編集部:堀込さんのふるさと、埼玉の思い出について聞かせて下さい!
僕のふるさとは、埼玉県の坂戸です。思い出といえば、19歳の夏休みに電車に乗っていたら、隣の駅から知っている人が乗ってきて。彼は北海道の大学に通っているはずだったんですよ。「どうしたの? 帰省してるの?」と聞いたら「大学を辞めてきた」と言ったので驚いて。「それで今は何をしてるの?」と聞いたら「毎日ブラブラしてる」と言うから「じゃあ、明日プールに行こうよ」と誘ったんです(笑)。当日、なぜかそいつがデッカいラジカセを持ってきて「最近ね、メタリカが好きなんだよ」と言って、自転車のカゴの上にラジカセを入れて、メタリカを爆音でかけながら畑の田んぼの畦道から工場地帯を抜けて、市民プールまで行った思い出がありますね。この話には続きがあって、市民プールってスピーカーから音楽が流れているじゃないですか。そしたら、彼が「こんなのかったるくて聴いていられない」と言って、そこでも自分の持ってきたラジカセでメタリカを爆音でかけ始めたんですよ。「おいおい、止めてくれよ」と思ったけど、大学を辞めたこともあるし、色々あるんだろうなと思って。……チャリに乗りながら、メタリカを爆音でかけながら夏の田んぼの畦道を走った思い出話でした。
編集部:誰もが一度は感じたことがある、青春のやるせない思い。
この情景を映画にするなら、監督は・・主演は・・と考えてしまうような映像的なお話でした。
この情景を映画にするなら、監督は・・主演は・・と考えてしまうような映像的なお話でした。