新春ベースボールベアーちゃん祭り2026
2026年1月11日(日)EX THEATER ROPPONGI
【MC】遠山大輔(グランジ)
2026年1月11日(日)、2026年最初の三連休の中日。EX THEATER ROPPONGIにて、Base Ball Bearのワンマンライブ『新春ベースボールベアーちゃん祭り 2026』が行われた。
コロナ禍だった2021年の1月11日に開催したのが一回目で、その後、2024年はEX THEATER ROPPONGI、2025年は堀之内大介の地元である大井町のきゅりあん(品川区立総合区民会館) で行われてきて、今年で4回目である。
右半分が通常のライブ・スペースで、左半分が演者が座って話すトークコーナー用のスペース、というふうに、ステージが分かれている。で、トーク、3曲演奏、またトーク、また3曲演奏──という形で進行していくのが、この『ベースボールベアーちゃん祭り』の、基本フォーマットになっている。
その「3曲演奏」は、メンバー3人がそれぞれ3曲ずつ「これをやりたい」と挙げた曲。そのまま通ることもあるが、他のメンバー(主に小出祐介)に却下されることもあるので、多めに持ち寄ることになっている、らしい。
この日は、1曲目から3曲目まで堀之内大介、4曲目から6曲目まで小出祐介、7曲目から9曲目まで関根史織が選曲したゾーンで、最後の10曲目から12曲目までが、それ以外の曲だった。
なお、トークのゾーンは、グランジ遠山大輔が司会進行を務める。そして、最後のブロックで1曲、Base Ball Bearをバックに彼がフルコーラス歌う、というか歌わされる曲がある、というのも、恒例になっている。
それまでかかっていたBGM(ずっとデヴィッド・ボウイだった)が止まって客電が落ち、正月らしくSEで「春の海」が響き、3人が登場すると、満席のEX THEATER ROPPONGIが爆笑に包まれる。
午年、ということで、小出祐介が競馬の騎手、関根史織がケンタウロス、堀之内大介が未来人、という出で立ちなのだ。3人とも「おもしろいでしょ」というチョケた感じではなく、「無理矢理やらされてます」みたいな恥ずかしそうな感じでもない、普段どおりの淡々とした表情なのが、よけい笑える。
3人に自己紹介と今年の目標の発表を促す遠山。「騎手の小出祐介です」と挨拶した小出は「今年の目標は、落馬しないように。昨年は落馬続きだったので」と、自転車で転んで負傷した件に触れる。関根は「ケンタウロスの関根史織です。今年は、見てのとおり、馬車馬のように働いていきたいと思います」。唯一、意味不明な見た目の堀之内大介は「私、未来都市パドッコから来ました、堀之内大介の末裔です。3826年からやってまいりました」。
1月28 日リリースのミニアルバム『Lyrical Tatoo』のVOS(ビクター・オンライン・ストア)盤に『SHIBUYA NONFCTION Ⅰ』(2024年9月20日、LINE CUBE SHIBUYAにて開催)が付くので、先日その副音声を録った。その会話の流れで、小出がパドックをパドッコと言い間違えたのがきっかけで、その言い間違いを広げる流れになり「たぶん未来都市なんだろうね」という話になった。「だから、この堀之内さんの姿を見れば、みんな気になって、VOS盤を買ってくれるんじゃないか。プロモーションの一環です」と説明する小出。
などという愉快なトークを、10分の予定を5分オーバーするまでくり広げてから、ステージの右に移動し、最初のブロック=パドッコ人(堀之内)が選んだ3曲を演奏する。その前にパドッコ人は「自分にとって節目の曲。3人体制になった時、コロナ禍が明けた時、あと全然(ライブで)やってないな、という曲がひとつ入ってます」と説明した。
1 プールサイダー
2 tobu_tori
3 SHINE
「プールサイダー」がコロナ禍が明けた時の曲。「SHINE」が3人体制になった時の曲。そして「tobu_tori_」が「全然やってない」曲で、2024年の12月〜2025年1月期のテレビ朝日『ワールドプロレスリング』のテーマソング、兼2025年1月4日&1月5日の新日本プロレス・東京ドームのテーマソングとして書いた曲である。ライブで演奏したのは、1年前のこの『ベースボールベアーちゃん祭り』以来、とのこと。堀之内、「このイベントがある限り、僕は入れ続けますけどね」。
ちなみに、2026年の新日本プロレスの1月4日東京ドームに関しては、その日で引退する棚橋弘至に捧げる公式テーマソングを作るため、堀之内がプロデューサーとなって12人のミュージシャンを集め、「IT’S THE 愛BAND」(「イツザイバンド」と読みます。棚橋弘至のキャッチコピー「100年に一人の逸材」にちなんでいる)を編成。楽曲「Ring Star」を制作した。
当日の東京ドームではこの曲が流れ、他のミュージシャンたちと共にプロデューサー堀之内大介の名も、大画面に映し出された。というのは、観てきたように書いているのではなく、観てきたので書いています。
次のトークコーナーで「どうでした?」と遠山に振られた関根、「ケンタウロスの姿で演奏すると、緊張して、気絶するかと思った」と、選曲に関係ないコメントを返す。小出も「タイトすぎる服ですげえ苦しい」と同意、「四星球がやっているのを見てできそうな感じがした」という話から「四星球のすごさがわかった」という結論に至る。
で、「2025年はどんな年でしたか?」という遠山の問いにそれぞれが答えてから、次の小出祐介選曲ブロックへ。3人それぞれがどう答えたかは、長くなるので割愛しますが、ひとつだけ。実は小出、あのあともう一度自転車で転んでしまい、それによって、原因がその電動自転車の「何もしていないのに勝手に急ブレーキがかかる」という不具合であることに、気がついたそうです。メーカーに問い合わせた結果、判明したという。
