新体制となったGacharic Spin、全国ツアー開催中!バンドの現在、ツアーファイナル・中野サンプラザホールへの想いをインタビュー!

インタビュー | 2019.07.08 18:00

今年結成10周年を迎える、全力エンターテイメントガールズバンド・Gacharic Spin。2月にステージ経験のない17才の新メンバー・アンジェリーナ1/3の加入を発表し、3月頭にはドラマーyuriの加入と、ドラムボーカルを務めていたはながボーカルギターへとコンバートするというサプライズ発表をするなど、規格外の新体制で巷を沸かせた。3月末にベストアルバム『ガチャっ10BEST』をリリースし、その直後から半年にわたる全国ツアーTOUR 「ガチャっ10LIVE 2019」をスタートと、どんどん前進し続けている。現在同ツアーの真っ最中であるバンドから、F チョッパー KOGAとアンジェリーナ1/3のふたりをキャッチし、現在のバンド、全国ツアー、ファイナルとなる10月14日・中野サンプラザホール公演への想いを訊いた。
──2019年から新体制で始動したGacharic Spin。マイクパフォーマーのアンジェリーナ1/3さんの加入が発表されたあと、ベストアルバム『ガチャっ10BEST』リリースのタイミングでまさか、新ドラマーのyuriさんが加入し、ドラムボーカルのはなさんがボーカルギターに転身するとは……とかなり驚きまして。
F チョッパー KOGA(Ba)あははは! そうですよね(笑)。マイクパフォーマーのアンジー(アンジェリーナ1/3)と一緒にセンターボーカルとして加入する子が、発表の5日前に辞退の申し出をしてきて。だからアンジーだけが加入して3本くらいライブをやったんです。
──ベストに収録されている新曲「逆境ヒーロー」のMVはその体制のライブ映像を使ったものですよね。
F チョッパー KOGAそうです。そのMVの時期に「また新しいメンバーを探すのか?」とチーム全体で会議になって。去年TOMO-ZOが入院した時に、はながボーカルギターという立ち位置でライブをしたので、その流れもあって「はなが前に出てくる?」という案が出てきたんです。はなはマルチに楽器ができるし、楽器を演奏することが好きなので「挑戦したい!」って。でもそうするならいいドラマーが加入しないとね――というところにたまたまyuriが現れて。それでyuriと音合わせをしてみたら、はなとは違うグルーヴだけど、すごくかっこよかったんです。それで3月に今の6人体制で活動していくことに決めました。
──そこから1ヶ月もしないうちに全国ツアーがスタートしたと。結成10周年は、過去を振り返ったり思い出を噛みしめる要素が強くなるタイミングなのに(笑)。
アンジェリーナ1/3(MC)全然振り返ってないよね(笑)。
F チョッパー KOGAギターが2人になったり、ガラッと体制が変わったので、アレンジも全然違うし(笑)。もともと在籍していたメンバーもどうするべきなのかが手探りで、メンバー全員でバンドを作っている最中ですね。ほんと新人バンドの感覚なので、大変だけど楽しいです。でもほんとアンジーもyuriも、ハードなスケジュールによくついてきてると思います。
──アンジェリーナさんは加入してすぐでしたが、当時の状況はいかがでしたか?
アンジェリーナ1/3辞退した子とわたしのコンビネーションを考えて選んでもらったと思ってたので、ひとりになったときに「もしかしたらわたしクビになるかも?」と思いました(笑)。
F チョッパー KOGAアンジーから「わたしガチャピンにいてもいいんですか?」と言われて(笑)。「もちろん!やる気があるならいてよ!」と答えましたね。
アンジェリーナ1/3選んでくれた期待を裏切らないようにしなきゃいけないし、先輩たちに期待以上のものを見せたいので、とにかく目の前の課題で必死で(笑)。先輩を追い越さなきゃいけないので!
──おお、頼もしい!「先輩たちを追い越す」なんて、なかなか言える台詞じゃないですよ。
アンジェリーナ1/3でもライブは毎回反省点ばっかりで。でもわたしのことを考えて先輩たちもアドバイスしてくれるし、いろんなことを教えてくれるので、それならそれ以上のものを見せたいし、見せていかなきゃいけないと思うんです。これからのGacharic Spinは、わたしが作らなきゃいけないんですよ!
F チョッパー KOGAおお~!!かっけえ!!(笑)
アンジェリーナ1/3これだけ大口を叩いてしまったら、結果を出さないわけにはいかないですからね! だから練習は欠かせないですね(笑)。
F チョッパー KOGAやっぱりアンジーはフロントに立つべき人間なんですよね。この前わたし、アンジーから「自信持てよ!」って言われて(笑)。
アンジェリーナ1/3「みんないるから大丈夫です! ガチャピンは最強なんで。自信持って!」って言いました(笑)。
F チョッパー KOGAこういう言葉も、経験を重ねると恐怖が勝っちゃってなかなか言えなかったりしますよね。でもアンジーはストレートにピュアに発言してくれるんです。オーディションの頃から「ガチャピンに入るんで、入ったらよろしくお願いします」と言っていて(笑)。表に立つ人としての立ち振る舞いや技術は必要だと思うんですけど、なかでもGacharic Spinに大事なのはガッツや精神的な強さなので、そういう意味でもアンジーは面白いなと思ったんです。
──Gacharic Spinは、メンバーが抜けてもその人の代役を入れることはしないですよね。
F チョッパー KOGA……たしかに!(笑) パフォーマーのまいが去年の年末で卒業をして「またパフォーマーを入れるのかな」と思っていた人も多いと思うんです。でもわたしたちにとっては、2018年でダンサーのいる形のGSは完結したんです。だからメンバーが卒業するたびに新しいGacharic Spinを作る感覚です。ここまで変われるバンドはいないし、それはメンバーに恵まれているからだとも思いますね。メンバーそれぞれで個人練に入ってて、リハスタでばったり出くわすことも多いです(笑)。
──半年にわたる全国ツアーは本数も多いので、バンドを育てるにはもってこいでしょうね。取材のタイミングでは9本終了していますが、調子はいかがでしょう?
