第4期THE MICRO HEAD 4N’S始動!この1年間の思いからKEKE加入に至るいきさつ、音源制作、そしてライブへの意気込みを聞いた

インタビュー | 2022.09.30 18:00

約1年間の沈黙を経て、第4期THE MICRO HEAD 4N’Sがいよいよスタート!新ボーカリストにKEKE(読み:けけ)を迎え、よりバンドとしての結束力を高め、満を持しての新たな章の幕開けとなる。初お披露目となるライブ「THE MICRO HEAD 4N’S -4th NEW GENERATION- 」を10月19日にSHIBUYA WWW Xにて開催!12月13日にはリテイクベストアルバム『NEW GENERATION』のリリースも決定している。メンバー全員に、この1年間の思いからKEKE加入に至るいきさつ、音源制作、そしてライブへの意気込みを聞いてみた。
──第4期THE MICRO HEAD 4N’Sがいよいよスタートですね!
kazuya(Gt)楽しみですね。これまで5人での食事会だったり、しっかりコミュニケーションをとってきて、7月からはレコーディングもしてますし。始動準備に関してはマイフォ史上、一番時間をかけてやってきたかなと思います。
──この1年、バンド内から派生したユニットなどをはじめ精力的に活動してきましたが、やはりTHE MICRO HEAD 4N’S休止中への焦りはありましたか?
kazuyaそうですね。それはやっぱり、メンバー探しですよね。SHUN.さんが率先していろんな人に連絡を取ってくれてたんですけど、傷ついてる部分が見え隠れしていて。“そこまでして続ける必要あるの?潰しちゃったほうが早いんじゃないかな?”ってネガティブに考えてしまう時期もありましたよ。
SHUN.(Gt/DJ) バンドとして求めてるボーカリストがなかなか見つからず、自分の中で焦りがありましたね。その裏でTHE MICRO HEAD 4N'S Still NightやOFIAMで動いてましたけど、やはり僕らの母体はTHE MICRO HEAD 4N’Sなので。僕個人的にはすごく焦っていたし、不安でもありましたね。
──それでも探すしかない、という。
SHUN.そう、探すしかないので。1日に何回もヴィジュル系専門サイトを見て、バンドの動向をチェックしたり。だからアーティストの誕生日まで詳しくなりました(全員爆笑)。“今日、誰々の誕生日なのね”って。何なら“おめでとう”ってメッセージ送っておこうかなみたいな(笑)。
ZERO(Ba)俺は俺で、直接ライブハウスの人に聞いたりして、“どこどこのバンド、解散しますよ”ってSHUN.さんに連絡したり。ただ、解散するバンドは多くても、今のこの状況の中、新しく一歩を踏み出そうという人もなかなかいないんですよね。
TSUKASA(Dr)僕も周りに知り合いの歌手がたくさんいて。声をかけようかなと思ったんですけど、ちょっとジャンルが違うんですよね。
──ヴィジュアル系演歌歌手「最上川 司」のほうのお知り合いで。かなりコブシが効いていそうですね(笑)。
TSUKASAそれも新しいのかなっていう考えもよぎりましたけど、ヴィジュアル系としてはハマらないかなと。
kazuyaそれが、4月から一気に運命が変わっていったんですよ。事の始まりは(THE MICRO HEAD 4N’S初代ボーカリストの)Rickyからの紹介だったんですけど。
──KEKEさんはRickyさんのご紹介だったんですね!どんないきさつだったんですか?
KEKE(Vo)2019年に「Crazy Monsters」というライブイベントに、AMBEEKとして出演したときに初めてRickyさんとお会いしたのがきっかけなんです。その後、ツイキャスのゲストで出演していただいたり、2人で食事もさせていただいて。それが今年の3月なんですけど。そのときにはもうAMBEEKの解散が決まっていて。今後、音楽活動をどうしていくのか、相談も含めていろいろお話をしている中で、THE MICRO HEAD 4N'Sのお話も出て。そこからRickyさんにkazuyaさんをご紹介いただいて、3人でお会いしたんですよ。THE MICRO HEAD 4N’Sといえばレジェンドの集まりのバンドなので、僕から“入りたいです”とか“やらせてください”なんて恐れ多くて言えない部分がありつつも、“興味があります”とお伝えして。そしたら“じゃあデモを録ってみて”っていう話になったんです。
kazuya僕らより若い世代の子なのでフワッとした子かなと思ってたら、自分と同じ匂いを少し感じて。面白い子だなと。“1回メンバーと会ってみる?”っていう話もして、会議室でみんなで会ったんですよ。
KEKEめちゃめちゃ緊張しましたよ!食事会だと思ってたら、会議室に呼ばれてどうしよう……みたいな。
──就職試験の面接みたいですね(笑)。
ZERO本来ならゴハンとかに行ってたと思うんですけど、こういうご時世なんで健全に会議室になったっていう。
kazuyaそう。驚かせようとか、圧をかけようとか思ったわけじゃなくて(全員爆笑)。 
KEKE実は、父が(kazuyaとSHUN.が所属していたバンド)FANATIC♢CRISISが好きで、子供の頃から聴いてたんですよ。
──えっ、お父様がFANATIC♢CRISISのファンだったんですか(笑)!?
