今、「売れたい」と強く思う理由
そうですね。休んでた2年間で感じたこととか、最近自分が興味あることに、歌詞は寄っていくので。正直に書いたら、そういう感じになったという。
そうですね、考えますね。でも、前だったら、考えたことを、若い子に刺さりやすいように、違う物語にしたかもしんないですけど。今は敢えてそれはしないで、感じたまま書く。ただ、そっちの方が生々しいので、歌ってても感情が入るというか。それは、やっぱりライブで歌う者としては、大事かな、とは思うので。
はい。売れたいですね。活動休止前は、「売れたい」というよりは、「売れなきゃダメなんだろうな」というか。売れないと続けらんないから、せめてメンバーが生活できて、スタッフやレーベルにちゃんとおカネが回るようにするには、売れなきゃ、ってずっと思ってたのが、休んでからは、「売れた方がおもしろいことできる」っていうところに行っていて。
やりたい企画があっても、予算がないからできません、とか。こういう演出をやりたいけど、予算がないからできません、とか。動員が見込めないから会場を押さえられません、とか、あるじゃないですか。そういう、本当にやりたいことをできなくするようなものを排除したい、っていうのがいちばん大きいですね。
だからほんとに、売れたいっていう思いは、昔より今の方が強いです。今も、今できることをやっていて、おもしろくはあるんですけど、もっとおもしろくできるだろうな、っていうのは、すごくありますよね。
下北沢シャングリラ/ガーデンへの思い
ありますね。今回は、三浦隆一のソロのバンドと、空想委員会の2マンです。僕、いろんなところにアウトプットがあって、でも全部自分が作っている、っていうふうになんないとダメなんだろうな、と思っていて。だから、今回は、僕が今、外に出している表現として、ソロと空想委員会、両方楽しんでほしいな、ということで、やるんですけど。ゆくゆくは、自分がからんでるプロジェクト全部対バンさせたりしてやろう、と思っています。『三浦祭り』みたいな感じにしたいですね。
はい。でもちょうど4月だけは1本もなくて、そこで生誕祭とかをやって、5月からまたツアーで。今回、ライブハウスもみんな、ご縁のあるところにお願いして。
そう、活動休止前の最後のライブをやった場所。そこでやりたくて、早々に押さえてもらって。あの最後のライブがいい感じで終われたから、復活できたっていうのは、僕は大いにありましたね。ツアー自体もすっごい楽しくやれたし、たぶんキャリアの中でいちばん声が出たんじゃないかっていうくらい、調子がよくて。ただ、ファイナルのヒューリックホールがジャンプ禁止だって急に言われて──。
そうです。だから二転三転あって、けっこう大変だったんですけど、ライブが終わったあとに、エンドSEで、「完全犯罪彼女」が流れて。メンバーがはけたあと、大合唱が起こってるのが楽屋にきこえてきて。「ああ、届いたなあ」っていうのを、あそこで初めて僕は思ったんです。「ああ、歌ってくれるんだ」って。それがあったから、復活しようって言われた時も、「ああ、いいよ」って言えたんだと思います。あの終わり方は本当に感動しました。だから、シャングリラは特に楽しみですね。
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