5月30日(月) 、にしすがも創造舎(豊島区)にて『ドラゴンクエスト ライブスペクタクルツアー』の「まるわかり説明会&公開稽古 」が行われた。
『ドラゴンクエスト ライブスペクタクルツアー」は、超人気RPG『ドラゴンクエスト(以下「DQ」)』シリーズを元にした「アリーナショー」。広大な空間だからこそ実現可能な演出に観客参加型のライブ性を加えることで、ゲームの世界に入り込んだかのような感覚を楽しめるという触れ込みの超大型エンターテイメントだ。
DQシリーズから印象深いエピソードやディテールを集めて再構成したオリジナル作品となっており、勇者(松浦司『DQ3』)、剣士テリー(風間俊介『DQ6』)、おてんば姫アリーナ(中川翔子『DQ4』)、元山賊のヤンガス(田尻茂一『DQ8』)、一発ギャグの達人パノン(田中精『DQ4』)、商人トルネコ(芋洗坂係長/我善導『DQ4』)の他、ビアンカ(富田麻帆『DQ5』)とフローラ(杉本朝陽『DQ5』)はじめ、多数の人気キャラクターが登場する予定だという。
今回の「まるわかり説明会&公開稽古 」は、いまだ謎に包まれている『ドラゴンクエスト ライブスペクタクルツアー』の全貌を紹介しつつ、現在稽古中のシーンを披露するというもの。ナビゲーターとして登場した人気テーマパークのショーや B’z のドームツアーなどを手掛けたことで知られる演出担当の金谷かほりによれば、「ゲームをプレイしてきた方々が、実際にはどのようなシーンだったのかを体験できること」を演出のテーマとしたのだとか。ショーのステージは、昇降装置やロールスクリーンなどの舞台装置を多数備えたテーマパークさながらの大掛かりものとなっており、空中演技のためにワイヤーアクションの設備も整えられている。ドラクエとならではの壮大な背景や多彩な魔法は、プロジェクションマッピングで表現するとのことだ。また本公演に盛り込まれている参加型イベントのために、観客には特殊なリストバンドが配られるとのこと。このリストバンドは要所で光を放ち、オーディエンスがストーリーの展開に関わることが出来るという。
説明会終了後には主要キャストと、その脇を固めるアクション、ポールダンス、エアリアル(空中演技)、ストリートダンスなどのチームが登場し、公開稽古を開始。すぎやまこういち作曲の壮大な音楽に乗って、激しいアクロバットを含む迫力満点のパフォーマンスを披露し、報道陣を驚かせた。
稽古後には、松浦司、風間俊介、金谷かほりが登場。「ゲームをやっていた方も、そうでない方も、来ていただいたお客様に感動して帰っていただきたい。(金谷)」「観客の皆さんを気持ちをリンクさせていきたい。応援してもらえるような勇者になるために毎日練習しています!(松浦)」「すべてのゲーマーの夢である”ゲームの中に入る”という経験を毎日しています。誰もが知っているドラクエを誰も知らない形で作りあげるのが楽しい。最高のショーにしたい。(風間)」と、それぞれ公演への熱い思いを語った。
緊張感を保ちつつ和やかでもある稽古場の雰囲気から、既にキャストたちの結束が固いものとなっていることを実感したが、中でも「所属事務所募集中の松浦司くん」との紹介を受け「現在フリーでございます」とおどける松浦と、「勇者は生々しいことを言わない!」と楽しそうにツッコミを入れる風間の姿が印象に残った。2人は既に良いコンビとなっているようだ。
そんな『ドラゴンクエスト ライブスペクタクルツアー』は、6月にはフルサイズのステージでの稽古がスタートするとのこと。7月22日のさいたまスーパーアリーナを皮切りに、およそ一か月をかけて全国5カ所のアリーナにて全40公演を行う。既にチケットの販売はスタートしているとのことなので、夏休みの日程を確認して早めに手に入れておこう。