
AliAliVe 2026 "僕から僕らへ"
2026年4月23日(木) Spotify O-WEST
会場が暗転し、オープニングが流れるとTKT(Key)、SEIYA(Ba)、RINA(Vn)、サポートドラムの志雄、EREN(Gt)の順でステージに姿を表す。演奏を始めたところでAYAME(Vo)も加わり、「始めようか!」とシャウト!バンドの再始動の合図となった楽曲「あした天気になあれ」でライブをスタートさせる。オーディエンスは最初からフルスロットル。響き渡る歓声と歌声、クラップに引っ張られるようにメンバーたちの熱量も一気に引き上げられていく。
「行こうか!」というAYAMEの声で、「ノスタルジア」が飛び出す。TKTがクラップを煽ったり、SEIYAがステージ前方に出てオーディエンスを煽ったり、AYAMEがステージの端から端まで歩きながら歌ったりすると、どんどんと会場は熱を帯びていった。「改めまして、AliAです!帰ってきたぞー!AliAを待ちに待ってくれた人、初めてでドキドキワクワクで心配な方もいると思うけど、5人でいっぱい準備してきました。一緒に遊んでくれますか!」と語り、「limit」が飛び出す。サビで思いっきり手を上げる会場に向かって、AYAMEは「完璧じゃん」とニッコリ。さらに「セナカアワセ」と続き、熱く、ストーリー性に富んだステージで、会場を一気に“AliA色”に染めていった。
MCでは、「来てくれてありがとうございます。ぶち上げましたね。今日は存分に楽しんでもらいたいです」とAYAME。それに続いてメンバーたちも一人ずつ語っていく。SEIYAは「ただいまー!休止している間も応援してくれて、本当は僕らから会いに行かないといけないところを、こんなにたくさんの方が会いに来てくださって嬉しいです」、RINAは「今日は来てくれてありがとうございます。楽しんでいってください」と挨拶。「みんなの前に戻ってこれて嬉しいです」と言うTKTは、ERENに買ってもらったというサングラスを着用。ERENは「『みんなの顔がよく見えます』って言おうと思ってるって。それ伝わんないよって言った」と暴露していた。そんなERENはすでに感極まっている様子。
「休んでいる間もたくさんメッセージをいただいたり、いろんな声をいただいて、今日があるなと思っています。ライブをしようと決めてから、半年以上前から準備してきました。スタッフの皆さんが支えてくれたりだとか、いろんな方のおかげで今日があるなと思っているので、改めてありがとうございます」と、まず感謝を伝える。「たくさんの人に感謝をしているので、1ミリでも、1秒でも、足を運んでよかったなと思える日にしたいと思っているので、楽しんでいただけたらと思います」と溢れる思いを言葉にしていた。そして、AYAMEが「エモくなったけど、素直に音楽を楽しみたい人たちがここにいると思うので、純粋にAliAの音楽を存分に浴びて帰ってもらえたらと思います」と締めくくっていた。
「歌っていいですか?」で始まったのは、「あいことば」。夕暮れのようなオレンジの照明に包まれたステージから聴こえる歌詞に、再始動したバンドの行先と、メンバーたちの覚悟が見えた気がした。「星空と君のうた」でさらにオーディエンスの視線を引きつけると、TKTのキーボードに合わせてAYAMEが「声」を歌い始める。感情たっぷりに歌い上げると、「ありがとう」と優しい声で感謝を伝えていった。
バンドメンバーによるInstrumentalでは、重厚なロックサウンドに呼応するように歓声とクラップが次第に広がっていく。そのままステージが赤い光に包まれると、「NewGame」がスタート。再びアグレッシブな楽曲を投下し、会場の温度感を一気に押し上げる。続けて、「踊ろうか」という言葉で「シルエット」へ。AYAMEがTKTに近寄って歌ったり、ERENとRINAが目を合わせながら弾いたり、SEIYAがステージの前に出て演奏したり、楽しそうなメンバーたち。ジャンプをしながら声を出すオーディエンスに向かって、AYAMEは「AliA好きな人たちって、こんなもんじゃなかった気がするんですけど。かかってこれますか?声出す準備はいいですか!全力で声を聞かせてください!」と煽りまくる。それに応えるように大きな声が会場から湧き上がり、「impulse」が飛び出す。熱狂の渦の中でヘッドバンギングも炸裂し、その余熱を抱えたまま「AliVe」へと続く。感情を剥き出しにして楽曲に入り込むAYAMEの姿を、その場にいた全員が息を呑むように見入っていた。
