
Special Live for Double Anniversary Year 2026 “T.W. -Traversable Wormhole-" at Pia Arena MM
2026年6月14日(日)ぴあアリーナMM
ステージ後方の全面に張られたロゴフラッグが、風でたなびいている。その前に、逆光でほぼシルエット状態のメンバー4人が登場し、1曲目の「白に融ける」を演奏し始める。ボーカルの柳田周作が、間奏の入りで「Are you ready?」と叫ぶ。間奏明けで、フラッグがじわじわと上がり、ステージ後方全面のビジョン(画面)がまっ白い光を放ち、4人がさらにシルエットになって、曲が終わる。そして、吉田喜一がギターを、桐木岳貢がベースを置いて、それぞれシンセを弾く2曲目「白昼夢」では、柳田の歌に合わせて、1行ずつビジョンに歌詞が現れていく──。
神はサイコロを振らない(以下神サイ)にとって、初めてのアリーナでのワンマンライブである、2026年6月14日(日)の『神はサイコロを振らない Special Live for Double Anniversary Year 2026 “T.W. -Traversable Wormhole-" at Pia Arena MM』は、そんなふうに始まった。
結成10周年・デビュー5周年のダブルアニバーサリーイヤーに際して、神サイが掲げた「10の叶えたいこと」のうち、最後に実現したのが、この公演である。
4曲目「Lovey Dovey」では、後方のビジョンに、前2025年6月〜9月に行ったホール・ツアー『Lovey Dovey City』でキービジュアルとして使ったセットが現れる。そのツアーで使用されたセットを今回はこの曲で、映像演出として使った、ということだ。
青空と雲が映し出された5曲目「LOVE」では、「ぴあアリーナのみなさん、歌える?」と柳田が呼びかけ、「♪ララ ララ ラララララ」のシンガロングが広がった。
柳田がハンドマイクで、ステージの端まで行きながら歌った7曲目「クロノグラフ彗星」では、舞台に6発仕込まれたミラーボールが光を放つ。
9曲目の、彼らの最初の名刺になった曲「夜永唄」では、「白昼夢」と同じように、リリックが一行ずつ映し出される。
11曲目「静寂の空を裂いて」では、ステージ後方のビジョンが蒼い紋様になり、続く「藤雨」では藤色に染まり、13曲目「火花」では、画面いっぱいに火花が瞬く。というふうに、1曲ずつ、その曲その曲に合わせて、映像や照明による演出が、どんどん変わっていくステージである。
バックが横浜みなとみらいの街の夕景になった15曲目「六畳の電波塔」では、ゲストのRin音が登場、ラップと歌でオーディエンスを狂喜させたが、曲が終わるとスッと姿を消す。
その次の「ちょっとだけかゆい」は、2025年6月〜9月のホール・ツアー以来、ライブにおいて「ここで何かしらやらかす」曲になっている。今回は、柳田以外のメンバー3人がソデにはけて銀色の全身スーツに着替えるさまがビジョンに映し出される→ステージに戻って演奏を始めると、全身銀色で羽根が生えていて頭には何本もの触覚、という出で立ちの柳田が、トロッコに乗ってアリーナに登場→センターステージの周囲やフロアを移動しながら歌いまくり踊りまくる、というパフォーマンスだった。
客席の皆が、大笑い&大歓声で、それに応える。ステージ前方からは、炎と白煙が交互に吹き上がった。
そんな演出から一転し、続く「スケッチ」と「Balloon of Shooting Star」の2曲は、4人がセンターステージに移り、アコースティック編成の演奏で、オーディエンスに届けられる。
曲を始める前に、しばし4人で会話したあと、メンバーひとりずつMCをしたが、最後の柳田は、話の途中で感極まってしまう。が、なんとか最後までしゃべりきり、温かい拍手を浴びた。
という感動的な空気の中、「大切な曲を贈ります。愛してるよ」と言ってから、この4人で音楽をやってきたし、これからもやっていく、その意志を曲にした「スケッチ」を歌い始めた柳田だが、Bメロに入ったところで歌詞を間違え、曲を止めて「ごめん、もう一回やらせてくれ! くそっ!」。みんな爆笑、それまでのセンチメンタルな空気が吹き飛んだ。というあたりも、この人が愛される理由だと思う。曲の後半では、オーディエンスの「♪ラララ」の歌声に乗せて、柳田が主旋律を歌った。
「Balloon of Shooting Star」では、おもちゃの楽器を手にした小さな男の子が4人、ステージに上がって来て、ぐるっと行進してから、向かい合って床に座ったメンバーの輪に加わる。柳田周作・吉田喜一・桐木岳貢・黒川亮介、それぞれの少年時代を表しているのだろう。曲の後半では、柳田の役の子が立ち上がり、星のバルーンを高く飛ばした。
最後は本来のステージに戻って(というように、メンバーの移動などで何度かインターバルが空いたが、そのためのSEと映像でつなぐことによって、すべてのインターバルの時間も表現になっていた)、「ソユーズに乗って」と「Baby Baby」の2曲で、締め。
「ぴあアリーナのみなさん、今日は本当にありがとうございました! また会えるよな? また会えるよな!?」と声も限りに叫んでから、柳田は「ソユーズに乗って」を歌い始めた。
この日の20曲の中で、もっともオーディエンスをヒートさせた「Baby Baby」を終え、ギターのフィードバック・ノイズが響く中、4人がステージを去ると、ビジョンにエンドロールが流れる。
それらの文字に続いて、神サイの次のアクションが発表になった。『神はサイコロを振らない Zepp Tour 2026』。11月4日(土)札幌から12月6日(日)東京・羽田まで、全国5箇所のZeppを回る。
それから、この日=ぴあアリーナMMの模様は、WOWOWで8月に放送・配信されることも、センターステージの2曲の前のMCで、柳田が明かした。
SET LIST
01. 白に融ける
02. 白昼夢
03. Smoke
04. Lovey Dovey
05. LOVE
06. 夜間飛行
07. クロノグラフ彗星
08. タイムファクター
09. 夜永唄(バンドアレンジ盤)
10. 凪
11. 静寂の空を裂いて
12. 藤雨
13. 火花
14. The Ssybabyss
15. 六畳の電波塔(ゲストVo. Rin音)
16. ちょっとだけかゆい
17. スケッチ
18. Baloon of Shooting Star
19. ソユーズに乗って
20. Baby Baby











