兵庫慎司のとにかく観たやつ全部書く:第208回[2026年4月後半・真心、GRAPEVINE、サンボ、ARABAKI×2日などの10本を観ました]編

コラム | 2026.06.11 17:00

イラスト:河井克夫

音楽などのライターである兵庫慎司が、基本的に音楽、時々それ以外(プロレスや演劇やお笑いなど)の、自分が生で観た(たまに配信もあり)ライブのすべてのレポを書いて、半月に一回アップする連載の208回目=2026年4月後半編です。15日で10本という、この連載の中でも=自分の生活の中でも、かなり多い回になりました。

4月16日(木)19:00 Laura day romance @ LINE CUBE SHIBUYA

メジャー・デビューから1年で、仙台・福岡・札幌・大阪・名古屋・東京のホール・ツアーを行って、ファイナルのこの日は、平日にLINE CUBE SHIBUYAが満員。というくらい、すでに状況ができているバンドである。メジャーからの最初のアルバムは2025年2月リリースのdigital full album『合歓る-walls』、その次のアルバムは2025年12月24日リリースの3rd album『合歓る - bridges』[橋盤] 『合歓る - walls』[壁盤]、という二部作を携えてのリリース・ツアーだった。スタッフに声をかけられて、初めてライブを観に行ったのだが、メロディがとてもいいし、リリックもいちいち耳にひっかかるが、「観てアガる」とは対極にあるような、「踊れないし一緒に歌うのも違う気がするので、ただただ鑑賞するしかない」みたいな感じで、だいぶクセになる。音楽性も曲調も歌詞も全然似ていないのに、何か、スーパーカーに通じるものを感じた。とりあえず、家に帰って、Laura day romenceのMVやライブ映像を観まくりました。

4月18日(土)17:30 真心ブラザーズ @ LINE CUBE SHIBUYA

毎年一回この時期恒例、10人編成のMB’Sで行うホールでのライブ。オフィシャルのレポを書きました。ぴあ音楽にアップされたものを貼っておきます。
真心ブラザーズ、幸福な春の恒例行事!10人編成“MB’s”の2026年版を観た!【オフィシャルレポート】

4月20日(月)18:00 奥野真哉、グレートマエカワ @ 押競満寿

年に一度くらい地方遠征も行っている(今年は5月に大阪と広島に行った)奥野真哉とグレートマエカワのDJ&LIVEユニット、オクノマサヒコのホームが、代々木八幡の魯肉飯とお酒の店、押競満寿。ここで不定期で、年に三〜四回くらい、平日の夜の18:00から23:00くらいまでDJをやる、アナログレコードのポータブルプレイヤーを使って、7インチのシングル盤を次々とかけていく。という催しが、『奥野マサヒコのDJ DINNERS』である。この4月20日は、グレートが敬愛するスティーヴ・マリオットの35回目の命日なので、開催することにしたらしく、『〜スティーヴ・マリオット没後35年、そんな夜〜』というサブタイトルが付いていた。
20席ぐらいのこぢんまりとしたお店で、お客さんは着席。みんなそれぞれ飲んだりしゃべったりしていて、音楽を聴いてるんだか聴いてないんだかわからない、みたいなイベントをやりたい、と昔から言っていたグレートマエカワが、その希望を叶えた形である。
毎回彼らの仲間のミュージシャンたちが遊びに来るのは、そのリラックス感が心地良いからなのかもしれない。いつも平日で(彼らにとっては)来やすいし。僕も、その夜が空いていたら、何かの帰りにちょっと寄って、2〜3杯飲んで、混んで来たら帰る、というくらいの感じで、時々遊びに行っている。この日もそんな感じで、気分良く過ごしました。

4月23日(木)18:30 全日本プロレス @ 新宿FACE

全日本プロレス、今回観た会場は、2026年9月30日で閉館してしまう新宿FACE。歌舞伎町のヒューマックスパビリオン新宿歌舞伎町ビルの7 階、1994年から2004年までリキッドルームが入っていた場所です。リキッドルームだった頃はスタンディングで800から900くらいのキャパだったと記憶しているが(もちろん数え切れないくらい行った)、今は511席で、新木場の1st RINGと並ぶ、超至近距離でプロレスを観れる会場である。なくなっていまうのが、本当に惜しまれる。
この日観た全日は『チャンピオン・カーニバル』の公式戦5試合と、それ以外の3試合。公式戦は、菊田円vsザイオンは両者リングアウトで引き分け、鈴木秀樹vs本田竜輝はスリーパーホールドで鈴木秀樹の勝ち、安齊勇馬vs真霜拳號はギムレットからの片エビ固めで安齊勇馬の勝ち、斉藤レイvs潮﨑豪はアイスバインからの片エビ固めで斉藤レイの勝ち、宮原健斗vsオデッセイはスクールボーイで宮原健斗の勝ち、でした。
「え、嘘、こっちが勝つの!?」みたいな大番狂わせがない日だったことが、こうして書いてみるとわかります。どの試合も、すんごいおもしろかったけど。
全日の新宿FACE、次は6月11日のチケットを押さえていたんだけど、動かせない仕事が入って、行けなくなってしまった。もう新宿FACEに行けないのは寂しいので、他の団体で行こうかな、と思って、日々スケジュールを見ています。

