みなさんこんにちは。
2018年遅くなりましたが、明けましておめでとうございます。
本年度も、よろしくお願いいたします。
昨年より始まりましたこのコーナー。
音楽人として人生を歩みはや30年近くになります僕の音楽に関係ない万国びっくりショーのような話を綴る場でありますが、今回は前回の予告
「SHUN.!!ついにホームレスになる!!」
「ダンボールハウスの作り方!!」
のことを話していこうと思います。
まず、何故ゆえに僕がホームレスになったかという話からになりますが、僕の、高校ライフは(定時制)数日しか行かないうちに退学となってしまうという奔放なものでした。
しかし、その先にはやはりバンドマンになるという夢は抱き続けていました。
学校には行かずとも生きて行くには働かなくてはいけません。
そこで僕は先ず、友人に紹介してもらい朝から晩まで中華料理屋で働く事になりました。
この時にはすでに髪はモヒカン赤髪でしたが、厨房で鍋を振っておりました。
(前回お話ししたスポーツショップは、パンク不可でクビになりましたw)
さらに、深夜から朝まで寿司屋で働き1日20時間労働と馬車馬の如く働いておりました。
こんなに働くのには訳があり、バンドをやるのであるならばやはり岐阜ではなく名古屋だ!!と思い引越し資金を貯めるためだったのです。
その後、なんとか100万円を貯めて岐阜から名古屋に引っ越すわけですが、この時にすでにホームレスの序章が始まっていたのです。
名古屋に引っ越し、「バンドやろうぜ!」や「ロッキンf」などのメン募で晴れてバンドも組んだりはしていたのですが、なかなかこれといったバンドに定着することもありませんでした。
(この辺りは、また機会がある時に話したいと思いますので中略します。)
それにしても、バンドはお金がかかる!!
バンドを続けるには、まずは楽器代!!
ギターも高い!!
エフェクターも高い!!
アンプなんて買えたもんじゃない!!
そしてスタジオ代に、LIVEに出たら出たでノルマがこなせず支払いまでする始末、、、、
機材車のローンや維持費や、他にもバンドは色々とお金はかかるんです。
さらに困ったことに、当時はこんな髪ではなかなか働き口もなく、わずかな貯金が減る一方でした。
しかし、このとき僕が思ったことは、
「家賃って無駄じゃね???」
でした。
今思えば、おかしな話です。
しかし、この時は僕はこれが正解と思ったのです。
僕なりに、消去法で考えた結果“衣食住”で一番いらないものは“住”であると思い早々と借りていたマンションを出ることに、、、、
で、どうするかというと、そうです!
そうなんです!!
公園!!!
公園しかありません!!
普通は友達の家、彼女の家に転がり込む等々考えると思うのですが、
◎金なし!
◎彼女なし!
◎友達なし!
◎甲斐性なし!
◎そして家なし!!
の三拍子ならぬ五拍子揃った僕!
そう、公園しかないのです。
公園はみんなのものです!!!
僕には、選択肢なんて最初からないのです、、、、。
そして、僕が選んだ公園は当時住んでいたアパートからすぐ近くの○村日○公園でした。
ホームレス初心者で、何も持っていない僕は根性とぶっ飛んだ思考は持ち合わせており、
ホームレス
→ 家なし
→ 住所不定
→ 自由
→ ROCK!!!
という都合の良いというかイカレタ脳内変換されていたのです。
今、思えば無謀でしかないのですが、、、、
とりあえずは公園に行き、まずは寝床を確保せねばと探していた所、程のいいベンチを発見したのでそこを拠点とすることに。
寝食以外のほとんどの時間は、バイトをしていたので、寝るためにそのベンチに帰ってくるというだけでしたので。
そうはいっても、ベンチで寝るのはなかなか高反発どころではない硬さと好奇の目に晒される訳ですので、恥ずかしさもあったのですが、
ベンチで寝る
→ 空を見上げる
→ 空は広い
→ 鳥は自由
→ 俺も自由
→ ROCK!!!
