イラスト:河井克夫
今回、ラスト・ライブを観たSHISHAMOと、39周年ライブを観たピーズは、親交がある。というか、もともとSHISHAMOの宮崎朝子がピーズを大好きで、SHISHAMOのライブでは開演前と終演後のBGMは、ずっとピーズの曲が流れている。で、ライブが終わった時にかかるのは「東の窓」、と決まっている。ということを知っていて、ARABAKI ROCK FEST.での両者のコラボも観ているもんで(ピーズに宮崎朝子が参加した時も、SHISHAMOにピーズはるが参加した時も)、6月9日と6月13日は、観ながら、なんともこう、胸にくるものがありました。
6月5日(金)19:00 天々高々 @ 北沢タウンホール
ファースト・アルバム『祝祭日』をリリースしての全国ツアー、全9本のうちの5本目。自分は、フェスやイベントでは何度か観ているが、ワンマンは初めて。
で、さすがワンマンだけあって、天々高々の、フェスやイベントでは観れない側面も味わえて、大満足だった。
あふちゃんことアフロと、あいちゃんことヒグチアイ。このふたりの共通点は、聴く人がシリアスに己と向き合うことになる曲ばかりで、ゆえにフェスやイベント向きの音楽ではないこと。なので、そうじゃないこともやりたい、楽しく盛り上がりたい、という動機もあって天々高々を始めたところ、どこに行っても盛り上がるし大ウケする、だからどんどん呼ばれるようになっている、という状況なのですね。
ただ、そんなユニットであっても、アフロとヒグチアイなので、そういう盛り上がり系ではない曲も書いてしまうし、アルバムにも入れてしまう。で、それらの曲はフェスとかではやらないけど、ワンマンでは……という、そこが、とても新鮮で良かったのでした。
ヒグチアイで言うと、若さゆえのやさぐれた気持ちを抱えつつも己を鼓舞する歌である「青春」。アフロで言うと、クソみたいな男とそれを受け入れてしまう女の地獄みてえな恋愛の行く末を描いた「なんども」。「なんども」を歌い終えたアフロ、思わず「暗いよ」と漏らす。明るいものをやるぞ!と始めたが、気がつけばこういう曲を書いてしまった、と言うアフロ、「『YG』(という曲)だって最後に(登場人物の男女を)別れさすじゃん」と追い討ちをかけるヒグチアイ。
あ、基本的には、フェスの時以上に、楽しくみんなで盛り上がるライブでした。音源化まだの新曲「とくべつなひと」もやったし、いちばんアガる「5959」は本編ラストで一回、アンコールで(ステージからいったんはけるのを省略していたが、あれはアンコールだと思う)一回やったし。
ツアー5本目、東京北沢タウンホールでございました🌞
あたたかくあまりに自由なライブ、ありがとうございました🩷🩵🐆 pic.twitter.com/BVBoONk96V— 天々高々 (@tententakataka) June 5, 2026
6月9日(火)19:00 ピーズ @ 渋谷クラブクアトロ
初ライブから39年、という記念日に、クアトロで行ったワンマン。ぴあ音楽にレポを書きました。
≫ピーズ、超満員の渋谷クラブクアトロで39周年を祝福「10年前も60年先も」と鳴らした夜
今日は
ピーズ39周年!おめでとう!"サンキュー人生リーチ平和1発!
ピーズ39周年ワンマン"6/9(火)渋谷CLUB QUATTRO
開場18:00 開演19:00ソールドアウト!
グッズはこんな感じ!#ピーズ#Tシャツはハルさん監修#マロンさん#よろしく pic.twitter.com/9ZEcJm5QdM
— ピーズ(たまぶくロカビリー倶楽部) (@tama_rocka) June 9, 2026
6月12日(金)18:30 宮本浩次 @ ぴあアリーナMM
毎年誕生に行っているライブで、今年は『60周年記念公演 さあ、ドーンと行くぜ!』というタイトル。
ステージからアリーナ中央部にかけて、長い花道あり。その先のセンターステージが、二部の1曲目「夜明けのうた」で、せり上がる。一部の「飾りじゃないのよ 涙は」では、ダンサー2名が登場。今年は歌手デビュー50周年ということで、「宮本浩次」としてのデビュー曲「はじめての僕デス」で、50年前の自分とデュエットする。ステージを下りて、アリーナを歩きながら歌う。「Today -胸いっぱいの愛を-」の締めでは、ステージ後方上段に設置されたでっかい銅鑼を叩く。などなど、恒例のやつもそうではないやつも含めて、観ていて「おおっ!」となる瞬間だらけの、全24曲。
アンコール、というか第三部では、ジャケット・パンツ・シャツ・ネクタイ、すべて赤で登場。還暦だから、なのはわかるが、普段こういう色の衣装を着ることはない人なので、すんごい新鮮だった。でまた、似合っていた。
なお、この2日前にリリースされたニュー・アルバム『I AM HERO』からは、前述の「Today -胸いっぱいの愛を-」と、「I love 人生!」の2曲が歌われた。19曲目と1曲目。それから、2曲目に、エレファントカシマシの「漂う人の性」をやったのに、びっくりした。ライブで聴いたの、久しぶりな気がする。2002年の5曲入りの作品『DEAD OF ALIVE』の収録曲です。
宮本浩次 「60周年記念公演 さあ、ドーンと行くぜ!」、横浜は、宮本さんの誕生日をお祝いするかのような快晴です!