KEKEええ。子供の頃で言ったら仮面ライダーとかウルトラマンのような存在なので、そういう方たちがいる会議室に1人で行くっていうのはなかなかハードルが高かったですね。でも、そこでひよるわけにはいかないので、ちゃんとお話をさせていただきました。クレモン(Crazy Monsters)に出たときも、父からの指令で“話しかけてこい!”みたいなのがあって(笑)。結構ビビりながらあいさつさせてもらいましたね。
SHUN.めっちゃ覚えてるんですよ。喫煙所にいたらKEKE君がきて、“今日ご一緒させていただくAMBEEKのKEKEです”ってすごく丁寧にあいさつしてくれて。“あの、父がすごいファンで……”って言ったときに、“お前やないんかいっ!!”って思いました(全員爆笑)。
──じゃあ今回のTHE MICRO HEAD 4N'S加入はお父様が一番喜んでいますよね?
KEKE一番びっくりして、一番テンション上がってますね。“何か情報はないのか”ってLINEがくるので、“情報が漏れたら大変だから解禁まで待ってて”みたいな(笑)。この間、実家に帰ったときに知ったんですけど、母もFANATIC♢CRISISが好きらしくて。10月19日の初ライブは両親揃って観に来ると思います(照笑)。
──メンバーとしては、KEKEさんをボーカリストに迎える決め手になったことって何ですか?
kazuya当たり前のことなんだけど、約束をしたらちゃんと守れるっていうところですね。例えば“いつまでにデモを入れてきて”と言ったらやってくるとか。そういう約束を守ることで信用につながる。人ってそうじゃないですか。信用のポイントを増やしていくことが、良い人間関係を作る方法論なので。加入する際にお願いしたことと言えば、“音楽をまじめにやってください”と。それは、ファンの人を大切にしてほしいから。あとは、“メンバーを大切にしてください”と。この2点だけお願いしましたね。本当に基本的なことですよ。
KEKE僕自身もやっぱり、期日を守るとか、バンドやメンバーを大切にするとか、当たり前のことだと思ってるので。そんな簡単なことでいいんですか?みたいな感じでしたね(笑)。
SHUN.実はメンバー探しをしてるとき、同世代の人を探してたんですよ。年齢ってぶっちゃけ関係ないって言えば関係ないんですけど、1つの目安にはなるというか。同じような時代を生きてきた人って、同じような熱量を持ってたり、共感する部分も多いと思うんですよ。KEKE君は僕らより全然若いんですけど、話していくうちに“この人、昭和の人だな”と思って(全員爆笑)。すごい男気あって、僕が好きなタイプで。あと歌に関しても、自分の意見を持ちつつ、ちゃんとみんなの意見を聞けるところが合うなと思いましたね。
ZEROクレモンで初めて一緒になったとき、AMBEEKのメンバーの中で1人、威圧感を放って会場に入ってきたんですよ。先輩しかいない環境の中で、“コイツなんか違ぇな”と思って。俺そのとき、こういう雰囲気を持ったやつがTHE MICRO HEAD 4N’Sにほしいと思ったんですよね。今考えると、これは運命なのではないでしょうかと。
──KEKEさん、威圧感を意識して乗り込んだんですか(笑)?
KEKEいや、自分ではそんなつもりは。でも、やる気には満ち溢れてましたよ。先輩方とやらせていただけるすごくいい機会だなと思ったので。過去一、燃えてたと思います。
TSUKASA今のZERO君の話にもあったように、ちょっと優しい雰囲気が今までのマイフォにはあったかなって思うので。オーラがあって、歌も安定感があって。KEKE君に入ってもらえたらうれしいなって思いましたね。 
──KEKEさん加入発表後、Twitterに“これからマイフォのボーカリストとして生きていきます”とツイートされていて、覚悟みたいなものを感じました。
KEKEAMBEEKの解散が決まったときに、音楽をやめてもいいかなって初めて思ったんですよ。ただ、始動して1年目でこういうご時世になってしまい、思うように活動できなかった悔しさも残ってたから。これが最後のバンドのつもりで全力でいきたいっていう思いはありますね。

公演情報

DISK GARAGE公演

4th NEW GENERATION

2022年10月19日(水) Shibuya WWW X

チケット一般発売日:2022年10月2日(日)10:00
チケット購入前に必ず公演詳細ページ記載の注意事項をご確認の上お買い求めください。

RELEASE

『NEW GENERATION』

2022年12月13日(火)SALE

INFO

THE MICRO HEAD 4N’S 始動を記念して第1期~第3期までのLIVE写真&過去の音源を展示&販売!

■LIVE写真展示イベント
2022年10月1日(土)エンタバアキバ
11:00~20:00
展示写真予約購入可能!!

■インストアイベント
2022年10月1日(土)
1部17:00~17:45 / 2部 18:00~18:45 / 3部 19:00~19:45
私物サイン会(名前入り)
出演:kazuya、SHUN.、ZERO、TSUKASA

参加条件:当日エンタバアキバにて、写真またはCD/DVDをご購入3,000円ごとにサイン会参加券を配布いたします。(状況によっては人数制限もございます。)

詳細はこちら
https://themicrohead4ns.jp/contents/554204

  • 牧野りえ

    取材・文

    牧野りえ

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