4月24日(金)18:00 THE COLLECTORS @ リキッドルーム

春の全国ツアー「THE COLLECTORS ”Rock‘n’Roll Easter 2026 Slappy Bunny and Soppy Eggs”」全8本のファイナル。「ミノホドシラズ」で始まって「世界を止めて」で本編が終わり、アンコールで「NICK! NICK! NICK!」と「スティーヴン・キングは殺人鬼じゃない」が追加された全20曲、2時間弱。
頭から最後まで魅了されっぱなしの幸せな時間だった。有名曲も近年の曲もレア曲もありの選曲もうれしかったし、それぞれの演奏と歌が活き活きしていたのもよかったし。音がとてもアグレッシヴな気がした、全体に。
なお、頭4曲終わったところで、古市コータローのマーシャルが不調で、スペアのVOXに交換したのだが、コータローがその作業をしている時に、加藤ひさしが話しかけ、コータロー、「ちょっと悪いんだけどさ、音作っていい?」。で、そこでコータローが弾き始めたのが「ロボット工場」で、それに合わせて加藤ひさしが「♪ラジカセファクトリー」と歌い始め、ジェフ&COZYも音を合わせて、お客さん大喜び。というふうに、アクシデントもサラッとサプライズにしてしまうのが、さすがTHE COLLECTORS。
なお僕は、このライブを観終わってから仙台まで移動して、翌日と翌々日、ARABAKI ROCK FEST.2026に行ってレポを書く、というスケジュールだった。なので、翌日、のん & the tears of knightでギターを弾くコータローも観たんだけど、当然ながらアンプはVOXでした。
翌日に続く。

4月25日(土)10:30 ARABAKI ROCK FEST.26の1日目 @ 国営みちのく杜の湖畔公園 北地区 エコキャンプみちのく

4月26日(土)10:30 ARABAKI ROCK FEST.26の2日目 @ 国営みちのく杜の湖畔公園 北地区 エコキャンプみちのく

4月28日(火)19:00 GRAPEVINE @ LINE CUBE SHIBUYA

昨年にひき続き、『GRAPEVINE SPRING TOUR』と題して各地のホールを回るツアー(5都市6公演)の東京=LINE CUBE SHIBUYA2デイズの1日目。ぴあ音楽にレポを書きました。
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4月29日(水祝)16:00 サンボマスター @ Kアリーナ横浜

『サンボマスター2025年結成25周年全員優勝記念事業「全員優勝VICTORY」』と銘打って行ってきたさまざまな活動のうちの、三度目のツアーのファイナル(のはずが、山口隆の左手指の骨折で沖縄と神戸が延期→振替になったので、あと2本あるが)、Kアリーナ横浜ワンマン。リアルサウンドにレポを書きました。
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4月30日(木)19:00 フラワーカンパニーズ @ リキッドルーム

毎年この日に行われている、ボーカル鈴木圭介のバースデイ・ライブ、タイトルは「初めまして、57歳」。フラカンの誕生日ライブは、基本的に本人がセットリストを決めることになっていて(普段はベース&リーダーのグレートマエカワが決めている)、ゆえに、いつもと違う独特なセトリになることが多い。
この日は、本編は「この胸の中だけ」で始まり「ラッコ!ラッコ!ラッコ!」で終わる20曲。「寄鷺橋サンセット」「父さん、ケッタを貸してくれん?」「スターな男」(ユニコーンのカバー)、「日々のあぶく」などなど。そしてアンコールは、誕生日なので「花束」、そして「春色の道」と「サヨナラBABY」、と、うれしい曲いっぱいのセトリだった。
ただ、鈴木圭介、後半のどこかで右足首をグネったみたいで、終演後の楽屋で患部を冷やしていた。2月4日(上京記念日)の下北沢シェルターで負傷した左足が治ったばかりなのに。記念日に足を壊す男になってるやないか、あなた……と心配したが、5日後に大阪の『OTODAMA’26』で観たら、普通に元気にライブをやっていたので、安心しました。

  • 兵庫慎司

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    兵庫慎司

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