10月2日(金)19:00 小山田壮平@福岡DRUM LOGOS/LIVEWIRE・PIA LIVE STREAM
初のソロ・アルバム『THE TRAVELING LIFE』のリリース・ライブで、地元福岡のDRUM LOGOSで入場者100人限定の有観客ライブを行い、それをスペースシャワーのオンライン・ライブハウス、LIVEWIREで生配信。プラットフォームはPIA LIVE STREAM、チケットは前売り2,500円/当日3,000円、10月8日(木)23:59までアーカイブ視聴あり。
小山田壮平ひとりで弾き語りで「1984」「Life is Party」「ゆうちゃん」「投げKISSをあげるよ」、キーボードの宮崎真利子が加わってふたりで「Peace」「サイン」、ギターを置いて歌とピアノで「無までの30分」「サンシャイン」「ゴールデンハンマー」、久冨奈良がジャンベで加わって3人で「ダンス」、3人のまま久冨奈良がドラムで「青い空」、宮崎真利子が下がり、ベース藤原寛とギター濱野夏椰が加わった4人になって、「Sunrise&Sunset」「OH MY GOD」「旅に出るならどこまでも」「雨の散歩道」「スランプは底なし」「ベロべロックンローラー」「ベンガルトラとウィスキー」「彼女のジャズマスター」「グロリアス軽トラ」「あの日の約束通りに」「夕暮れのハイ」「HIGH WAY」「Kapachino」で本編終了、アンコールはアコギ弾き語りで「16」、ピアノの宮崎真利子とふたりでスタンドマイクで「コーラとあの子の思い出は」、バンドの3人が加わって本日初めての5人編成で「空は藍色」「君の愛する歌」、以上で終了。
って、そうか、じゃあ28曲もやったのか。そんなに長かったとは、と、ちょっと意外、全然そんなふうに感じなかったので。多数出てくるandymoriの曲にはやはり心が躍るし、『THE TRAVELING LIFE』の曲が続くブロックはライブで初めて聴けるのが(配信でも)うれしいし、心身ともにギュッとつかまれっぱなしの時間だった。
「それは愛だと思いました それこそが愛だと分かりました」と歌うandymoriの「空は藍色」と、「君の愛する歌を歌いたい」というラインが何度も出てくる『THE TRAVELING LIFE』収録の「君の愛する歌」を並べてみせたアンコールの2曲が、特によかった。
ライブ終わってから、さっきまでずっとふわふわしてました。
みなさん、本当にありがとう。
僕は幸せです。
#LIVEWIRE_小山田壮平— 小山田壮平 (@oyamadasohei) October 4, 2020
10月4日(日)17:00 エレファントカシマシ@日比谷野外大音楽堂/Streaming+
31年にわたって毎年続いてきた、恒例の日比谷野外大音楽堂ワンマン。コロナ禍の今年はさすがに難しいのでは、と懸念されたが、入場者を半分に減らし、生配信もあり、という形で、こうして開催された。とにかくよかった、今年で途切れることにならなくて。プラットフォームはStreaming+で、視聴券は税込3,850円、10月7日(水)23:59までアーカイブ視聴可能。お客さんを半分しか入れられないのはデメリットだが、普段からチケット争奪戦状態のエレカシのライブの中でも、この日比谷野音は特にそうなので、生配信なら観たい人全員が観れる、というのは、メリットだとも捉えられる。
サポートは、キーボードは「日比谷野音といえばこの人」の細海魚、ギターは「『Easy Go』(のレコーディング)を一緒にやりました」と、宮本浩次が紹介した佐々木貴之。
一部は「『序曲』夢のちまた」で始まり、「DEAD OR ALIVE」や「Easy Go」や「地元のダンナ」や「何も無き一夜」や「パワー・イン・ザ・ワールド」等を経て、「俺たちの明日」で終わる全18曲。「晩秋の一夜」「月の夜」「武蔵野」の3曲が並んだ、10・11・12曲目が、個人的に特にくるものがあった。
で、二部は、「ハナウタ〜遠い昔からの物語〜」で始まり、「今宵の月のように」や「かけだす男」や「男は行く」や「星の降るような夜に」等を経て、「風に吹かれて」で終わる9曲。そしてアンコールで「待つ男」、という、全28曲だった。
レア曲多めな一部も、人気曲がどんどん出てくる二部も、アンコールの「待つ男」も含めて、今年も本当に「日比谷野音の時ならではのエレファントカシマシ」が観れた、とてもうれしいライブだった。「星の降るような夜に」が始まると、「ああ、野音だなあ」と思う。
あと、「エブリバディ! いい顔してるぜ、よく見えないけど」というMC、宮本浩次の定番だが、この日は「いい顔してるぜ、マスクしてるからよくわかんないけど。でも、いい眼してるぜ!」とアレンジされていたことにも、なんでしょう、「おおっ!」と思いました。確かに、お客さんが全員マスクをしている、というのは、ステージに立つ側からすると、なかなかに異様な光景なんだろうな、と思う。
10月10日(土)20:00 アナログフィッシュ@江ノ島OPPA-LA/bitfan
アナログフィッシュが毎年10月10日(トトの日)に行っているイベントライブ『Town Meeting』を今年はオンラインで行う、江ノ島OPPA-LAで収録したものをこの日に配信する、という趣旨。タイトルは『Town Meeting by the Sea』。
この配信を行うことの発表と同時に、ファンクラブも設立されて(今までなかったんですね)、配信チケットはその会員になると1,800円で、一般は2,800円、あと「タオル付き」や「Tシャツ付き」や「DVD付き」(この配信ライブを収めたDVD。配信されなかった曲やリハの風景など多数追加収録)や、「全部付き」のチケットも販売された。投げ銭もあり。私は2,800円のやつで観ました。配信プラットフォームはbitfan、10月17日(土)21:00までアーカイブ視聴あり。
