──神園さやかさんが「初めて立ったステージ」は何ですか?
生まれて初めて立ったのは、母が広島で営んでいたカラオケ喫茶のステージ。遊びに来ているお客さんの前で、NHKの「みんなのうた」で放送されていた、「一円玉の旅がらす」などを歌っていました。
プロの歌手として初めて舞台に立ったのは、デビューした2003年。所属している音楽会社「日本クラウン株式会社」が創立40周年イベントを、新宿にあったコマ劇場で開催したときでした。当時16歳。緊張というひとことでは間に合わないぐらい緊張していました。公演の前に水前寺清子さん、瀬川瑛子さん、鳥羽一郎さんなどの楽屋にご挨拶をさせていただいて、演歌歌手ではありましたが制服を衣装にしていたので、瀬川さんには「その格好で歌うの?」と驚かれたりもしました。母一人、子一人。母に楽をさせてあげたいと目指した芸能界で一歩踏み出した瞬間でした。