ラックライフ、メジャーデビューシングル「名前を呼ぶよ」リリースから10周年を記念し、リアレンジ&一発録りバージョンを発表。“これまでにないコンセプト”と語るツアーを目前に控えた4人に迫る

インタビュー | 2026.04.27 19:00

2016年5月11日にTVアニメ『文豪ストレイドッグス』のエンディングテーマを表題にしたシングル『名前を呼ぶよ』でメジャーデビューを果たしたラックライフ。同曲のリリースから10周年を記念し、リアレンジ&一発録りバージョンの「名前を呼ぶよ -10th Anniversary One Shot ver.-」を、デビュー記念日の5月11日にリリースする。
同曲はストリーミングサービスでは4000万回以上、YouTubeで公開されているMVは2900万回以上の再生数を誇り、時代を超えて多くの人々に支持されている。今回の新録バージョンは、ラックライフの10年間の歴史が息づいた、深みのある1作となった。
さらに彼らは5月11日の渋谷CLUB QUATTRO公演を皮切りに、東阪バンコクの3ヶ所にて「ラックライフ Debut 10th Anniversary -Calling-」を開催する。メジャーデビューから10年という節目を迎える4人は、どのような心境でバンドと向き合い、10年連れ添った「名前を呼ぶよ」という楽曲をどう捉えているのだろうか。メンバー全員インタビューで迫った。

10年間でいろんな人と出会っていって、この曲も一緒に歩むなかでどんどん大きくなったんですよね(PON)

──4月26日に開催されたTVアニメ『文豪ストレイドッグス』の10周年記念イベントにて、同アニメの第1シーズンEDテーマでありラックライフにとってメジャーデビューシングルの表題曲の、リアレンジ&一発録りバージョン「名前を呼ぶよ -10th Anniversary One Shot ver.-」のリリースが発表されました。
PON(Vo/Gt)「名前を呼ぶよ」はライブハウスで出会ってきた人たちのことを思い出しながら書いた曲なんです。そこから10年間でいろんな人と出会っていって、この曲も一緒に歩むなかでどんどん大きくなったんですよね。メジャーデビュー10周年という節目で、みんなに今のラックライフが演奏する「名前を呼ぶよ」を聴いてもらえたらいいなと思ったんです。
──10年前に行われたDI:GA ONLINEの「名前を呼ぶよ」のインタビューによると、2015年のクリスマス・イブにメジャーデビューと『文豪ストレイドッグス』のタイアップの話をもらって、1月5日には3曲のデモを提出したとのことで……。ラックライフのメジャーデビューはなかなか慌ただしかったんですね。
PONそうなんですよ!急にマネージャーから「話があるので今から大阪に行きます」と連絡をもらって、年末の忙しいときにわざわざ東京から来るなんて、当時の俺らは事務所をクビになるくらいしか想像できなくて(笑)。年末はライブが詰まってて、年明けはスタジオが開いてなくて、靴下2枚重ねて履いて指出し手袋をして川の橋の下にギターを持っていって曲を作ろうとするも寒すぎて風邪引くっていう(笑)。
LOVE大石(Dr)そのメジャーデビューの話を持ってきてくれたマネージャーが、今の事務所の社長なんです。ずっと一緒にやれてるのはほんまありがたいことやなと思います。
たく(Ba)それで1月5日にデモを出して、そこから10日でプリプロをして。あんな急ピッチで曲を作るのも、プリプロをした経験も初めてでしたね。
PON期限付きで曲を作るのも、曲調を指定されるのも、TVサイズの89秒尺に曲を収めるのも初めてやったし、「イントロを20秒ください」と要望を受けたり……ほんま初めて尽くしでした。3曲デモを作って、そのなかでメンバー全員これがいいと思っていたのが「名前を呼ぶよ」です。イントロの部分は「もう少し余韻を感じさせるものにしてほしい」と修正要望が入って、ikomaが考えてくれてめっちゃ助かりました。

PON(Vo/Gt)

LOVE大石(Dr)

