熊本出身・東京発ロックバンドtorchのボーカル、園木です。
連載【見果てぬ向こう側】第3回・最終回となる今回は、2019年を締めくくる僕たちの挑戦、12/8開催の渋谷WWWでの初都内ワンマンライブへ向けて、今年の振り返りとこれからについてお話しします。
これまでの連載でも触れましたが、僕たちtorchは地元である熊本の震災を契機に結成したバンドです。
その経緯もあり、やはりこれまでの活動の根っこには「まずは被災した地元へ何か出来ないか?」という思いが、長い間それぞれのメンバーにありました。
そんな中で去年はバンドを代表する楽曲「灯」が生まれ、音楽に限らず様々な仲間や応援してくださる皆様の力添えもあり、地元TV・ラジオ出演、映像作品の制作、地元フェス『HAPPY JACK』での初ホールステージ出演(今年3月)など、様々な形でtorchを地元に届けることができました。
そして迎えた今年は、「CRAWLER」MV公開(2月)、3rdシングル「LIFE」発売(3月)、配信シングル「ルミネセンス」、「失われる花」、「テレパシー」発売(8-9月)といった具合に意欲的に音楽と向き合い続けました。
10月には結成3周年も迎えるなか、今年の僕たちが年始から強く感じてきたのは、もっと幅広い意味で「ミュージシャンとしてどうありたいのか?」「どんなメッセージを届けていきたいのか?」というような、きっかけである地元での出来事を超えた、自分たち自身に対しての5年、10年先の未来も意識した、より本質的な問いでした。
そして、その問いの答え合わせの場こそ、まさに夢を見て故郷を飛び出した僕たちにとって東京のど真ん中・渋谷での今年を締めくくるワンマンライブだと思っています。
愛しさも苦悩もそれぞれに抱えた様々な人々が、皆で大きな灯を囲むような暖かい夜を作ります。ぜひ目撃しにお越しください。
3回にわたる連載にお付き合いありがとうございました。
それではまたどこかでお会いしましょう。