F チョッパー KOGA新しい発見がたくさんあるし、そのぶん課題もどんどん増えて――すごく楽しいです。みんな本番で成長していくタイプなので、手探りで一つひとつ作っていけてますね。アンジーが加入したことで歌える人がひとり増えたし、yuriもワンマンだと歌うので、見せ方やフォーメーションの幅が広がったなとは思っていて。今後まだまだ面白いパフォーマンスが考えられそうです。だから10月14日の中野サンプラザホールはツアーファイナルでもあり、5期Gacharic Spinのスタートになる気がしていますね。
──となると、「逆境ヒーロー」のMVと今のGacharic Spinはまったく違いますか?
アンジェリーナ1/3あのMVは初ライブの日の後に撮影したもので、わたしの動きも今とまったく違う――というかあのMVのアンジーいっぱいいっぱいで!(笑) でも最近はステージのぎりぎり前まで出て行ける心の余裕が出てきて、目の前のお客さんの顔を見たり、少しずつコミュニケーションができるようになってきた感覚があって。お客さん一人ひとりの顔を見てます。わたしのことを見てくれてない人には「見てー!」って気持ちでめっちゃアピールしたりします(笑)。
F チョッパー KOGAアンジーはすごく不器用な子なんですけど、ステージに上がるとそれが全部取れちゃうんです。本番だと本能的かも。こんな17歳見たことない!と思うくらいの成長ぶりだし、自分がアンジーと同じ状況だったらあんな立ち振る舞いはできないってすごく思います。だからすごくリスペクトしてるんですよね。
アンジェリーナ1/3(※満面の笑みで)このリーダーの言葉絶対載せてください!(笑)
F チョッパー KOGA(笑)。今のツアーは自分たちでも想像してないくらいのスピードでバンドが作られてるんです。前回のライブとその次のライブでは全然違うから、1本も見逃せないライブになっていると思います。実際にライブで演奏してみて「次はもっとこうしてみようかな」と次のライブでアレンジを変えたりしてるんです。
──今のGacharic Spinでないとできないエンタメ性かもしれないですね。全通しても毎回違う楽しみがありそう。
アンジェリーナ1/3絶対飽きないし、全通したほうがいいですね!(笑)
──ははは。バンドを作っている最中とはいえ、KOGAさんは中野サンプラザホールでのファイナルをそろそろイメージしていたりするのでしょうか?
F チョッパー KOGA作り上げることにいっぱいいっぱいになりつつも、頭のどこかで「中野サンプラザに向けてこうしていったほうがいいのかな」「ファイナルで魅せるにはこういうアレンジがいいかな、こういうパフォーマンスのほうがいいかな」と考えて試しているところはありますね。でもなによりも「中野サンプラザに行きたい!」と思ってもらえるライブをしなきゃなって。やっぱりバンドはライブを観てもらわないと始まらないし、中野サンプラザでのツアーファイナルはバンドの10年の集大成でもあり、今の体制の集大成となり、またスタートだとも思うので。
──Gacharic Spinは日比谷野外大音楽堂、渋谷公会堂、赤坂ACTシアターなど、数々のホールに立ってきているバンドですが、KOGAさんは中野サンプラザに思い入れなどはありますか?
F チョッパー KOGAももいろクローバーZさんが中野サンプラザでワンマン(※2011年4月10日開催)をやってらっしゃった時、TOMO-ZOが「Gacharic Spinです!」「こんなバンドをやってます!」と言いながら中野サンプラザの前でフライヤーを配ったんです。当時はまだ白黒のフライヤーで、TOMO-ZOは「これだけ配ってきたよ、でもこれだけ残っちゃった」と言いながら帰ってきて。ふたりで「いつか中野サンプラザでワンマンができたらいいね」と話していて――それがやっと叶うんです。
──それは、とても感慨深い話です。続けてきたからこそ掴み取れたものですよね。
F チョッパー KOGAその中野サンプラザでフライヤーをもらってくれた人が本当にライブに来てくださって、そのあとも大きなライブを観に来てくださったので、思い出がありますね。こうやってバンドを続けさせてもらえて、これだけの本数のツアーを組んで、中野サンプラザに挑めるというのは、本当に恵まれていると思います。ありがたいし、うれしいし――だからこそ成長したい!と強く思いますね。
アンジェリーナ1/3だからまじで1本1本のライブを頑張って中野につなげたいです。観ている人を圧倒できるくらい動きたいし、魅せたい。指定席の会場はちゃんとバンド全体のかたちが見えるぶん、全員のパフォーマンスが光って見えると思うんです。自分が立つときにはそんな光になれるように頑張りたいです……!
F チョッパー KOGAおお~! アンジーは音楽が大好きだし真剣だから、いろんなことに気付くのがすごく早いんです。アンジーの動きが大きくなってきて、わたしたちもどんどん動きが大きくなっていて(笑)。でもアンジーはそれを追い越さないといけないぞ、というスタンスですね。いい相乗効果が生まれていると思います。リハもこれまでにないくらいめっちゃ汗かくし、「これは体力つけないとヤバい!」ってことで今日は朝からアンジーと一緒にランニングしたあとにリハに入りました(笑)。
──かなり気合い十分のご様子。全国各地でさらに熱くなったGacharic Spinが観られそうですね。
アンジェリーナ1/3今までのガチャピンを見てきた人にも、これからのガチャピンを見てくれる人にも、「今のガチャピンがまじで最強だね」と言ってもらえるガチャピンを、今メンバー全員で作ってます。その空間や時間はお客さんが一緒でないと作れないものでもあるので、最強の今をみんなで作りたいです!
F チョッパー KOGA今のGacharic Spinは「できない」や「難しい」に対して、「じゃあどうしよう?」と前向きな意見がたくさん出てくるんです。10周年というタイミングで新しい一歩を踏み出せて本当に良かったですね。Gacharic Spinはもともと「ガールズバンド」というカテゴリからだいぶはみ出ていたと思うんですけど(笑)、最近「ロックバンドになったね!」と言ってもらえることが本当に多くて。バンド好きならGacharic Spinのライブに集合!と言いたいですね。