──「名前を呼ぶよ」の顔とも言える、シンボリックなイントロですよね。
Ikoma(Gt)イントロを20秒作るという指定は結構悩みましたね。20秒って結構長くて、どうしても0.何秒足らんみたいな感じになって、CDでは一部分だけテンポを落としたり。
PON最初の「トゥーントゥーン♪」をつけたのは1秒2秒足らんかったからなんです。でも20秒ジャストではなくてもよかったことがのちのち判明して(笑)。でもあれが「名前を呼ぶよ」の個性にもなったので、結果オーライですね。

この10年間よく演奏している曲ではあるけれど、あらためて録音するにあたってなかなか難しい曲やなと痛感して(ikoma)

──メジャーデビュー10周年記念日にリリースされる「名前を呼ぶよ -10th Anniversary One Shot ver.-」は、現在のラックライフのライブでの演奏にも通ずる、10年間の歴史の重みが宿ったテイクだと感じました。
ikoma音作りやプレイも、当時の雰囲気を崩さずに今の自分を落とし込めたらと思いました。もともとアレンジもシンプルでラックライフのスタンダードというか、4人のその場で演奏できる音しか入ってないんですよね。この10年間よく演奏している曲ではあるけれど、あらためて録音するにあたってなかなか難しい曲やなと痛感して。タイム感とかはまだまだ勉強することがあると気づかされたというか。
たく10年やり続けてるけど飽きないんですよね。今回再録してあらためてそれを思って。セットリストに入れられへんときもあるんですけど、やらへんとちょっと寂しい気持ちはあるというか。ライブでやっていても「今日はメンバーの誰がここでめっちゃ熱入れたわ」みたいなんも感じられるし、演奏するのが楽しい曲なんですよね。それも飽きない要素のひとつなんやろなと思います。

Ikoma(Gt)

たく(Ba)

全員が常に「名前を呼ぶよ」を超えたいなと思っているし、俺らを挑戦へと突き動かしてくれているなと感じます(大石)

──「名前を呼ぶよ」はメロディもフレーズも、育てる余白がたくさんあるんだろうなとは思います。「名前を呼ぶよ -10th Anniversary One Shot ver.-」も、大きなリアレンジをしていないのに今のラックライフがしっかりと息づいているんですよね。
大石今回の再録は、10年前の音源よりも支える要素を増やしたくて、少し重めの音作りをしました。この曲でメジャーデビューさせてもらって、ライブを観に来てくれる人や曲を聴いてくれる人、バンドのことを知ってくれる人が増えて。おまけにこの曲は演奏するたびに大きくなり続けてる感覚があるんですよ。どこまで大きくなんねん!って感じです(笑)。だから全員が常に「名前を呼ぶよ」を超えたいなと思っているし、俺らを挑戦へと突き動かしてくれているなと感じますね。
ikoma知識がまだまだ少ない時期にシンプルなフレーズで勝負しているし、それがちゃんと世の中から評価されたことはかなり自信にもなっています。この10年でいろんな音楽の知識が身についてきて、新しい曲を作るときにも「名前を呼ぶよ」は「こねくり回さなくてもシンプルでいいんや」と思い出させてくれるんですよね。
PONライブによって歌い方も演奏の仕方も変わるんですよ。喜びをあらわにした曲に聴こえるときもあるし、悔しさを滲ませた曲に聴こえるときもある。友達の結婚式でも歌ったし、友達の葬式でも歌ったことがあるんです。結婚式ではふたりの門出を祝福するようにすごいハッピーな気持ちで歌って、葬式では友達にめっちゃ泣きながら「お前のことやぞ!」って気持ちで歌って……そんな曲この世にあるんか!?って気づかされた曲でもあって。いろんな場面に寄り添える曲なんかなとは思います。
ikomaライブで演奏しているときも日によって感覚が違うし、セットリストの場所やお客さんの表情によっても変わってくるんです。がっつり感情的に行く日もあればクールに行く日もあるし。どう表現しようとかが決まってない。そのときの感覚や感情が素直に出てくる曲なんですよね。
大石会場の雰囲気やライブをしているときの感覚で、その日ならではの「名前を呼ぶよ」になっていくというか。
PONそうやなあ。わりとバラードはそういう傾向にある気がする。
ikomaでも結構どの曲でも言えることかもしれへんな。
たくなかでもそれが如実に出やすいのが「名前を呼ぶよ」なんやろね。セットリストの位置的にも、そういう場所に置きがちやし。

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