フジジュンのライブ終わったら、ど~する? #6「4年ぶりの大雪に襲われたあの日、僕はサウナでガッツリととのってた!」 サウナタウン下北沢@1月6日 プレオープン日

コラム | 2022.01.27 17:00

Photo:にしゆきみ

2022年1月6日。東京が4年ぶりの大雪に襲われ、人々が慌てふためいてたあの日。僕は……下北沢のサウナでガッツリととのっていた!

現在、東京・下北線路外空き地にて開催中のサウナ・イベント「サウナタウン下北沢」。野外スペースに10基の薪テントサウナと、5人まで貸し切り可能なVIPサウナテントが設置され、下北の街中でアウトドアサウナが楽しめてしまうという、素晴らしすぎるこのイベントのプレオープンにお招きいただいた僕。「サウナ好きを公言していて良かった!」と大喜びして、「もちろん行きます!!」と即答。「図々しいお願いですけど……」と、高1になるウチの息子の壱(サウナ歴6年。“サウナ・スパ健康アドバイザー”の資格を中3で習得)も一緒に連れていきたいとお願いして、いざ迎えた当日。午前中に降り出した雪はどんどん積もっていって、サウナタウンに向かう頃には一面の雪景色!

下北行きのバスが止まっていないかな? とか、ちょっぴり不安はあったけど。「4年ぶりの大雪がこの日とかいって、最高じゃん!」とワクワクが止まらない僕。サウナ好きにとって大雪なんて、願ってもないベストコンディション! 雪の中のアウトドア・サウナなんて、想像するだけでととのっちゃいそう!! 道路に積もる新雪をザクザク踏んで、まだ見ぬ理想郷・サウナタウンを想像してニヤニヤしながら向かう僕と壱。いざ下北に到着して、雪に覆われたサウナタウンの薪テントサウナから、モクモクと煙が上がるのを見て大興奮! やったぁ~、理想郷は本当にあったんだ!!

都内で雪景色の中でのサウナ体験にテンションMAXのふたり

「今日はよろしくお願いします!」と挨拶したイベントスタッフさんに「あいにくのお天気ですが、楽しんでいって下さい」と優しい言葉をかけていただき、「いや、あいにくのお天気どころか、ベストコンディションですよ!」と笑顔で返す僕。エリア各所を廃業した銭湯の備品で装飾しているという施設は番台やサウナハットやタオル、Tシャツなどが購入出来る物販スペースや番台も風情や味があって、テンションは上がるばかり。番台でロッカーキーを受け取るとウキウキしながら更衣室で水着に着替え(水着レンタル700円もあり!)、ポンチョをかぶって、いざサウナスペースへ。大粒の雪が降り続けている野外スペースはなかなかの寒さだけど、雪景色の中に薪サウナテントがズラッと並ぶ風景は壮観かつ、ハンパない非日常感! 行ったことないけど、こんなのフィンランドじゃん!!

サウナタウンオリジナルグッズが購入できるほか、水着の有料レンタルも(スタッフ撮影)

「こちらのテントが薬草のロウリュ、こちらが特製の日本茶ロウリュになります」とスタッフの方にご案内いただき、さっそくサウナを体験することにした俺と壱。すると、「いまはお客様いらっしゃらないので、お好きな方で」の説明で気付いたのだが、寒い中で雪かきをしたり、薪サウナテントの温度管理をしたりと、忙しそうに働いてるスタッフさんは数名いるものの、客は僕と壱の二人だけ。タイミングが良かったのか、大雪で来店を断念する人が多かったのか、なんとこの最高すぎる空間を貸し切り! 贅沢すぎる!! ウキウキしながらまずは薬草ロウリュウを選び、薪サウナテントに入る僕と壱。薪サウナテントは初めてだったのだが、4~5人も入れば満員のテントは思いのほか広くて、想像以上の居心地の良さ。テント内は心落ち着く薬草の香りに包まれ、室内の温度は80℃くらい(条件次第では100℃を超えます:スタッフ談)。この薬草は“サウナの聖地”と呼ばれる静岡県の人気サウナ施設「しきじ」の娘、笹野美紀恵さん監修のもの。薬草ロウリュをすると水蒸気がワッと立ち、薬草の良い香りが立つのと同時に室温を上昇させてくれて、じわっと額に汗がにじむ。木製ベンチに腰掛け、頭を無にしてその空間を楽しむこと10分強。全身汗まみれで身体もしっかり温まったところで最高の気分でテントから出て、水風呂に向かう。

場内は薪サウナテントがずらり(スタッフ撮影)

