インタビュー/東條祥恵
“ガルフレ”ことGIRLFRIENDは大阪のダンス&ボーカルスクールに通っていたSAKIKA(Vo&Gt)、NAGISA(Gt)、MINA(Ba)、MIREI(Dr)が、結成したガールズバンド。11月23日に「15/Hide&Seek」でメジャーデビューを飾った平均年齢16歳のガルフレの魅力を探るべく4人に話を訊いた。
──まずは、自己紹介とバンド内の役割を教えてください。
高校2年生、ボーカル&ギターのSAKIKAです。いま私たちは4人で共同生活をしてるんですけど、私は掃除を担当してまして。いつも掃除機かけてます(微笑)
高校2年生、ベースのMINAです。私、すごい夜行性なので朝よりも夜中の方が起きてられるんですね。だから、夜にパーティーとかしたときは私が率先して食器洗いをしたり。夜にいろいろやる担当です。
ドラム担当、17歳のリーダーのMIREIです。私は火曜日と金曜日のゴミ捨て担当なので、朝起きてゴミを集めて捨ててます。
中学3年生の15歳。ギター担当のNAGISAです。私はトイレ掃除担当で、便器をピカピカに磨くのが好きです。
──メジャーデビューすることはどうやって知らされたんですか?
突然スタッフさんから「11月23日にデビューするよ」といわれたんですよ。それで「えっ!?」てみんななって、すごいびっくりして。そのあと「イェ〜!!!!!」って(笑)
──メジャーデビューが決まって変わったことは?
まず、練習の取り組み方、気持ちの持ちかたが変わりました。もうプロなんだからって。
メジャーデビューするってことはプロになるってことで。これからは、好きなアーティストさんと同じCDショップに自分たちのCDが並ぶんだってことを考えたら、もっとプロ意識を持って常に生活してたいなという気持ちが以前よりも倍増しました。
これから自分はどうしたらみんなが憧れてくれるような存在になれるか。そういうことを考えるようになりましたね。
私もこれからはプロとして見られる訳やから、例えばお肌のことを考えて早く寝るとか。ショッピングに行くときはこれから女子高生に人気が出そうなお店をチェックしたり。そういうちょっとしたことから人に見られることを意識するようになりました。
──では、バンド結成の経緯から教えもらえますか?
元々みんなダンス&ボーカルスクールに通ってまして。
──あー、SCANDALみたいですね(微笑)
私たち、スクールの後輩なんですよ!!
──えぇーっ! そうなんですか?
だから楽器とかもSCANDALさんが使ってたものを使ってるんですよ。
──じゃあ、SCANDALと同じようにスクールの方から「明日から楽器練習して」といわれて?
そんな感じではなくて(微笑)、「楽器興味ある?」って声かけられたんですよ。でもダンス&ボーカルスクールだから楽器に興味ある人とかほぼいなくて。そのとき楽器に興味を持った人の中で、残ったのがこのメンバーで。最初は3人だったんですけど、途中からNAGISAが加わって4人になったんです。それからはSCANDALさんが練習してたところで私たちもずっと練習して。
──本当はダンス&ボーカルでのデビューを目指してた訳ですよね?
私は将来、安室奈美恵さんみたいになるのが夢です」ってずっといってました。でも、気づいたらいつの日かドラム叩いてましたね(笑)
──歌って踊る人からバンドマンに夢をチェンジする人生の選択。もうそれだけで計り知れないパワーを感じますよ。では、楽器に興味ある?といわれたあと、どうしてそのパートを選んですか?それをやるにあたって影響を受けた人がいたらそれも教えて下さい。
私は元々お母さんの影響でダンスミュージックを聴いてたんですけど、バンドを始めてからは聴く音楽もガラリと変わって。初めてこのバンドでカバーしたのがチャットモンチーさんの「風吹けば恋」という曲だったんですね。その曲をみんなですごい練習してたら、そこからチャットモンチーさんにどハマりしちゃって。歌詞から曲の世界観、声まで全部。そのあとはビートルズ、それまで聴いなかった男性ボーカルのものでMr.Childrenさんとかポルノグラフィティさんを聴くようになりました。小さい頃から歌うのが好きで。子供の頃からお正月とか親戚の集まりがあると一人で立って歌ってるような子供だったんですね(微笑)。それで、ダンス&ボーカルスクールに通いだしたら、もっともっと歌が好きになったんでバンドでもボーカルをやるようになりました。
私はバンドを始めたときは、とりあえずギターをやってみようと思って最初はギターをやってたんですよ。でもSCANDALさんとか見てるうちに“ベースカッコいい”と思いだして。ギターで指弾きの練習したりしてたんですね。そしたら“指弾きヤバい! めっちゃカッコいい!”と思って、とにかく指弾きがやりたくなったんです。それで、ベースに変えたんです。影響された人はKenKenさんとかOKAMOTO’Sのハマ・オカモトさん。指弾きするベーシストがめっちゃ好きです。“指弾き最高ー!”っていうぐらい好きなんです(笑顔)
私も最初はギターやってたんですけど、どうしても向いてないというか。やってても憶えられないし、あんまりやろうという意欲もわいてこなかったんですよ。“これ、違うんかもしれへん”と思って。ダンスをずっとやってきたのもあったからかリズムは好きで、頭の片隅に“ドラムやってみたいかも!?”と思ってて。やってみたら、個人的にピンときたんでドラムにしました。”これやったらずっとできる“ってしっくりきたんです。好きなアーティストさんは、和楽器バンドの山葵さんです。動画サイトを見てたときにたまたま見つけてからめっちゃ好きで、叩き方とか音も全部好きです。「崖の上のポニョ」をめっちゃメタル調にしたのとか大好きで。海外ではマルーン5さんのようなグルーヴ重視の、めっちゃタイトでシンプルなドラムも好きですね。
私はみんなから1年遅れてバンドに加わったんで、すでに3人はギター、ベース、ドラムをやってて、リードギターのパートだけ空いてたんです。なので、とりあえずそこに入ってみて。最初はみんなと差がついてたから追いつくのが必死で、リードギターも難しくて挫折しそうになったんですよ。でも、布袋寅泰さんのギタープレイを見たらめっちゃカッコよくて。あんな風になりたいなと思ったら元気づけられて、頑張ろうってなって。いまはリードギター最高!!って思ってます。
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バンド結成後の活動は?
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