ぜんぶ君のせいだ。自身初の中野サンプラザホール単独公演決定!4ヶ月ぶりとなるライブに込める思いとは?

インタビュー | 2020.07.04 12:00

全国15都市18公演に渡る未開拓&生誕ツアー「未夢命(いまだむめい)TOUR 2020」を今年1月からスタートさせるも新型コロナウィルス感染拡大防止に伴い、道半ばで中止となってしまった<ぜんぶ君のせいだ。>。活動自粛中は配信ライブなどを行なってきた彼女たちが、7月24日(金・祝)に、自身初となる中野サンプラザホールでの単独公演「生鳴兆候(バイタルサイン)」を開催することが決定した。彼女たちが5人揃ってステージに立つのは3月21日(土)の秋田公演以来、実に4ヶ月ぶり。ソーシャルディスタンスを保つために限られた客席でのライブとなり、しかも、ライブハウスではなくホールという場所で彼女たちはどんなパフォーマンスを見せてくれるのか。今から楽しみでならない。
──まず、未開拓&生誕ツアー「未夢命TOUR 2020」が途中(3月1日の鳥取公演以降の7公演)で中止になってしまった際の心境から聞かせてください。
如月愛海ツアーが中止になってしまったのと同時に、4月18日にZepp DiverCity(TOKYO)でやるはずだったファイナル公演用の配信ライブをYouTube配信LIVEで6月19日に行うことが決定して。だから、悲しいと思う時間もあまりないままに、いかに配信で熱量と楽しさを伝えることができるかってことを考える方に必死でしたね。
ましろ最初は配信でどう伝えたらいいかわからなくて。ライブで大事にしてきた曲はあまりできないのかなっていう感じだったんですけど、6月6日に振替公演も再延期になってしまったましろ生誕を配信したことで、いろいろとわかって。だから、6月19日の配信ライブでは、激しめの曲から「無題合唱」のような聴かせる曲もやることができた。直接は会えなくても、ネットを通してライブと同じようなことができたのは良かったなって思いますね。
凪あけぼの配信LIVEには海外の方も遊びに来てくれたんですね。Zepp DiverCity(TOKYO)でできなかったことは悲しいけど、いろんな人に見てもらえたのは逆に良かったなって思います。
征之丞十五時何人が見てくれているかもわかったしね。あと、普段のライブは見返すことができないんですけど、配信ライブは後から自分で見直すこともできるので、自分の反省点も見つけられて。配信ライブになってしまったことはマイナスかもしれないけど、自分の中でプラスに考えられたし、中止って決まっちゃった時も、絶対にまたやるぞ!っていう気持ちに切り替えられたので、マイナスに思うことは特になかったです。
一十三四私、患いさん(ぜん君。のファンの呼称)達に「Zeppで幸せにするからね」ってめっちゃ言ってきて。「Zeppが初めてのライブだよ」とか、「よっちゃんのために、ぜん君。のために駆けつけるからね」って言ってくれてた子たちもいたんですね。そんな子たちのことを考えたら、最初は残念だなって思ったんですけど、みんなが言ったように、今まで直接会えなかった患いさんや、約束をかわしてきた患いさんたちとネットを通して会えた。私たちがどんな状況でも必死に頑張ってる姿を見て、「自分たちも違う形で応援しようと思う」とか、「こんな状況だけどすごく励まされるよ」って言ってくれたんですね。今の状況でもプラスだなって思えることも増えたし、約束を破ったわけではなく、また新しく大きなところに行くまでの道にもなれたなと思います。
──皆さんとても前向きな姿勢でいるんですね。自粛期間中はどう過ごしてました?
如月愛海最初の頃は出来るだけ開催できるように模索していたので、ライブの練習を続けつつ、チケットを買ってくれた方への特典を作ったりしてました。本当にお外に出ないでねってなってからは、みんなとはLINEのやりとりをしつつ、配信のイベントやライブに向けての準備とか、新しいワクワクをみんなで考えたりしてましたね。
ましろ外を走ったり、ボイトレに行ったり、普段やっていた練習ができなくなって。ジムにもカラオケにも行けなくなったときに、家でどういう風に表現の練習をしたらいいんだろう?って悩んだりもしました。これまではツアーをしながら、みんなで一緒にいながら、お互いを高めあって練習していくっていう形でずっとやってきて。改めて、こうして、こういう時でも体力をつけなきゃとか、歌をどうやって練習していたかなって考えるのは、今までになかったことだったんですね。これまでほんとに立ち止まったことがなかったし、ずっとお家にいるってことがなかったので、どんな練習をしたらいいんだろうって考えることがワクワクしましたね。
一十三四ほんとにずっとツアーツアーで、ツアーがない時でもライブが週に2〜3回あったので、家で一人になった時に、「ぜん君。以外、私は何を持ってるんだろう?」っていうのはよく考えてましたね。それこそ、Twitterを見て、患いさん元気かな?って監視してみたりもしてました(笑)。家での練習は、自分の場合、シャウトができなくて。久しぶりに配信ライブをやったときにちょっと違和感を感じちゃったので、今、家での練習の仕方をめっちゃ考えてて。例えば、布団を口に当てて叫んだり、風呂の中で沈んで叫んでみたりしるんですけど(笑)、新しい練習法を見つけると、今後に生かせるんじゃないかなと思ったし、いい発見もいっぱいできたなって思います。
──ぼの(凪あけぼの)さんとおやつ(征之丞十五時)さんはぜん君。に加入してちょうど1年ですね。