ここで「活動を再開しますと言ったのが、去年の7月。時間がかかってしまったのは、私たちって波がすごくて。情緒不安定バンド(笑)。私がだめになった時もあったり、次は他のメンバーがだめになったり。人間なんですよね、うちら」と語りだすAYAME。「いろんなことがあって、こんなに一緒にいてもダメなら無理なんじゃないかなと思った時もあって。すごい話して、自分の人生もそれぞれ考えた時間だったんだけど、でも8年間やってきて全員が言っていたのは『みんなと一緒にいたい』ということでした」、「みんなにかっけぇバンドだなって思ってほしいし、自分たちの弱い部分を曝け出して、みんなの弱さも受け取って、みんなと歩いていきたいって思いました」と思いを伝えていく。
そして、「僕たちは完璧じゃないです。自分のことを嫌いな時もあります。“僕ら”で一緒に好きなものを好きと言って、自分は大丈夫だって言い聞かせて、また崩れるかもしれないけど、僕らの覚悟はできました。そんな思いを込めて、新曲を作ってきました」と、新曲「アンチヒロイン」を披露していく。彼らの熱い思いが込められたエモーショナルな同曲に、自然と体を揺らさずにはいられない。そして、「久しぶりのみんなの歌声を聴かせてもらっていいですか!」という声で、「かくれんぼ」へ。オーディエンスの大きな歌声には、AliAを支えつつ一緒に楽しもうという気持ちが込められているように見えた。そして最後は「出会ってくれて本当にありがとう。待っていてくれて本当にありがとう。これからも僕らで物語をつないでいこうね」と語って、「僕らの唄」へ。途中、AYAMEが歌詞に準えて会場を指さし、メンバーもオーディエンスの温かさに支えられていることを感じさせていた。
写真撮影をした後は、4月30日に「アンチヒロイン」、結成日である7月23日にニューアルバムをリリースすることを告知。さらに、「(アルバムリリース)ということは、アレが待っているんじゃないですか、と」と今後の活動の“匂わせ”をして、笑顔でステージを後にした。
アンコールでは、「タオルは持ってますか!みんなで回していこう!」と「ユートピア」で大盛り上がり。サビでタオルを回しまくり、一体感が最高潮に高まっていった。最後は「一緒に遊んでくれてありがとう。また必ず、ここにいるみんなで一緒にあそぼうね」と笑顔を見せてライブに幕を下ろした。
同ライブは、メンバー全員が感情を惜しみなく注ぎ込みながら、自らの内側をさらけ出していくような時間だった。音楽とは単なる娯楽ではなく、自己表現そのものなのだと改めて気づかされる。そこには一生懸命に生きること、自分自身を隠さずに提示することの強さと美しさが確かにあったはずだ。そして、その姿には彼らの葛藤や積み重ねてきた時間が自然とにじみ出ていたのではないだろうか。すべてを乗り越えたのかどうかはわからない。ただ、それでも前を向き、音を鳴らし続けるという選択自体が、ひとつの覚悟として伝わってきた。だからこそ、この先にどんな景色を描いていくのかが楽しみでならない。ここからまた始まる彼らの物語を、引き続き見届けていきたい。
SET LIST
01. あした天気になあれ
02. ノスタルジア
03. limit
04. セナカアワセ
05. あいことば
06. 星空と君のうた
07. 声
08. NewGame
09. シルエット
10. impulse
11. Alive
12. アンチヒロイン
13. かくれんぼ
14. 僕らの唄
ENCORE
01. ユートピア
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