A9が初めて行ったライブを語る。将と沙我の運命を導いた笑撃のエピソード

僕が初めて自分のお小遣いでチケットを買って行ったのは、L’Arc～en～Cielさんの復活ライブ＜REINCARNATION＞の東京ドームです。初めて行ったコンサートが東京ドームなんですよ（微笑）。
日本武道館とか行ったのはずいぶん後でした。席は３階の上の方でしたね。hydeさんを横から見るような場所でした。
ラルクは「虹」のシングルを買って、「これはヤベー」「かっこいい！」って。

俺も最初に買ったラルクのCDは「虹」だった。それがよくてアルバムの『true』も買った。

モードなお姉さんがコラージュされたあのつや消し加工の黒いジャケットは、いまでもカッコいいと思いますし、曲もすごくて。
確か、そのシングルにドームのチケットの先行予約が入ってたんですよ。それで、申し込んだら取れましたね。
初めて観たラルクは、hydeさんがMCで「いろいろありましたけど、昔の人はよくいったものです。“終わりよければすべてよし！”と」っていってたのを覚えてます。
遠すぎて実物はモニター越しでしか見れない感じだったんですけど、東京ドームのなかにラルクと一緒にいて、自分が同じ空気を吸っているというだけで僕は嬉しかったですね（微笑）。
ちょうどその頃、楽器をやり始めたんですよ。クラシックギター教室の先生の息子と一緒にギターを買ったんですけど。そいつは買ってから３日で（X JAPANの）「紅」が弾けるようになったのに、俺はGLAYの「BELOVED」の最初のアルペジオさえ弾けなくて（苦笑）。「これは才能ないわ」と思ってギターはすぐに諦めました。

自分でお金を出して行ったのは、高校１年ぐらいの頃に、自分は全然行きたくもなかったのに、友達に連れられて渋谷のライブハウスに観に行ったハードコアのライブですね。
これがね、ヤバかったんですよ。その頃僕はギターをやり始めてたんですけど、ライブを見たら何弾いてるのか全然分かんなくて。
「これじゃあ練習しても何も意味ないじゃん！」「ギターはやめよう」と思いました。そのとき、ギターに絶望したんですよ。
あまりにも爆音すぎて、何弾いてるのかも分からないし。おまけに耳もやられるしで散々でした。
しかも、めっちゃ怖いし。初めて行ったライブハウスで、男だらけのお客さんたちがすごい暴れてて、ほんとヤバかったから。それでさらに「もう絶対ライブは行かない」ってなっちゃったんですよ。
僕は勝手なイメージで、ライブっていうのはCDみたいな音が聴けるものだと思ってたんです。CDの音が大きくなって、凄いんだろうなというイメージで行ったら全然違ったからびっくりしちゃったんです。
それ以来、ライブは全然行かなかったですね。
でも、だんだんと周りの人たちに半強制的にライブに連れて行かれるようになり。それで、ようやく耳が慣れてきて、音が分かるようになってからライブのダイナミックさを理解できて。それで、ライブを観るのが好きになっていった感じですね。それで、ライブを観るのが好きになっていった感じですね。