凪あけぼのぼのにとってぜん君。というのは、ほんとに人生の全てを変えてくれたものなんですね。今まで生きてた世界が全然違うものに見え始めたなって思ってて。だから、この1年とちょっとで、今までどうやって生きてたのか分からなくなるくらいになってて。短い期間だけど、すごい大事なものがいっぱい詰まっているし、普通に生きてたら経験できないことをたくさん経験できた。だから、自粛で一人きりになったら、いろいろと思い出すことが多くなったし、今まで当たり前だと思っていたものが、全然当たり前じゃなかったんだってことに気付いて。患いさんと会えないことがこんなに悲しいんだって思ったし、余計に患いさんが愛おしく感じる期間でした。
征之丞十五時私は、ぜん君。に入った時に、ここが私の居場所だなって思ったんですね。その居場所が自粛が始まって奪われて、家で一人で過ごす時間が長くなって。メンバーやファンの方に会えない期間が寂しく感じたし、やっぱり自分にとって大切な居場所だなって改めて考えた時間にもなりましたね。
如月愛海いい機会だったなっていうのは正直な感想です。ほんとに5年走ってて、いろんなことがあったけど、応援してくれる人はもちろん、自分とぜん君。が離れていってしまわないように必死に立ってきたんですね。そんな中、世界的に自粛になっちゃって、一回、絶対に止めなきゃいけないってなった時に、意外と止めれたことに、私自身はちょっとびっくりして。本当はもっと落ち込んだり、「患いに会えない!」って悲しんだりとか、離れちゃうんじゃないかって不安になると思ったんですけど、そうではなかった。それは、これまでに培ったものがあったからであって。一回、ゆっくりしようかって止まったことで、次の大きいところも含め、ライブでやりたいことがめちゃくちゃ出てきたんですね。ずっとライブのことを考えてたし、ぜん君。と自分の距離がもっと近くなりましたね。やっぱりないとダメなんだなって思えた期間だったと思います。
──その、大きいところの1つとして、中野サンプラザホールでの単独公演が決定しました!
ましろもともとは「未夢命TOUR」を終わらせて、Zepp DiverCity(TOKYO)に立ってから、中野サンプラザホールに立つってことを前から決めてたんですね。ライブハウスの大きいハコでツアーのファイナルを迎えるっていう物語のあとで、新しい物語の始まりとして、中野サンプラザホールをやる予定だったんです。でも、ツアーの後半ができなくなって、Zepp DiverCity(TOKYO)公演もなくなって、急に中野サンプラザホールで、「お、おぉ……」みたいな気持ちにはなったんですよ。今まで積み重ねてきたものとは違うものにはなったんですけど、それはそれですごい楽しみにしてて。そもそも中野サンプラザホールはメンバー誰も経験したことないし、5年間の中でもない所だし、久しぶりにみんなで集まって新しいぜんぶ君のせいだ。を見せられるっていう相乗効果もきっとあるし。あと、ライブをすることがなかなか厳しい状態の中で、座席のあるホールだからできるかもしれないっていう未来が見えたところもあったんですよね。なので、やるべくして、中野が待ってるなって。ぜんぶ君のせいだ。にとって、今までになかった、すごく大事な日になるんだなっていうワクワクがすごくあります。
征之丞十五時中野サンプラザホールが決まった時に、まず、会場を調べたんですね。名前は聞いたことあったんですけど、どういうホールか知らなくて。画像を見た時に、すごいなっていうのが、第一印象なんですけど、「ぜんぶ君のせいだ。=ライブハウス」っていうのが自分の中にあって。ぜんぶ君のせいだ。とホールを今まで結びつけて考えたことがなかったので。ここでぜんぶ君のせいだ。がライブをするんだっていうことを考えたことが新鮮だったし、どうなるんだろうっていうワクワクがすごかったですね。今までで一番新しいチャレンジになるので、どんなライブになるのかワクワクが止まらないです。
凪あけぼの今回、コロナの影響で患いさんが声を出すのが禁止になってるんですけど、今までそういうライブはなかったので、楽しいって思っていただけるように、熱量や気合をもっともっと高めていかないとダメだなって思ってます。
一十三四ぜんぶ君のせいだ。が大きいところでライブをする時は何かのハードルを超えようとしてる時とか、この先の分岐点になる時とかだったりするんですよ。いつもそういうふうに、でかいハコに挑戦していく時は緊張よりもワクワクだったり、どういうライブができるんだろうっていう楽しみの気持ちの方が強いので、今回も今までと変わらずに、ぜん君。にしかできないライブをするってことにのみ集中してます。
──おやつさんが言ったように、再開後初のライブがライブハウスではなくホールだっていうのが意外ですし、まだ想像できないんですが、どんなステージになりそうですか。

公演情報

DISK GARAGE公演

ぜんぶ君のせいだ。単独公演〜生鳴兆候〜

2020年7月24日(金・祝)中野サンプラザホール

チケット一般発売日:2020年7月12日(日)

RELEASE

「或夢命」

5th ALBUM

「或夢命」

(コドモメンタルINC.)
2019年12月18日(水) Release!
  • 永堀アツオ

    取材・文

    永堀アツオ

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