2024年1月3日、花譜×岸田繁「愛のまま」配信リリース決定。
花譜がリアルのアーティストやコンポーザーを中心としたコラボレーションを行う企画「組曲」。その第15弾にして最終作となる今回は、ロックバンド・くるりのギタリスト・ヴォーカリストであり作曲家・岸田繁とのコラボレーションが決定。
そのタイトルは「愛のまま」。
花譜が2023年にプライベートで最も再生時間が多かったアーティストでもあるというくるりの岸田との共同制作となった本楽曲。夕日を想起させる風景の中で大切な人との別れ、明日への期待と不安、そして20代に向けて新たなステージへ旅立つ彼女自身が、歩んできた道程への憧憬も想起させるメランコリックなバラードとなっている。
2021年10月に第一弾のGLIMSPANKYによる「鏡よ鏡」から約2年にわたって紡がれてきた「組曲」シリーズ。奇しくも今年20歳を迎える彼女にとって10代の成長を記録した「花譜第1章」のライフログ的作品群となった。
リリース日の1月3日にはMusicVideoの公開も予定されている。
2024年1月13日、14日に代々木第一体育館にてライブ「神椿代々木決戦二〇二四」を控える花譜。DAY2は自身の単独公演としてバーチャルシンガーとして史上初となるアリーナ公演に挑む彼女のターニングポイントとなる瞬間を楽曲と共に見届けよう。
2024年1月3日配信リリースコラボ企画「組曲」第十五弾花譜×岸田繁「愛のまま」
作詞:花譜・岸田繁作曲・編曲:岸田繁
アーティストコメント
歩道橋の階段を昇り、そこから見える遠くの風景は霞んでいるのに、足元の崩れたコンクリートと、眼下を通り過ぎる大型トラックの屋根ばかりがやたら鮮明で、色んなことを考えながら生きていたのに、ただただ必死に見えない何かを探していたのかな、と思いました。
花譜さんから頂いた、歌詞のモチーフはそんなことを想起させるような、心のささくれのようなものを鮮明に描かれたものでした。
彼女の声はとても綺麗で、リード・ヴォーカルは勿論のこと、随所に散りばめたヴォーカル・ハーモニーも、たおやかに楽曲を包み込んでいます。心の風景と、ほんの少しだけビルの隙間から見える夕陽が、彼女の友人たちや、まだ知り得ない多くの人たちの心を照らすことになるだろう、と思っています。
良い曲出来てよかったね!
岸田繁
「愛のまま」の制作を通して、私は自分の10代を振り返ってみたのですが、感情がめちゃくちゃ動かされたりして、鮮明に記憶に残ってることよりも、なんだかなー、とか、よくわかんないなーとか曖昧に思いながら、年ばかり重ねてきた、さよならもはじめましても全然ままならないような、心のどこかにいる小さな頃のままの自分のことを、見つめ直したいと思いました。
岸田さんは最初からずっと、私の思い描くイメージに真摯に寄り添ってくださりました。くるりと出会ってからの私の10代(きっとこれからも)は、くるりの曲からもらったとてもあたたかなパワーに満ちており、記憶を呼び起こす際にも、何度も歌いたくなったり聴きたくなったりしていました。
歌詞の制作のやり取りで、特に心に残っているのが、最初私が、「飛び込めばわかるって抱きしめたメロディ」と書いたのに対して、岸田さんが、「飛び込めば掴めそうなメロディ」という詞を提案してくださったことです。見慣れた街をさまよい歩きながら、音楽や歌に前に進む勇気をもらってきた自分が、その大好きな音楽を作った方と一緒に曲を作っている、という、信じられない状況にある今の私が、岸田さんの書いてくださった言葉のおかげで、自分の10代全部とリンクしたような感じがしました。
「愛のまま」本当に大好きな、大切な曲になりました。
たくさん聴いてほしいです!
花譜