
──『DI:GA ONLINE』が今年10周年を迎えたことにちなんで、上倉さんと伊藤さんのここ10年がどういう時間だったのかを聞かせてください。
伊藤賢治(Key)10年前は48歳。いろんな意味でガツガツしてたはず。『パズドラ』の楽曲を長くやらせていただいてるんですけど、担当し始めてまだ3年の頃だし。50代に入って少しずつ、確立できた面は熟成させるようになって、そのぶん選択肢が増えた感じがしますね。人との繋がりを大切にしたい気持ちも強くなりました。これまで培ってきたご縁とこれからの新しい出会いに重きを置くとともに、自分の力が活かせるのなら提供し、音楽以外でも僕がいることで盛り上がったり、イトケンがいてよかったと思ってもらえたりすることがあれば、積極的に関わっていくっていう。
上倉紀行(Key)僕はイトケンさんのひと回り下。10年前だと36歳でした。今年ちょうど活動20周年なので、要は26歳のときにゲーム音楽がメインの制作会社に所属し、その後フリーになったんですけど、当時は独立して5年くらい。フリーでの感覚が掴めたというか、“この先もやっていける!”と確信できた頃ですね。ありがたいことにそこから人とのご縁に恵まれ、テレビ関係とか新しい方面のオファーをいただきつつ、仕事の幅がすごく広がった、自分にとって重要な期間だった印象があります。
──人との繋がりに対して、共通する想いを持ってらっしゃるんですね。
上倉「一緒に演奏しませんか?」と声をかけてくれた方、「ドキュメンタリー番組の曲を作れる人を探してる」といった話を紹介してくれた方。しばらく連絡を取っていなかったにもかかわらず、僕のことを覚えていてくださったり。本当に感謝ですね。
伊藤DESTINY 8も人のご縁で生まれたバンドですから(笑)。
──これからの10年はどう歩んでいきたいですか?
伊藤旅がけっこう好きなのでね。各地で美味しいものを食べたいです。歳を取るとだんだん食べられなくなりがちですが、どうにか元気な胃袋でいたい! 音楽的な部分では、原点に返る感じで昨年から始めた、少しずつコンサートも行っているピアノソロを、ライフワークのひとつとしてできるところまでやりたいな。さっき言ったとおり、新たな出会いを作って、コラボとかもやっていきたいと思ってます。
上倉作家や演奏の他、大学の准教授を務めているんですけど、最近は学生が音楽で賞を獲る、コンペを通ることが増えたんですね。そんな中で思うのは、自分がまだまだ現役でやっていきたい一方、下の世代を育てるような、業界全体を底上げできる動きが作れないかなって。若い子たちの曲は考えつかないアイデアばかりだから、僕も新しさを吸収させてもらってますし、こちらが培ってきたものを惜しみなく共有していけば10年後も楽しい気がするんです。








