このコラムを書いているのはちょうど2月14日、バレンタインデー当日です。今日はこの後にレコーディングがあるので、いつもお世話になっているスタッフの皆さんに、可愛らしいチョコレートのひとつやふたつ、持って行った方が良いのだろうなーと思いつつも、昨日の夕方のニュースで見たデパ地下の混雑具合を思い返すと、『うー』と迷ってしまったりする意気地なしです。寿司詰め状態のお菓子売り場で風邪なんか貰ったら、それこそ歌手として逆に迷惑をかけるし…、そもそもよい大人がチョコを貰って嬉しいのか…なんてあれこれと言い訳を考えているうちに、タクシーは見事にデパート横を通り過ぎ、コンビニでいいよねと何処かホッとしていたりする藤川です。
これを機に、チョコレートを待ってドキマギする男子と、チョコレートに想いを託す女子の歌詞でも書ければ良いのに…なんて思ったりしてはみるものの、我が人生と少ない友達のそれを思い返すかぎり、バレンタインのチョコレートをきっかけに恋が実ったとかって、あまり聞いたことないなーと、つくづく自分のロマンチック不足を恨んだりしてみました。
いやいや、そんな私にも、いつもとは違った口紅や香水に願をかける慎ましい一途な女子を歌った『おまじない』というそれはそれはロマンチックな曲がございまして、このコラムを読んで、この女はそもそも女子力が足りてないと訝しがった方は、是非ともご拝聴願います。
藤川千愛のひとりごと vol.2
コラム | 2020.04.17 15:00