ライブハウスに出る前、僕はストリートライブをよくやってたんですよ。
神戸の西宮と三宮です。そうしたら「ライブハウスでライブせぇへん?」とブッキングをやってる人に声をかけられたんです。
「え! ライブハウス? 出たい」と思いますよね。ライブハウスに出たいけど、オーディションがあるとは先輩たちからは聞いてたものの、どうしたら出られるのか当時は分からなかったんですよ。そうしたら、声をかけられて。それはもちろん、普通にチケットのノルマとかがあるものだったんですけど、俺は「俺のところにスカウトが来た!!」と思って。
ええ。俺にはスカウトきたぞって、ライブハウスに出てくれって俺はいわれたんだぞって。
それだけで俺はもう舞い上がってた訳です。平日の5時半とかで。チケットもライブハウスが用意してくれるんじゃなくて、自分でチケットをコンビニでコピーして切って。
ええ。だから、500円のチケットを友だちに買ってもらったら「え、これがチケットなん?」って驚かれました(笑)。それでもみんな観に来てくれて。僕の次に出てたバンドが、パンクバンドかな? そこで俺は初めて生のドラムを聴いて、ドラムってカッコいいと思ったんですね。だからライブハウスの人に「またあのバンドさんと対バンさせてください」ってお願いして。「ジャンル全然違うけどいいの?」っていわれたんですけど「いいです。またあのドラムを聴きたいんで」って。ドラム初めて聴いて、それしか知らないもんだから(笑)。
それで、しばらくその兄さんたちと対バンさせてもらいましたね。
神戸三宮のモンスターゲートというライブハウスです。
15歳ですね。マイクスタンドがあるステージに立って、大きい音が出るところで「いくぞー!」っていうのやりたくてやったんですけど。自分ではがなってるつもりでも、声があまりにも高すぎて「いくぞー」とクリアな声が響いてしまって(笑)。それがきっかけで、がなるときは低い声でやるようにしようと思いました。
森さん、ありがとうございました!