SIXFONIA 1st One Man Live - Desperate Track –
2024年3月20日(水・祝)東京ガーデンシアター(有明)
VOISING所属の2.5次元アイドルグループ・SIXFONIA(以下シクフォニ)が、3月20日に東京ガーデンシアターにてグループとして初となるワンマンライブ「SIXFONIA 1st One Man Live - Desperate Track -」を開催した。同ライブのチケットは1部、2部ともにソールドアウトで、総動員数は約14,000人。会場は彼らの勇姿をこの目で見ようと駆けつけたファンで溢れた。このレポートではシクフォニにとって正真正銘の初ライブとなる、1部の内容をお届けする。
6人の活動の軌跡を描いたオープニングムービーを経て、デビューと同時に公開された1stオリジナル曲「J0KER×JOK3R」でライブをスタートさせる。堂々としたダンス&ボーカルパフォーマンスで魅了すると、続いての自己紹介ソング「SHALL WE GONG!?!? -1st battle-」では6人それぞれが個性を発揮し、さらに迫力ある空間が生まれた。
「ライブでしか味わえないシクフォニの世界観を味わってください」とMC担当のいるまが呼び掛けると、掛け合いなども盛り込まれたキャッチーなポップソング「僕らはその手を離さない。」で観客と戯れるように一体感を作り上げる。曲中でメンバーも観客へ声出しを促すなど、楽曲を披露しながらライブならではの遊び方を実践した。
メンバーがステージから去ると、モニターにはシクフォニのYouTubeチャンネルでもおなじみのゲームマスター・Xが登場。観客に声出しを求めたり、ライブの楽しみ方をレクチャーする。ペンライトの色をメンバーカラーに変える練習では「今日泣きそうな人は誰?」や「余裕ぶっこいてそうなメンバーは誰?」というユニークな質問で楽しませた。
モニターに夜の遊園地からサーカスに迷い込む映像が流れると、メンバーカラーのジャケットを羽織り、右半分にピエロの仮面をつけた6人が登場。「アンダーリズムサーカス」へとなだれ込む。会場をたちまちミステリアスなムードに包み込むと、「d0gmq」ではさらにダークでクールなパフォーマンスを見せる。6人の声の個性が花開けば開くほど不思議な調和が生まれ、観客をさらにシクフォニワールドの奥深くへと引き込んだ。
ここからは『Six ‐n0te‐』に収録された、各メンバー作詞ソロ曲のパフォーマンスを含むセクションへ。雨乃こさめは軽やかなダンスとステップでステージを隅々まで歩き、キャンディボイスでキュートなエレクトロサウンドの「Rainy Journey」を歌う。途中降りる階段を通り越して慌てた様子もご愛敬だ。いるまはキレのあるダンスと落ち着いた色気のあるボーカルで「Villainous」を届け、「今日この場所でお前に向かって歌うためにこの曲を書きました」とメッセージを残した。すちは「盛り上がってるかガーデンシアター!?」と勢いよくステージに現れ、ロックナンバー「Breaking down」を歌唱。曲中に歌うのをやめ「全員で声出して一生の思い出にしようぜ!」と語り掛け、全身全霊で歌を届けるなどの熱いパフォーマンスで観客を魅了した。
ステージに6人が揃うと、シンフォニックな要素やスキャットなどを取り入れた「SCRaP&ReV0LuT1oN」、和の要素を含んだドラマチックな「六幻」と、ダークでファンタジックな楽曲を続けて披露する。6人は楽曲の世界を細部まで作り込むことに集中し、その気魄に会場も酔いしれた。