホール作り

──どの階から観ても見やすい、という設計を実現できたのは──。
鈴木清水建設さんが入っているんですけど。ある程度決まった土地で、大きいキャパシティを取ろうと思うと、階数が多くなって、客席が高い位置になるんですけど、それによる負荷をなるべく解消できるような設計を心がけて。それで、2階席よりも3階席の前の方がステージに近かったりするような、ちょっと特異な形になっているんです。うちよりもキャパシティが大きい会場よりも、小さい会場よりも、死角が少なくて見やすい会場にできていると思います。
──日本武道館みたいな構造というか、客席が上に高くてもステージからの距離が近ければ見やすい、という形ですよね。
鈴木それ、うちで言うと、EX THEATER ROPPONGIがそうなんですよ。すごく狭い土地に作っているので、2階席とか3階席、けっこうな高さがあるんですけど、その割にステージからの距離が近い……25メートルっていうのが、人の顔の表情がわかる最大限の距離だと言われているんですけど。EX THEATER ROPPONGIの、2階のいちばん後ろの席が、そのぐらいの距離なんです。それに倣って作ったので、こういうハコにできた、というのが大きいですね。
──2020年以降、お台場エリアや横浜エリアに、1万人キャパの会場がいくつもできましたけど、SGCホール有明は3700〜5000人というのも──。
鈴木そう、最初のコンセプトが、2000以上5000未満の会場、っていう考え方だったので。5000だと国際フォーラムさんのホールA、2000だとLINE CUBE SHIBUYAさんですよね。で、ちょうど中野サンプラザさん(2200キャパ)が、なくなったりもした中で、3000ぐらいのキャパシティのある会場って、都内にはNHKホールさんぐらいしかない。でも、ご存じの通り、NHKの会場なので、NHKが使わない時にしか借りられない。
それから、Zeppさんみたいな、1800とか2500とか入るキャパのスタンディングの会場を満員にできたアーティストが、武道館に行く前の次のステップの会場って、国際フォーラムしかなかったと思うんですよね。そこにぴったりのハコを作った、という形ですね。
あとは、音楽以外の興行、たとえばスポーツの大会もできる施設に、というのではなく、音楽専用のハコにしたのも大きいと思います。同じ東京ドリームパークの中にあるEXシアター有明は演劇専用で、このSGCホールは音楽専用。客席のどこにいてもステージがよく見えるように、とか、どこにいてもいい音が飛んでくるサウンドシステムを、というふうに、お客さんの目線に特化したホール作りが可能になったのは、音楽専用にしようと決めたからなので。

「こけら落としPREMIERE SERIES」、「オープニングシリーズ」と豪華ライブが続々登場!

最初に書いた、SGCホール有明の「こけら落としPREMIERE SERIES」は、4月いっぱいまで。それが終わると、5月は「オープニングシリーズ」として、KRAFTWERK、THE YELLOW MONKEY、SPARKS×Cornelius、ポルノグラフィティ、電気グルーヴ、ゲスの極み乙女×indigo la end、くるり×マカロニえんぴつ、小沢健二、吉川晃司、奥田民生×ウルフルズ等のライブが控えている。さらに、テレビ朝日の人気番組『キョコロヒー』や『徹子の部屋』のイベントが行われることも、発表になっている。
ここまでさんざん書いたとおりの、このSGH HALL ARIAKEならではの、最高の音と最高の見やすさで、フルでライブを観られることが、今から楽しみです。

SGC HALL ARIAKE(SGCホール有明)
東京都江東区有明3丁目3番8号 東京ドリームパーク1階

【アクセス】
◆ゆりかもめ「東京ビッグサイト駅」徒歩 約5分
◆りんかい線「国際展示場駅」徒歩 約9分

【SGCホール有明】オフィシャルサイト

SGCホール有明「こけら落としPREMIERE SERIES」

公演期間:2026年3月28日(土)〜4月29日(水祝)
3月28日(土)29日(日)B’z
4月11日(土)12日(日)山下達郎
4月18日(土)19日(日)サカナクション
4月25日(土)湘南乃風
4月26日(日)新しい学校のリーダーズ
4月27日(月)平井 大
4月28日(火)29日(水祝)ケツメイシ

SGCホール有明「オープニングシリーズ」

公演期間:2026年5月1日(金)〜5月17日(日)
5月1日(金)2日(土)KRAFTWERK
5月3日(日祝)10日(日)THE YELLOW MONKEY
5月4日(月祝)キョコロヒー
5月5日(火祝)SPARKS×Cornelius
5月6日(水振休) ポルノグラフィティ
5月7日(木)「徹子の部屋」コンサートSpecial
5月8日(金)9日(土)電気グルーヴ
5月11日(月)ゲスの極み乙女×indigo la End
5月12日(火)くるり×マカロニえんぴつ
5月14日(木)15日(金)小沢健二
5月16日(土)吉川晃司
5月17日(日)奥田民生×ウルフルズ

DISK GARAGE公演情報

サカナクション「開業記念こけら落としプレミアシリーズ サカナクション LIVE at SGC HALL ARIAKE(NFmember限定公演)」
2026年4月18日(土)19(日)
【DISK GARAGE】公演詳細

 

ポルノグラフィティ「SGCホール有明 オープニングシリーズ」 ポルノグラフィティ 20thライヴサーキット “⽔”
2026年5月6日(水振休)
【DISK GARAGE】公演詳細

 

吉川晃司「SGCホール有明 オープニングシリーズ」 OFFICIAL FAN CLUB “K2” presents K2 Member’s Night 2026
2026年5月16日(土)
【DISK GARAGE】公演詳細

 

「SGCホール有明 オープニングシリーズ」奥田民生xウルフルズ
2026年5月17日(日)
【DISK GARAGE】公演詳細

 

伊藤蘭コンサートツアー2026「Dance on!Love on!」
2026年5月30日(土)31(日)
【DISK GARAGE】公演詳細

 

Official髭男dism「OFFICIAL HIGE DANDISM one-man tour 2026」
2026年7月11日(土)12(日)
【DISK GARAGE】公演詳細

 

HARRY&THE BIRTHDAY TOUR2026「Gotta Move」FINAL
2026年7月17日(金)
【DISK GARAGE】公演詳細

 

Hilcrhyme 結成20周年記念公演「朱ノ鷺 2026」
2026年7月18日(土)
≫ 【DISK GARAGE】公演詳細

 

TVアニメ『【推しの子】』スペシャルイベント 苺プロダクション☆ファン感謝祭2026
2026年8月16日(日)
≫ 
【DISK GARAGE】公演詳細

 

田村ゆかり
2026年9月5日(土)6(日)
≫ 【DISK GARAGE】公演詳細

 

Base Ball Bear 25th Anniversary「(This Is The)Base Ball Bear part.4」
2026年11月1日(日)
【DISK GARAGE】公演詳細

 

鈴木このみ「Live 2026 ~Anison Collection+~」
2026年11月7日(土)
【DISK GARAGE】公演詳細

 

いきものがかり「いきものがかりの みなさん、こんにつあー!! 2026-2027 超全国あんぎゃー!! 〜47都道府県ぐるっと日本一周しまSHOW!!〜」
2027年4月10日(土)
【DISK GARAGE】公演詳細

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