本日のグッズの先行販売は14:00スタートです。(状況により変更になる場合がございます。)
通信販売も14:00〜スタートいたします。#宮本浩次https://t.co/FUo4bDrRQv pic.twitter.com/Xw3n52YqYq— 宮本浩次Official (@miyamoto_hiroji) June 12, 2026
6月13日(土)17:00 SHISHAMO @ Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu(等々力陸上競技場)
この2日間のライブで、SHISHAMOは活動を終了、という、とどろきスタジアム2デイズの1日目。とどろきスタジアム、一回目は台風で、二回目はコロナで中止になっているので、最後のライブにして三度目のチャレンジでもある。いい天気でよかった。
朝、宮崎朝子と松岡彩、それぞれが家で目覚めて、支度して、家を出て、途中で落ち合って、二人乗り用の自転車をこいで、とどろきスタジアムへ到着する──というオープニング映像が生中継に切り替わり、本当にふたりがその自転車で会場に入って来て、グラウンドを一周してからステージに上がる──という、最初の演出から最高、というか、心をつかまれる。セットリストも最高。歌と演奏そのものも最高。
で、明日もあるから、かもしれないが、宮崎朝子も松岡彩も、泣きそうになったり感傷的になったりしないで、今この瞬間を楽しむモードで、本編ラストの「恋する」まで走りきったのだが。
アンコールでひとりずつMCをするコーナーで、最初にマイクを持ったサポートドラマー歌川菜穂が、しゃべっているうちに感極まってしまい、宮崎&松岡も「え、やめてよ!」とか言いながら、つられて泣きそうになる。決壊はしなかったけど。
それから。アンコールの最後の1曲だけでも、吉川美冴貴が出て来てドラムを叩いてくれないかなあ。と、期待していたのだが、ダブル・アンコールで出て来て、3曲も叩いた!「明日も」「明日はない」「僕に彼女ができたんだ」。最後の曲は、SHISHAMOの最初の名刺になった曲で(僕もこの曲で彼女たちを知った)、作詞は吉川である。SHISHAMOが終わってしまうことは、もちろん、最高なことであるわけがないけど、でも、今SHISHAMOが選択できる終わり方としては、やはり、最高だったのではないか。
本日は
🏟️「SHISHAMO THE FINAL!!!
〜Thanks for everything〜」🏟️
"THANKS DAY"でした🙌3度目の正直!!!
まずは無事開催できて良かった…!!!🫶
待ち望んだ最高の景色でした!!!✨お越しくださった皆さん、
そして映画館で見届けてくださった皆さん、
本当にありがとうございました!!!🥹
(松岡) pic.twitter.com/pAuZkntlyD— SHISHAMO (@SHISHAMO_BAND) June 13, 2026
6月14日(日)16:00 神はサイコロを振らない @ ぴあアリーナMM
結成10周年&デビュー5周年の一連の活動の締めくくりである、自身初のアリーナでのワンマン。このDI:GA ONLINEにレポを書きました。
≫神はサイコロを振らない、結成10年&デビュー5周年プロジェクトの最後を飾った初めてのアリーナ・ワンマン
💫 #神サイ 初アリーナ公演 💫
2026.06.14 (SUN)
Special Live for
Double Anniversary Year 2026
“T.W. -Traversable Wormhole-"
at Pia Arena MM-
Behind The Scenes#神はサイコロを振らない#ぴあアリーナ#ぴあアリ pic.twitter.com/hlsjnpZG5N
— 神はサイコロを振らない (@KAMI_SAI) June 15, 2026






