2012年3月から卒業生を輩出し、三吉彩花や松井愛莉、BABY METAL、山出愛子らの卒業生が各方面で活躍しているさくら学院。活動は中学3年生までが掟の“成長期限定ユニット”であるさくら学院の卒業式の季節が今年もやってきた。中等部9名、小等部3名の計12名で活動した2018年度のさくら学院はどんな色を持ったグループだったのか。3月30日に神奈川県民ホールで開催される「The Road to Graduation 2018 Final〜さくら学院2018年度 卒業〜」で卒業を迎える中等部3年の新谷ゆづみ、麻生真彩、日髙麻鈴の3人に話を聞いた。
──毎年、恒例の質問となっていますが、まず、卒業を間近に控えた心境から聞かせてください。
麻生真彩私はまだ全然、卒業っていう感じがなくて。今まで4年間やってきたので、終わるってどういう感じなんだろっていうのがよくわからないんですよね。見送ってはきたけど、まだ一回も体験してないから、全く実感がないです。まだ全然、みんなとこれからも一緒にいられるんだろうなっていう気しかしないんですけど、いざ、「卒業」って聞かれると、めっちゃやだなって思います(笑)。めっちゃさみしいです。
日髙麻鈴私は真彩と一緒で卒業する実感が全然わかないですね。レッスンをしていても、4月以降ももしかしたら、スタジオにいるんじゃないかな?っていう妄想みたいなのが膨らんじゃって(笑)。でも、現実ではいられないから、焦りみたいなものが少しあるんですけど、今は1つ1つを大切にしていきたいなって思ってますね。
新谷ゆづみ私はもうすぐ卒業なんだっていう実感があって。この前、アルバムのレコーディグがあったんですけど、中3曲がさくら学院生活で一番最後のレコーディングになって。私は中1でさくら学院に入って、3年間通ったスタジオだったので、ここにくるのもこれで最後なんだな、ああ、もう卒業するんだって思って。そのスタジオにお礼をして帰ってきました(笑)。レコーディングが終わって、これからやること、1つ1つに“最後”っていう言葉がつくので、すごくさみしい気持ちはあるんですけど、絶対に悔いが残らないようにしたいなって思ってます。
──この1年間を振り返ってみて、18年度のさくら学院はどんなグループでしたか?
新谷毎年、その年度に合う曲があって。職員室の先生には「今年はしんみり系のメッセージ性の強い曲というよりは、アップテンポの明るい曲の方が似合うよ」って言われて。あ、私たちって、どちらかといえば、明るい系なんだなって思ったのを覚えてます。
麻生アルバムの新曲「Fairy tale」も明るい系の曲だし、普段、みんなとレッスンをしている中でも、笑い声が大きいなっていう印象があるし。みんなと話しているとすごく楽しいんですよね。今年の転入生は賑やかな子達が多かったので、それにちょっと引っ張られたのもあるんですけど、全体的に盛り上がるのが好きっていう明るい雰囲気がある気がします。
日髙今年はみんなの思いやりが一層強いなって感じていて。みんな、本当に人のことをしっかり思えるし、かつ、個性もすごいんですよ。毎年、それぞれの色があるんですけど、今年は転入生の3人が最初から、レギュラー番組「さくら学院の顔笑れ!!FRESH!マンデー」で爆発してて。いろんな発言もするし、行動に起こして、全力で走ってる3人だったので、今年度はすごい賑やかだなと思います。
──個人的に思い出に残ってる活動や行事を挙げるとすると?
日髙私は秋のスタンディングライブですね。「Fairy tale」の初披露があったんですけど、さくら学院で初めてタオル回しをやったんですよ。父兄さんみんなが旗じゃなく、タオルを回しているのがすごく新鮮で。すごくテンションが上がったことをよく覚えてます。
麻生職員室の先生がやってみようかって言ってくれたんですよ。私たちも新しいことに挑戦してみたかったので。練習の時はやってくれるか不安だったんですけど、咄嗟だったにもかかわらずタオルを一緒に回してくださる方が多くて嬉しかったです。父兄さんの団結が見れて感動しました。私は、夏の林間学校も印象が深いですね。今年はTIFに出演しなかったので、その分の気持ちが林間学校に溢れてて。そこでもみんなが個性を発揮できたなって思うし、楽しいこともいろいろあったし、夏の楽しい思い出として、私はすごく印象に残ってます。特に、アヒルを小屋に入れるゲームで、動物嫌いの子がめっちゃ叫んでたのがすごく楽しかったし、動物好きの(白鳥)沙南が「かわいい!」とか言って、めっちゃアヒルの真似したりしてるのを見て、本当に幸せだなって思いました。小等部の子達を見てると親みたいな気持ちになっちゃうんですけど、賑やかでめちゃ楽しかったです。
新谷私は夏のCiào Smilesのリリースイベントです。さくら学院も参加したんですけど、私と(田中)美空は両方とも参加していて。どちらでも最高学年だったので、2つのグループで覚えないといけないことが多かったし、背負うものも大きかったんですけど、真彩と麻鈴がすごい支えてくれて。そのことがあったから、夏に中3が1つになれた気がしました。
麻生ふふふ。ゆづは頑張り屋さんで、何事に対しても中途半端にしない気持ちがあるなって思っているので。Ciào Smilesと合同練習をしたこともあるんですけど、どっちでも輝いているなって感じたので、なるべくゆづが大変にならないようにみんなで頑張ろうって思いながらレッスンをしてました。
日髙私、話すのが得意じゃないので、フォローできてるかは不安だったんですけど、ゆづのことを支えられたならよかったなって思います。ゆづはしっかりもので真面目なので、ゆづから学ぶことも多いですし、最後までしっかり二人のことを支えていきたいって思いますね。
麻生Ciào Smilesのリリイベの時に、一回、機材トラブルで曲が止まっちゃって。MCで延ばしてたんですけど、その時も一緒に話してくれて心強かったし、そういうトラブルがあると絆が深まるんですよ!そういうことも乗り越えたことで、2018年度が成り立ってるんじゃないかなって思ってます。