と、得意の便利な脳内変換で乗り切りました。
公園に住み着きだし数日は、ベンチで寝食をして昼間はアルバイト。
お風呂はどうするかというと、公園の水道水で体を拭き、たまにバイト先のキッチンで体を洗うという強引な手段に。
この時の僕は何故か絶望感もなく、どちらかというと充実していた様な気もします。
(因みに、この頃の僕は家出&勘当状態でしたので実家とは音信不通でした。ですので、親に頼ることは一切考えていませんでした。)
そして、数日が過ぎた頃に、とある人物が僕に話しかけるのです。
ホームレスA「にーちゃん、最近この辺で寝泊まりしてるけど、家ないのか?」
その人物は、絵に描いたようなホームレスなのです。
そう、ここの先住民であるのです。
いわば、先輩です。
SHUN.「あ、、、、はい、、、。家がないのでここで寝ているのですが、、、、」
ホームレスA「にーちゃん、ここは○○さんの場所だから、向こうで寝な、、、」
と、先輩が指した方角には、ベンチも何もないただの原っぱのような場所でした。
ホームレスの世界でも上下関係は大切だな。
郷に入れば郷に従えともいうし、、、、
そう思い、仕方がなく移動しようとすると、また
ホームレスA「にーちゃん、これ使いなよ」
と、僕にあまり汚れていないダンボールを何個かくれました。
この時、正直ありがたくもなんともないと思いつつ、なんだったら面倒臭いなぁ、、、、くらい思いながらも
SHUN.「あ、、、、ありが、、とうございます、、、、、」
(余談ではありますが、ホームレスの皆さんにも縄張りというかそれぞれの場所というものが決まっており、皆さんそこが自分の家=居場所ということになっていたそうです。)
僕は渋々その場所に移動したのですが、
その後もホームレスのおじさんは事あるごとに、これ使いな、これやるよと、親切にしてくれるのです。
僕はこの時、この世の全ての人間が敵くらい思っておりひねくれて、さらには人見知りでもあり今でいうコミュ障というやつでした。
しかし、徐々にホームレスのおじさんと仲良くなり始めると、おじさんはダンボールの家の作り方を教えてくれるようになりました。
それまでの僕は、ただ単にダンボールを筒状にしてその中に入って寝ているだけでしたが、ダンボールハウスにもいろいろあって
◎敷くだけタイプ
◎壁ありタイプ
◎ちょっとした小屋のような屋根ありタイプ
大きく分けて3種類あり、夜は寒いからせめて壁ありタイプは作った方が良いとのアドバイスを受けた。
壁で囲うだけでも風除けにもなるし、何より外部からの目から隠れることにもなる。
なるほど!!!
と思い、おじさんの行きつけのスーパーなど教えてもらい材料のダンボールを探しに行くことに。
おじさんの話ではダンボールは、大きくて厚くて丈夫そうなものが良いとのこと。
何軒か周って質の良い材料を入手して、その後も家つくりのレクチャーを受ける。
ダンボールのツルツルの方を下にした方が断熱効果があり、若干ではあるが耐水性もあるとか、支柱の代わりになる棒があると良い、太めの針金などを筋交いにすると耐久性が増す、下にブルーシートを敷いて水対策などなど、、、、
なんとも、人の生きる知恵とは素晴らしいものだと、感心しました。
(皆さんこんな感じで今回は話が進んで行きますが、ついてこれているでしょうか?wwwwドン引きでしょうが構わず続けますねw)
なんだかんだで、なんとか僕一人が寝れる分の家が完成!!
これで僕も一国一城の主です!!
その後も自宅メンテナンス&改築を何度も繰り返し繰り返しの毎日でした。
やはり一番の天敵は雨でした。
ダンボールは所詮紙です。
すぐにぐちゃぐちゃになるし、そうなるともう直立することは厳しいです。
しかし、そんな時は持ち前の変態的な思考で
雨
→ 水
→ 濡れる
→ なんか雨にずぶ濡れってかっこいい
→ 雨の野音とか言うし
→ THE MODS!
→ROCK!!!!!!!
とは言っても、雨の次の日には予備のものにリフォームです。
ダンボール全てをビニールシートで覆うことも考えましたが、どんなにやっても所詮ダンボールとガムテームなので、あっさり雨の脅威に負けてしまうのです。
ということで雨の日は、公園の土管のような遊具の中にいつも避難しておりました。
食事に関しては、アルバイトをしていたため普通になんとか食べていましたが、それでもできるだけお金はバンドの為に使いたいというのはあったので、最低限の食事で。
荷物に関しては必要最低限なものは、リュックに入れて毎日持ち歩き、アルバイト先のちょっとしたスペースに他の着替えだったりとか他の荷物は置かせてもらってました。
その後も途中で、最初の公園から引っ越して別の公園に流浪の民のように移り住んだり、その土地土地の先住民の方と触れ合い仲良くなり、色々な生きる知恵を授けていただき、ある意味僕にとってそれまで歩んだ人生の中では1番濃厚でROCKな2年間でした。
本当はもっともっと鶏の捌き方とか、あのホームレスのおじさんは実は金持ちだとか、食べれる虫、食べれない虫の話とかwwここでは書けないことばかりなで、今回はここまでとしておきますww
なんだか、あまり面白い話というか稀有な体験談になってしまいましたが、次回はもっともっと変わった体験談を話せたらと思います。
(この物語は僕のおぼろげな記憶を元に執筆しておりますので若干盛っていたらごめんなさいwwしかし、ほぼノンフィクションです!!)
最後に一言!!
皆さん、決して真似しないように!!
って、する人はないないと思うけどw
さ〜〜て来週(次回)の連載は〜〜〜♪
SHUN.です。寒い季節になってきましたね。
先日、暖房のリモコンを紛失して暖房をつけることができません。
現在家が極寒です、、、、
さて次回は、
「SHUN.インドで軟禁される。」
「香港でマフィアと仲良しになる。」
の2本で〜す。
次回も見てね〜。
ジャンケンポン!!んふふふふ〜〜〜。