PRESENT

F チョッパー KOGA、アンジェリーナ1/3のサイン色紙を各1名様に!

※転載禁止

受付は終了しました

公演情報

DISK GARAGE公演

TOUR 「ガチャっ10LIVE 2019」

2019年7月6日(土) 豊橋club KNOT ※SOLD OUT
2019年7月13日(土) HEAVEN’S ROCK Utsunomiya w/ UCHUSENTAI:NOIZ
2019年7月15日(月・祝)水戸 LIGHT HOUSE [ONEMAN]
2019年7月21日(日) 福井 CHOP [ONEMAN]
2019年7月27日(土) 滋賀 U☆STONE w/ ガールズロックバンド革命
2019年7月28日(日) 和歌山 CLUB GATE w/ ザ・ヒーナキャット
2019年8月3日(土) 柏PALOOZA w/ 眉村ちあき
2019年8月4日(日) HEAVEN’S ROCK さいたま新都心 [ONEMAN]
2019年8月17日(土) 静岡 Sunash [ONEMAN]
2019年8月18日(日) 高崎 club FLEEZ [ONEMAN]
2019年8月24日(土) Thunder Snake ATSUGI [ONEMAN]
2019年8月25日(日) 岐阜 中津川DJANGO w/ 鳴ル銅鑼
2019年8月31日(土) 岡山IMAGE w/ ЯeaL
2019年9月1日(日)徳島 club GRINDHOUSE [ONEMAN]
2019年9月7日(土) 甲府CONVICTION w/ the peggies
2019年9月8日(日) 長野 松本Sound Hall a.C [ONEMAN]
2019年9月14日(土) 石川 金沢AZ w/ 後日発表
2019年9月16日(月・祝) 新潟 studio NEXS w/ HER NAME IN BLOOD
2019年9月21日(土) 札幌 PENNY LANE 24 w/ THE冠
2019年9月22日(日) 札幌 PENNY LANE 24 w/ METALLIC SPIN
2019年9月28日(土) 福島 郡山HIPSHOT w/ LEGO BIG MORL
2019年9月29日(日) 宮城 仙台darwin w/ LEGO BIG MORL

※終了分は割愛

チケット一般発売日:2019年6月23日(日)

 
※U20割チケットあり

Gacharic Spin Presents ~五番勝負~ Vol.5 Gacharic Spin × PENICILLIN

2019年8月27日(火) TSUTAYA O-WEST

チケット一般発売日:2019年7月27日(土)

10th Anniversary Special LIVE !!「最高最強伝説」

2019年10月5日(土) 大阪 松下IMPホール
2019年10月14日(月・祝) 中野サンプラザホール

チケット一般発売日:2019年8月3日(土)

『MUNETAKA Vol.11 -SURVIVAL-』出演!

2019年7月23日(火) 川崎Serbian Night w/ 首振りDolls

RELEASE

「ガチャっ10BEST」

BEST ALBUM

「ガチャっ10BEST」

(Victor)

※入門編(CD)、中級編(3CD+BOOK)、上級編(3CD+Blu-ray)の3TYPE
※画像は入門編
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