大浴場くらいの十分なスペースがある水風呂へ行くと、「しっかり冷えてます、シングル(水温が一桁台)です!」と嬉しそうに教えてくれるスタッフさん。「ひやっ、冷たい!」と言いながらかけ水をして、水風呂にザブンと入ると、味わったことないほどのとんでもない冷たさ! これ、シングルも前半、2~3℃じゃないの!? 「エイヤ」と気合い入れて肩まで浸かるも、30秒が限界! すると、「死んじゃう死んじゃう!」と大げさに言いながら水風呂から出る僕を待っててくれたのは、ベンチの上に雪を積み上げた特製の雪山! 「ここに寝っ転がっちゃって下さい」とこれまた嬉しそうに言うスタッフさんに誘われて雪山に飛び込む僕、スノウダイブ! 水風呂後の無敵状態(熱さ寒さを感じない身体)のため、寒さを感じるどころか雪の冷たさが気持ちよく、キャッキャ言いながら雪浴びをした後は、リラックススペースでリクライニングチェアに腰掛けて外気浴。寒空の下、大粒の雪を浴びながらゆっくり目を閉じると、やがてやってくるディープリラックス状態。身体の中がぐわんぐわんと波打ち、脳内にドバドバと快楽物質が出ている感覚は、今まで味わったことないくらいのバカととのい! なんだこりゃ、凄すぎる!! 少しずつ頭と身体が落ち着いてふと目を開けたら、雪景色の向こうのビルで、美容室で髪を切る日常が見えたのも面白かった。そうか、完全に脳内トリップしてて忘れてたけど、ここは下北沢の街中だったんだ。

「ヤバい、これ。あまりにも非現実的すぎて、意味分からなくなってるんだけど!」と息子の壱も大喜び。次は日本茶ロウリュに入って、その次はまた薬草ロウリュに入ってと、2時間弱、サウナ~水風呂~スノウダイブ~外気浴を4本しっかり楽しんだ僕ら。ポンチョをかぶってストーブにあたって、ポカポカする身体に余韻を楽しみながら、「いや~、大満足でした。夢のようです」とスタッフの方に感謝を言うと、「そう言っていただけるのが一番嬉しいです。これまで来た方で、お二人が一番満喫されていました」と言われてしまう。図々しくてすみません!(笑)帰りにはキッチンカーで提供するサウナ飯が食べられる飲食スペースで温かい豚汁をいただいて、心も身体もぽっかぽかになって帰宅。んもぅ、大・満・足! いつの間にかやんでいた雪に、「俺らがサウナに行く時間を狙って降ってたみたいだね。持ってるね、俺たち!」と嬉々として話す壱も大満足のご様子でした。

キッチンカーでは豚汁などの“サ飯”を提供、場内にもデリバリー可能!(スタッフ撮影)
サ飯食堂メニュー

サウナブームで都内にも良いサウナ施設がたくさん出来て、サウナ好きにとっては嬉しい限りですが。こんな気軽にアウトドア・サウナを体験出来る施設は他にナシ! テントサウナでしっかり汗を流して、空や風を感じながら外気浴して、街中であることも忘れてサウナと自然の共生を感じることの出来る「サウナタウン下北沢」は普段からサウナに行き慣れた人もきっと新鮮な驚きと喜びがあるはずだし、また違ったサウナの魅力を知ることが出来るはず。帰り道、「3月までやってるので、また違った季節や気候も楽しみに来て下さい」とスタッフさんにお声がけいただいた僕たち。行く時間帯や気候によって色んな表情を見せてくれるであろう「サウナタウン下北沢」に、今度はいつ訪れようか?と考えるだけでワクワクしてしまう。

EVENT

サウナタウン下北沢





■営業時間:10:00~22:00(最終入場21:00)
■会場:下北線路街 空き地(小田急線下北沢駅から徒歩4分)
■入場料
男性2,500円、女性2,000円(90分)
延長料金:400円(10分)
プライベートテントサウナ貸切り:20,000円(110分、5名まで利用可能)
■水着レンタル700円
■チケット予約:2021年12月10日(金)よりローソンチケットで予約開始
https://l-tike.com/saunatown/
■主催:サウナタウン町内会
■企画・制作:NEWTOWN inc. / KIRINZI inc.
■お問い合わせ:Instagramのダイレクトメッセージからお問い合わせください。

PROFILE

フジジュン

1975年、長野県生まれ。『イカ天』の影響でロックに目覚めて、雑誌『宝島』を教科書に育った、ロックとお笑い好きのおもしろライター。オリコン株式会社や『インディーズマガジン』を経て、00年よりライター、編集者、デザイナー、ラジオDJ、漫画原作者として活動。12年に(株)FUJIJUN WORKSを立ち上げ、バカ社長(クレイジーSKB公認)に就任。メジャー、インディーズ問わず、邦楽ロックが得意分野で、笑いやバカの要素を含むバンドは大好物。

  • フジジュン

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    フジジュン

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