それから、このブロックでさらに5分押し、トータル10分押しになった。
4 スローモーションをもう一度
5 LOVESICK
6 GIRL OF ARMS
ダブ調のアレンジで関根がリードボーカルの「LOVESICK」は、「こんな機会でもないとやらない」「本人はまず選ばない」という意味で、確かに特にとても貴重でレアに感じた(2010年の3.5枚目『DETECTIVE BOYS』の曲)。
この曲の最後の残響音から、次の「GIRL OF ARMS」につながっていく感じが良かった、という遠山の称賛に、小出「2年前のこのライブでダブ特集みたいなのをやって、あれで味をしめて」と答える。関根は、「LOVESICK」でも緊張して気絶そうだった、とのこと。なお、彼女はこの曲を時々sticoのライブでも歌っているが、大サビが苦手でいつもカットしているそうです。
という話などを経て、次はいよいよ、前半から小出がことあるごとに、ああイヤだ、憂鬱だ、とくり返しぼやいていた、関根史織選曲ブロックへ。
「ああもうほんとやりたくないよお」とうめく小出、「ほんとここがすごいのよ、カロリーが」と訴える堀之内。関根「自分でも言うのもなんですけど、たぶん最高難易度の曲でしょうね、Base Ball Bearの曲たちの中でも」。関根「そんな曲たちを、今年は、自分の身体にムチを打って」堀之内「馬だけにね!」。
7 アンビバレントダンサー
8 (LIKE A)TRANSFER GIRL
9 USER UNKNOWN
「アンビバレントダンサー」は「歌いながら弾く」のはあきらかに無理があるギターワークで、ボーカルはファルセット多用。「(LIKE A)TRANSFER GIRL」も、3人編成のバンドは普通やらない、いや、4人編成でもなかなかやらないかもしれない、16ビート主体のダンス・チューン。
「USER UNKNOWN」は、ボーカルもハモリもリズムの感じも、一回目のAメロのギターも、いちいち大変。
3 曲とも4人編成だった時代の曲なので、大変なのは当然かもしれない。が、Base Ball Bearは普段から、4人だった頃の曲もあたりまえにライブでやっているわけで、それらの中でも「最高難易度」だから、さすがにやらない、というのが、このあたりの曲なんだな。と、聴いて確かに感じた。とてもレア。
そんなこの日の最難関のゾーンを終えて、関根が「やったあ、できたあ! ヒリヒリしたあ」と喜んだり、「『(LIKE A)TRANSFER GIRL』がとにかく忙しい曲なんでね」と堀之内が安堵したり、小出が「どうしてこんな目に…」と、終わってからもぼやいたりする。
そして、今後の活動などをお伝えしてからの最後のブロックは、ステージの上も下もドーンとアガって楽しく終わりましょう! というわけで、この3曲。
10 Lyrical Tatto
11 逆バタフライ・エフェクト
12 海になりたい part.2
『Lyrical Tatto』のリード曲であり、現時点での最新曲である「Lyrical Tatto」、そして「逆バタフライ・エフェクト」、さらに「海になりたい part.2」の3曲を、華々しくたたみかける。オーディエンスみんな大喜び、ステージ上の3人も9曲目までのプレッシャーから解放されて楽しそう。
が、ひとりだけ、楽しいどころではない人が。先にも書いたように、毎年このゾーンで、「自分が選んだ曲をBase Ball Bearをバックに歌う」ことを強いられている遠山大輔である。
今年彼がチョイスしたのは11曲目「逆バタフライ・エフェクト」。必死の形相でとにかく一所懸命に歌う遠山だが──決して本人へのフォローで言うわけではなく──毎年感心するのは、ちゃんとでかい声が出ている、音程も合っている、というのは前提としても、「譜割りがきれいにオリジナルどおり」で、「カンペがない」ことだ。いかに原曲を聴き込んでいるか、歌いこんでいるか、ということの表れだと思う。本人は心の底からイヤだろうが、来年もこの縛りが続くことを願う。
という、ただただ楽しい2時間の、最後のトークのブロックで、Base Ball Bearがした告知の中で、ミニアルバム『Lyrical Tatto』が出ることと、そのリリース・ツアーがあることは、以前からアナウンスされていた。が、この日ひとつ、新しい発表もあった。
2026年9月4日金曜日、LINE CUBE SHIBUYAにて『SHIBUYA NONFCTION Ⅲ』開催。渋谷に移って三回目にして、初めてゲストあり。岡村靖幸とRHYMESTER。
小出は「メンバーコメント」で、「一緒にあの曲を演奏できるのを今から楽しみにしております!」と書いていた。こちらも楽しみ。なお、後日、追加ゲストの発表もあり。さらに楽しみ。
「新春ベースボールベアーちゃん祭り2026」 無事に終演いたしました!
ご来場いただきありがとうございました🐴
いかがでしたか?今年もMCに遠山さんをお迎えしました。
2026年も何卒よろしくお願いいたします🎍@tohyamagrunge #BaseBallBear#新春ベースボールベアーちゃん祭り2026 pic.twitter.com/uGBvD0HTZh— BaseBallBearOfficial (@BBB_Staff) January 11, 2026
SET LIST
01. プールサイダー
02. tobu_tori
03. SHINE
04. スローモーションをもう一度
05. LOVESICK
06. GIRL OF ARMS
07. アンビバレントダンサー
08. (LIKE A) TRANSFER GIRL
09. USER UNKNOWN
10. Lyrical Tattoo
11. 逆バタフライ・エフェクト
12. 海になりたい part.2



















