LET ME KNOW ONEMAN LIVE - SCENE_2526 -
2026年1月27日(火)品川プリンスホテル ステラボール
暗闇のステージをスポットライトが静かに照らす、幻想的なオープニング。1曲目「Svveet Pea」のスローでタイトなLyo(Dr)のビート、キーボードに似た効果を演出するKehnのギター、そして甘くイノセントなMattyのボーカル。一瞬でライブ空間を掌握すると、すると、「もう恋人には戻れない」「初なfeeling」へと一気にテンポアップ。エレクトロポップの甘美とロックの歪みを両立させた、LET ME KNOWらしい曲を連ね、オーディエンスを夢見心地へと誘う。ステージ背後の映像が幾何学模様を描き、まばゆいバックライトが目をくらます。すべてにおいてスタイリッシュ。
「LET ME KNOWです、よろしくお願いします。上げていけるかな、みんな。行けますか!」(Matty)
「真夜中のタクシー」に乗ってMattyが煽る。「偽愛とハイボール」のビートに合わせて手を振るフロアに、「いい感じですね」と声をかける。さらに「SKY BLUE」へ、BPMの近い楽曲を繋げてぐんぐん飛ばす、ダンスミュージックのパーティーに近い高揚感。Kehnが、サポートベースの太田あさひと顔を見合わせて笑ってる。パフォーマンスはストイックでお洒落そのものだが、時折見せる魅力的なヒューマンタッチ。メンバー全員に華がある。
「個人的な話をすると、2年前まで働いていた職場が品川でした。2年振りの出勤です。仕事じゃなくてライブができているのがとても幸せです」(Lyo)
「今年3年目のバンドです。よろしく。俺らの音を耳に焼き付けていってください」(Matty)
落ち着いたトーンのLyoと、朴訥な関西弁のMatty。親密なMCで和ませたあと、11月リリースの新曲「Law of Luv」はスローな陶酔リズムとサイケデリックな浮遊感たっぷりに。一転して「My ex, Bandman」は明るくポップにちょっぴりシニカルに。Mattyの書く歌詞は絶対的にユニークで、特に恋愛の中のみっともなさや情けなさを、愛をもってリアルに描く描写が天才的。女性ファンが多いのも納得だ。
ドラムソロで盛り上げるLyoの隣で、Mattyの口が「もっと!もっと!」と動いてる。明るいソウルポップチューン「Boring days」を経て「1800」へ、Matty、Kehn、あさひがステージ中央に集まって煽りあう、ロックバンドらしい光景に歓声が上がる。ニューウェーブ×エレクトロポップな「阿呆みたい」、オーディエンスが一体となったクラップで盛り上がるデビュー曲「LAD浪漫's」と、アッパーな曲の疾走感が凄い。たぶんパンクバンドのイベントに放り込んでも、フロアを沸かせられるだろう。LET ME KNOWの魅力はボーダーレス。
「なんでバンドを組んだのか、ちょっとだけ話そうと思います」(Matty)
かつてシンガーソングライターの活動を、一度は挫折したMatty。一面識もないまま、「バンドやろう」と声をかけたKehn。かつてバンド解散を経験したKehnとLyoの兄弟と共に、「売れなくても絶対にやめない」と誓った始まりの日々。まだまだ未完成だけど、来てくれた人に感謝します、ありがとうーー。まっすぐに一所懸命に、思いを伝えるMattyの独白が胸に沁みる。
「ラブソングが多いけど、うまくいかないことばかりです。俺らの曲は、言えなかった夜、傷つけられたこと、傷つけたこと、そんなことを歌ってます。まだまだこれからですけど、本気で音楽やってます」(Matty)
そんな曲たちを詰め込んだ、初のアルバムリリース決定。6月には東名阪ツアーも開催。嬉しい報告に続けて披露したアルバムからの未リリース曲「LOVE SONG」は、豪快なエイトビートと広がりあるギターサウンドで突っ走る、タオル回しが似合う曲。新たなキラーチューンの誕生だ。
曲はポップだが歌詞があまりに切なくて絶対に聴いてほしい「Sentimental Night Dive」を経て、バンド初期からの絶対的人気を誇るロックバラード「100円キッス」。そしてKehnのメロディアスなフレーズとMattyの切ない歌声が響き合う、ドラマチックスローナンバー「Remember Summer Love」へ。Mattyがエンディングを待たずにステージを降りる。深い余韻を残してライブは終わる。アンコールはない。明るくなったフロアに、夢から覚めたようなざわめきが広がる。
個人的に、あのぎゅうぎゅう詰めの原宿ルイードでのデビューライブ以来に彼らを観たが、楽曲の完成度、歌詞の表現力、バンドのアンサンブル、Mattyを筆頭に人間的な魅力、すべてにおいて成長は明らか。ファーストアルバムのリリースとツアー開催は、バンドをさらに飛躍させるだろう。機は熟しつつある。LET ME KNOWに賭けるなら今だ。
SET LIST
01. Svveet Pea
02. もう恋人には戻れない
03. 初なfeeling
04. 真夜中のタクシー
05. 偽愛とハイボール
06. SKY BLUE
07. Law of Luv
08. My ex, Bandman
09. Boring days
10. 1800
11. 阿呆みたい
12. LAD浪漫's
13. LOVE SONG
14. Sentimental Night Dive
15. 100円キッス
16. Remember Summer Love















