2021年6月19日(土)TSUTAYA O-EAST / TSUTAYA O-WEST / TSUTAYA O-nest / TSUTAYA O-Crest /duo MUSIC EXCHANGE / clubasia / LOFT9 Shibuya / 東間屋 / 他配信
今年2021年で10周年を迎える、エレキコミックやついいちろうプレゼンツの、渋谷の複数のライブハウス/クラブで行うサーキット・フェス『YATSUI FESTIVAL!』。その2デイズの1日目が、6月19日(土)、開催された。
新型コロナウィルス禍に見舞われた昨年は、無料生配信・無観客で開催。ニコ生・LINE ・YouTube等、ステージごとに異なるプラットフォームで同時に一斉配信し、オンラインであることを逆手に取って札幌・京都・大阪・島根・沖縄からも中継を行う、という、新たな試みにもトライし、約214万人が視聴した。
今年2021年は、有観客と無料配信の両方で開催。会場数を例年の半分に抑え、観客数も少なくし、オンラインのみの会場もありで行われた。2日で総勢238組が出演。事前にクラウドファンディングでの協力を呼びかけ、初日の開催時刻の段階で、1928人が参加。目標金額1000万円を超える、1433万5000円が集まった。
クラウドファンディングに参加した人たちの名入れ提灯(50000円)がステージ後方に並んだO-EASTと、それを中継するニコ生1のチャンネルにて、11:30からやついいちろうのDJがスタート。最後は「夏が来てると思わないかい? じゃあ、夏にぴったりなこの曲!」と自身の「トロピカル源氏」、そして「この2日間をサヴァイヴできますように」とTRFの「survival dAnce 〜no no cry more〜」をプレイ、会場のオーディエンスとニコ生民を盛り上げる。
続いて、神谷明による、歌と開会宣言。そして、コロナ禍に対応してメンバー数を通常の約半分(20人くらい)に絞った渋さ知らズ特別編が登場。TBSラジオ『エレ片のケツビ!』のテーマ曲である「ひょっとこ」でライブが始まる──という、毎年恒例の3アクトで、フェスはスタートした。
渋さ知らズ特別編と同時刻に、O-WEST&ニコ生2ではWiennersの、それより10分早くからO-nest/YOUTUBEのサンデーカミデ率いるLove Sofaステージでは、曽我部恵一(弾き語り)の、ライブが始まる。
13時台には、duo MUSIC EXCHANGE/LINE LIVEには東京女子流が、O-EAST/ニコ生1には私立恵比寿中学が登場。
O-WEST/ニコ生2には、このフェス皆勤のGOING UNDER GROUNDが出演、「グラフティー」「ハートビート」「トワイライト」などの歴代の名曲や、新曲「Moon Dance」などを披露。
MCで松本素生、「1年も休むことなく続いている『YATSUI FESTIVAL!』、すごいと思います」と賞賛の言葉を贈る。ラストはハンバーグ師匠(スピードワゴン井戸田潤)が登場、GOING UNDER GROUNDとのコラボ曲「ワンプレート」を歌い、オーディエンスを喜ばせた。
小山田壮平は16:00にclubasia/YouTubeに出演。アコースティック・ギター1本で、andymori時代の「16」や「Sunrise&Sunset」から、今年1月にリリースしたばかりの「恋はマーブルの海へ」や、未音源化の新曲「月光荘」まで、新旧織り交ぜたセットリストで、オーディエンスと視聴者を魅了する。
O-EAST/ニコ生1では、16:20からこのフェスの名物企画『やついフェス歌合戦』がスタート。司会をやついいちろうと堂島孝平、審査員をいとうせいこうとしまおまほが務め、Calmeraをバックに歌う5組の中からMVPを決める、というもの。
神取忍のado「うっせえわ」、テツandトモの「なんでだろう」バンド・バージョン、大槻ケンヂの布施明「君は薔薇より美しい」(ホーン・セクションありで歌ってみたかったので、この曲にした、とのこと)、松本伊代「センチメンタル・ジャーニー」が、次々に歌われる。
その後、いとうせいこう&しまおまほが審査をする間に、Sundayカミデが参加。このフェスのために作った「FESTA!!!」を、ライトガールズ(やつい・カミデ)&Calmeraでプレイする。堂島孝平は、今ここで初めて聴く曲にもかかわらず、無理矢理歌わされる。
そして、審査結果発表。見事MVPに輝いたのは、神取忍だった。
と、O-EASTが爆笑に包まれる裏で、O-nest/YouTubeでは奇妙礼太郎がオンステージ。今日はバンドセットでの出演。電気グルーヴ「Shangri-La」のカバーでスタートし、ファンを驚かせた。
芸人3〜4組がネタを披露する「お笑いコーナー」のブロックが、あちこちに設けられているのも、『YATSUI FESTIVAL!』の大きな魅力になっている。この日も、はなわ、にゃんこスター、カカロニ、流れ星☆、やついいちろうのエレキコミックとエレ片など、多数の芸人が出演した。
その中でも、今年の目玉は、17:50からO-EAST/ニコ生1で行われた『キングオブコント決勝への道』。TBSラジオ『エレ片のケツビ!』で進行中の、ラーメンズが解散してひとりになってしまった片桐仁が、『キングオブコント』出場を目指して、新しい相方を探す企画である。
青木さやかとの「母と母」、流れ星☆ちゅうえいとの「まりおねっつ」、かもめんたる槙尾との「カモメンズ」など、10組のコンビを番組内で結成。この日と翌日に分けて2分のネタを初披露、観た人が1〜3位を選んで番組へメールで投票し、その獲得ポイントと片桐仁の「気持ちポイント」で、どのコンビで出場するかを決める。
この日は、カモメンズ、母と母、まりおねっつ、鼻の下Mods(飛石連休・藤井ペイジ)、仁力舎(ゆってぃ)がネタをやった。カモメンズはリスナーが送ってきたネタを採用。客席のウケとコメントの反応が、特によかったのは、母と母、鼻の下Modsの2組だった。
O-nest/YouTubeのワンダフルボーイズ、O-EAST/ニコ生1のでんぱ組.inc、O-WEST/ニコ生2のCalmera with 川本真琴・やついいちろう、O-Crest/ニコ生3のぱいぱいでか美、Club asia/YouTubeの中村一義Acoustic set with三井律郎などを経て、O-EAST/ニコ生1の、DJやついいちろうでフィナーレ。残っている出演者たちが登場。毎年恒例、曽我部恵一が書いたこのフェスのテーマソング「月が今夜笑ってるから、ぼくらそっと東京の空を見上げる」を、曽我部を中心にみんなで歌い、初日を締めくくった。
なお、この終了の時には、クラウドファンディングは、2009人・1468万9000円まで増えていた。
この後21:00から、やついチャンネルにて配信オンリーで、やついいちろうや島田秀平等が出演する怪談イベントが行われた。
明日6月20日(日)の2日目も、11:30O-EAST/ニコ生1の、DJやついいちろうからスタートする。
なお、20日(日)の通常チケットは、 LOFT9で10:30より販売される。