インタビュー/フジジュン
サワヤナギくん(Gt)、タケムラくん(Ba)の二人を正式メンバーに迎え、初の音源となるミニアルバム『ロックンロールドリーマーズ』が完成。新体制のドアラが新たに得たもの、そして変わらないもの。新メンバー含めた全員にインタビューを敢行!
──ここまでたどり着くのは大変だったと思いますけど、結果、良いメンバーに恵まれて良かったですね!
ヒジカタナオト(Vo,Gt) そうですね。こうして4人で取材受けたり、4人でミュージックビデオを撮れたり出来ていることに、「やっとか!」と喜びを感じてます(笑)。
──10月に2人が正式加入しましたが、まずはそこまでの経緯を聞かせてもらえますか?
ヒジカタ 話が長くなりそうなんですが。まず最初は2015年2月にベースが怪我をして、いつ治るか分からないってところで療養していて。サポートを入れようということで紹介してもらった(タケムラ)カズキくんと知り合って、手伝ってもらうようになって。その後、「どうやら、爆弾ジョニーが活動再開するらしい」という話になって、ギターをサポートしてくれていたヤスダくんが卒業することになって。ちょうどそのタイミングでTHE NAMPA BOYSが全員卒業するということだったので、サワヤナギくんに声をかけて。この4人が揃って、サポート体制で4ヶ月くらい活動してもらってから、正式加入になりました。
──この形になるまで大変だったと思うけど、歩みを止めることはなかったですね。
ヒジカタ メンバーが二人抜けるって、普通はあり得ないことなんですけど。活動休止するなら辞めるくらいの気持ちで、2人になっても何とか踏みとどまりながらやってきて。
ニシバタアツシ(Dr) ベースが怪我をした翌月にはツアーが入ってて。そこも色んな人に助けてもらって、1本もキャンセルすることなくやり遂げて。大変なこともありましたけど、動きを止めることなく出来たのが本当に良かったです。
ヒジカタ あのタイミングで5人くらい入れ替わったんじゃないかな? とにかく何とかしなきゃって、2日くらいで曲を覚えてもらって。今まで3分割だった責任やプレッシャーを僕とニシバタの2人で分割しなきゃいけないのは、本当に大変でしたね。でも、一人でも待っていてくれる人がいるなら、見せに行かなきゃいけないという気持ちがあって。押しつぶされそうになった時は、待っててくれるお客さんのことを思って頑張りました。
いざアルバムを作るとなったら、「ドラマチックアラスカって何なんだろう?」という気持ちにもなって(ヒジカタ)
──上手くいかない時期の話も聞いていたから、すごく前向きで真っ直ぐで楽しそうに音を鳴らす今作を聴いて、すごく嬉しかったし安心しました。
ヒジカタ ドラマチックアラスカを守らなきゃいけないという気持ちで踏ん張ってきたんですけど、いざアルバムを作るとになったら、「ドラマチックアラスカって何なんだろう?」という気持ちにもなって。改めて過去音源を聴いて、自分たちを研究したり。もう一回原点に立ち返るというか、自分たちで自分たちを知る機会になって。結果、ドラマチックアラスカらしさがすごく出せたと思います。
──なるほど。まず、オリジナルメンバーがドラマチックアラスカを理解して、新メンバーにも伝えなきゃいけないですからね。タケムラくんは加入前、このバンドの印象って?
タケムラカズキ(Ba) 名前を知ってる程度で、音源は聴いたことなかったんですが。僕が加入したのがワンマンツアーをやるタイミングで、1ヶ月で20曲以上覚えて(笑)。たくさんある曲を必死でコピーしていく中で、ドラマチックアラスカの良さにハマりました。ツアー中も時々ライブをしながら感情が高ぶって、泣きそうになる瞬間も多々あったんです。
──タケムラくんは初ステージがワンマンだったんですか?
タケムラ 初ステージは「メトロック」ですね(笑)。そこでドーンとやって、ワンマンツアーをやって。音楽に入り浸った数ヶ月でした。
ヒジカタ その後、沖縄に旅行に行ってたよね? よっぽど大変だったんだろうね(笑)。
──わはは。今、ドラマチックアラスカの一員としての気持ちは?
タケムラ 僕はここからのドラマチックアラスカにすごく期待していて。やることは変わらないんですけど、ここからは自分の色を出していきたいなと思っています。
「バンドはもういいかな?」と思ってた時期だったんですごく悩んだんですけど(サワヤナギ)
──サワヤナギくんはドラマチックアラスカの印象は?
サワヤナギマサタカ(Gt) 僕はTHE NAMPA BOYS時代に何度か対バンしてたんですが、そんなに話したこともなくて。THE NAMPA BOYSを卒業して、サポートの話が来たんですけど、「バンドはもういいかな?」と思ってた時期だったんですごく悩んだんですけど。THE NAMPA BOYSでもメンバーが怪我をしてサポートを入れてた時期があって、すごく気持ちが分かって。一緒にワンマンツアーに出て、「俺、またやってるな」と思いながらやってたんですけど、ステージに立ったらやっぱり楽しいんですよね(笑)。で、正式メンバーの話が出た頃には、このバンドだったら大丈夫だろうという気持ちになっていて、正式加入を決めました。