配信は、波打ち際や、カモメが飛ぶ空の映像から始まり、画がライブに切り替わると、江ノ島OPPA-LAで演奏する4人、その後ろにガラス越しに海が見える、という始まり方。以降、曲の合間にちょいちょい空や砂浜の映像がはさまる。で、ライブが進むにつれて、だんだん陽が落ちて、窓の外が暗くなっていき、4人の姿もだんだん闇に包まれていく──という、大変に粋な演出。そうか、生配信じゃなくて収録にした理由のひとつはこれか、と納得。
セットリストは、「テキサス」で始まり、「Will」「Sophisticated Love」「Good bye Girlfriend」と、下岡晃が歌う曲と佐々木健太郎が歌う曲が交互に続いたので、今回はそういう縛りでセットリストを組んだのかと思ったら、そこから「U.s.O」「Time」「Baby Soda Pop」と健太郎曲が続いた。頭4曲がたまたまそうだっただけでした。
以降、「With You(Get It On)」「City of Symphony」「Yakisoba」「SHOWがはじまるよ」「No Rain(No Rainbow)」「荒野」、で、全14曲。なお、「U.s.O」と「Yakisoba」は新曲。総じて、音の鳴りも、画の質感も、ライブを撮ってそのまま流しました、という感じではなく、なんというか、バンドを題材にした映画の中の演奏シーンが全編続いているような空気の、不思議な作品だった。そう、収録ライブの配信というよりも、「作品」と呼びたくなるものでした。で、めったやたらと気分のいい時間でした。
"Town Meeting by the Sea" at 江ノ島OPPA-LA
ご視聴ありがとうございました。
アーカイブは10/17(土)までご覧になれます。
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— Analogfish / アナログフィッシュ (@Analogfishinfo) October 10, 2020
10月11日(日)フラワーカンパニーズ・POLYSICS@新代田FEVER/Streaming+
フラカンが、2020年の1年間、毎月、新代田FEVERで行うはずだった対バンイベント『月刊フラカンFEVER』の、4月10日のvs POLYSICSとの日の振替公演。チケットは50枚限定、有料生配信はStreaming+で2,500円、10月12日(月)23:59までアーカイブ視聴あり。先攻はPOLYSICS、後攻はフラカンで、POLYSICSは3人の新体制になってから客前でライブをやるのはこの日が初めて(無観客配信はあったけど)。
このライブに関しては、セットリストをそのまま書いた方がいいだろうな、と思うので、そうします。
[POLYSICS]
1 Play/2 I My Me Mine/3 Distortion/4 DNA Junction/5 Crazy My Bone/6 You Talk Too Much/7 Stop Boom/8 Pretty Good/9 Shizuka is a machine doctor/10 Speed Up/11 Electric Surfin’ Go Go
[フラワーカンパニーズ]
1 最後にゃなんとかなるだろう/2 脳内百景/3 トラッシュ/4 履歴書/5 新曲/6 いましか/7 東京タワー/8 ピースフル/9 まずはごはんだろ?/10 チェスト/アンコール 11 冬のにおい
ポリは、前半はヤノがフロントに出てパッド等を叩き、途中から本来のドラムに戻る、という構成。配信されていることと、会場のお客さんもいつものようには暴れられないことを留意してか、「ブチアゲ」方向ではなく、アレンジやアンサンブルの妙で楽しませる曲が中心のセットリストだった。イベントや対バンの時はMCなしでたて続けに曲をやる、ということがめずらしくないのに、この日はマメにMCを入れていたのも、そういうことだと思う。「ポリをなごみながら観る」という行為自体も、そのサウンドやアンサンブルも、新鮮で楽しかった。
あ、あと、新体制一発目の配信ライブだった8月28日の『UKFC in the Air』の時(レポはこちら≫アレキ、MAMA、TF、ポリ、電話ズらUKP勢がオンラインで集結したフェス『UKFC in the Air』)、ハヤシ、一度も「トイス!」と叫ばなかったが、今回もそうでした。
で、フラカンは、8月27日の横浜アリーナ無観客配信ライブ(レポはこちら≫フラカン初の横アリ無観客ライブは “2020夏”だからこそのセトリで魅せた!【ライブレポート】)で初披露し、10月4日からライブ会場&ウェブで販売を始めたニューシングル「履歴書」以外に、もう1曲新曲あり。最新アルバム『50×4』から「いましか」と「まずはごはんだろ?」をプレイ、あと、名曲「東京タワー」を久々にやったりして、全体に新鮮なセットリスト。ライブ自体は、入場者を減らして生のライブを再開してから1ヵ月経っているだけあって、いい意味で通常運転になってきた感のあるステージだった。
本日もいろんなお願い事を受け入れてご来場くださったみなさん、配信を視聴してくださったみなさん、そしてPOLYSICS!とスタッフのおかげで元気にライブが開催できたことに感謝します🍀
また次回のジェンガもお楽しみに~byスタッフ#フラワーカンパニーズ#フラカン#POLYSICS #月刊フラカンFEVER pic.twitter.com/bHU8hHyfar— フラワーカンパニーズ (@FlowerCompanyz) October 11, 2020