こんにちは。僕はTHE MICRO HEAD 4N’SというバンドをやっているSHUN.と申します。長きにわたってバンド活動をさせていただいているのですが、このコーナーではそのバンドとはほとんど関係のない(いや、後に関係するかも、、、)自分の一風変わった生い立ち、体験などを記していきたいと思っています。
まずは、簡単な僕の紹介ですが、幼い頃はクラスに一人はいるお調子者でありながらも“スポーツ万能” “頭脳明晰” “徳高望重” と、ほぼ非の打ち所のない人間であり、お陰様で生徒会長を務め、スポーツでは応援団長と、様々な分野で活躍し完璧に近い人間でした。
というのは表の顔で、裏の自分はいわゆる当時不良と言われる方達と行動を共にし、家ではしょっちゅう親との衝突を繰り返し、まるで積み木崩しのような家庭環境ではありました。 しかしながら、表向きには八方美人で人当たりも良く、偽りの6年間の小学生活を送っておりました。そしてそのまま、中学でもクラスメートの前では毎日お調子者のピエロを演じ、先生の前では真面目で優秀な生徒を演じておりました。 そんな僕が形成されたことには、今となってはこの体験が一つの原因ではないかと思うことがあります。
僕には3つ上の姉がいます。 幼い頃よく近所で姉達と遊んでもらっていた時の話です。
ある日、僕がまだ幼少期の頃、自転車に補助輪がついていてまだうまく運転ができないにもかかわらず、姉達(姉の友人2~3名)と自転車で競争することになりました。
スタートは自宅。ゴールは自宅から線路を挟んで100Mほど行ったところにある友人宅でした。
よーいドン!!
出だしは好調なのか、もしくは姉達がハンデをつけて出遅れてくれたのかわかりませんが、兎に角僕が先頭で勢いよく飛び出すことに!!
トップは僕。続いて姉、そして姉の友人と続く。
だがしかし、そんな僕の攻勢は長くは続かなかった。
「このままでは負けてしまう!!」
と思ったのか、姉達が途中の線路まであと少しの場所にさしかかった瞬間、いきなり本気を出してきたのだ!
そして、勢いよく漕ぎ出した姉達にあっという間に僕は追い抜かれてしまう。
僕の順位は一気に最下位に転落。
しかし、4歳の僕にとっては、思い切り自転車を漕いでもなかなか姉達に追いつく脚力はまだ備わってない。 このままでは、順位はゴールまで変わることなく決着してしまう。
なんとかせねば、、、、
そんなことを思いながらも、いつの間にか運命の線路に差し掛かる!!!
(先に説明はしておくが、線路には警報機はあるのだが田舎の狭い路線ということもあり遮断機はない場所であった。)
カンカンカンカンカンカン!!
運命の合図のようにタイミングよく、電車がくる合図の警報機が鳴り響く!!
先頭を走っていた姉達一行は、警報機の合図とともに急ブレーキ。 至極、当たり前のことだが停止することを否めない状況である!!
しかし、この時僕は思った!!
(僕は、今までの回想でほぼ適当なことを書いていたが、この時のことだけはハッキリと覚えている!!)
「ここだ!!!!」
そうこの時の感情は本当に今でもはっきり覚えているのである!!
(しかし、その判断が間違いだと気づくのは1秒後だった、、、、、)
瞬間的に、僕は「抜くなら今しかない!!」本能的に体が動いたのだと思う!!
姉達が止まっている瞬間、僕はブレーキをかけるどころかそのままトップスピードで、INから姉達を抜き去り思い切りペダルをこぐ!!!
そして姉達をごぼう抜き!!
風になった。今、僕は風になった!!!
そのままなりふり構わず、線路に侵入した瞬間!!!
キキーーーーーーーーッ!!!
ドンッ!!!!
僕の体は宙に舞っていた、、、、、
それからのことは、よく覚えていない、、、、
結論から言うと、そのままのことだが前方不注意での飛び出し事故である、、、、、
このあと、生死の境を彷徨うこともなく奇跡と言うほどでもなく無事に数ヶ月後には普通の生活を送れるようになっていた。
不幸中の幸いといえば簡単にすむ話だが、子供の僕には何の罪悪感もその時にはなかった。
しかし大人になって、この時いろんな人に迷惑をかけ、いろんな人を泣かせてしまった。
こうやって仰々しく書くと何だか重たいような事故ではあるが、ある意味誰も経験しないようなことを経験したし、今こうやって話せるようになっているので、前向きには捉えるようにしている。
そしてなにより、この経験が最大限にいかされたのは、これから20数年後 あの伝説的番組「笑っていいとも!」に出演し、コーナーのテレホンショッキングでタモリさんに電車の話をして、会場に「電車にはねられたことある人」でトータライザーアンケートをとってみた。
結果
1人
いたのである!!
僕の他にも、その時いたアルタの会場に同じような経験をした稀有な人が!!!
この時ほど、人嫌いの僕が親近感を覚えた時はなかった。
世の中、いろんな人がいるんだなぁ、、、、、
そう思いながら、あの超激レア・タモリストラップをゲットしたのである、、、、、
P.S 数ヶ月後にタモリストラップは不注意で失くしてしまいました、、、、
あと、くれぐれもみなさん事故には気を付けてください。
おしまい、、、、、