
──DI:GA ONLINEが今年10周年を迎えました。コラボ企画として、アーティストのみなさんに、10年前のことを振り返っていただいています。
柿沼 広也(Gt/Vo)いま振り返ると、10年前はどこか流れに身を任せていたというか。いろんなことが起きていく中で身を委ねていた時期だったなと思います。あの時はバンドも怖がらずにいろんなことに挑戦して、そんな中でHYとのコラボがあったのも10年前で。自分たちの音楽性を突き詰めていきながら、みんなの流れに身を任せて。その中で大事な一部になろうと思ってやっていた感覚がありますね。でもその後、ライブが出来ない時期もあったり、メンバーも変わったりして。もっと地に足を付けて、自分の足で立たなきゃいけないなと思えたことが、この10年で変わったことですかね。バンドのフォームはちゃんとあるんですけど、その中にいるだけじゃダメというか。外でどれだけレベルアップして帰ってこれるか? ということも考えたのが、コロナ禍以降だったと思うので。いまはバンドを大事にしつつ、自分がどう成長出来るか?ということを考えられるようになりました。その上で自分たちの力でどう歩んでいくか、掴み取っていくか? っていうのを全員で考えられてるってところでは、大きな違いで。10年前を振り返ると「もっとこういうことを始めてれば良かった」とか「こういう風に向き合ってれば良かった」とか思うことはたくさんあるんですけど。それを反省点としていければと思います。
安井 英人(Ba)バンドとして変わらざるを得ないことがあったり、全人類が変わらざるを得ないコロナがあったりしたんですが。この10年、どんな時もライブだけはずっとやり続けてきたし。これから10年もライブをやっていくんだろうなと思います。作品を作ってライブをやるというのがバンドだし、そこか変わらないだろうなと思います。あと10年前だと、沖縄楽しかったなというのと、変わらず酒は呑んでたなっていうのと(笑)。酒の量は減りましたけど、身体へのダメージは増えたので、ほどほどにしたいと思ってます。音楽への姿勢は変わらないですね。演奏力は上がってますけど、楽器との向き合い方は変わらないです。
金井 政人(Vo/Gt)10年前の自分を思い返すと、世界をナメてましたね。その後、辛酸とか苦汁とか、舐めるべきものを舐めて己を知るんですけど。あの頃の自分は、まだ本気じゃないと思います。どっかで手を抜いてるし、やった気でいるし。上手くいってる気でいても、たまたま上手くいってただけ。いろんな人の力を借りて上手くいってるだけってことを、まだちゃんと理解してないと思います。で、あれから10年経って、ほんのちょっとだけギターが上手くなって、結構、歌が上手くなってると思います。変わらないところは、根拠のない自信をあの頃もいまも持ち続けてることで。「その根拠は?」って問いただされると、意外と無いと思うし。当時持ってた自信といま持ってる自信は、あんまり変わんないと思うんだけど、昔の方がより根拠がないかな(笑)。でも、それが無かったら、バンドを10年続けられてないと思うし。10年経つと名前以外は変わってないことはないと思ってるんで。10年後、また同じテンションで同じこと言ってる可能性はあるんですけど。いまは「やれること全部やってるぞ」って心意気を10年前より持っていて、10年後の自分に「あの頃はナメてた」とは言わせたくないですね。
──これから10年後、どうありたいと考えていますか。
金井いまと変わらないテンションで、30周年のインタビューを受けてたいですね。自分の中でも人生の半分がBIGMAMAになりましたし。いまは「BIGMAMAの評価を覆したい、翻したい」というのを心技体が整った上で思えてるので、カッコいいまま続けていきたいです。あと前までは、漠然と続けてることが好きじゃなくて。中途半端にダラダラ続いてる漫画とか、少し嫌いって気持ちがあって。一番いいところで終わることこそカッコいいと思ってたし、確かにそうなんですけど。10年後のBIGMAMAを考えた時、集客とか売上とか、そういうことは置いといて。バンドとしての完成度や満足感、達成感みたいなところが、きっと確固たるもので。それ以外のことはしょうがないと思うようになってて。「あと10年経っても、自分たちのバンドが一番カッコいいって言えるかな?」とか、「この音出せるかな? これ弾けるかな?」とか考えると、まだまだ伸びしろがあるバンドだと思うし。とても向上心のある人たちと一緒にバンドやれてるんで、10年後も漠然と楽しみにしてるし、もっといい未来が待ってる気がします。
Bucket Banquet Bis (Dr)具体的なビジョンは見えないですけど、金井さんがおっしゃったように、「30周年もこの感じでインタビューを受けていたい」っていうのは本当にその通りだなって思います。バケツをかぶってるかは分からないですけど(笑)、音楽を続けられることが当たり前じゃないと思うし、音楽が出来ることが幸せだと思うので。ライブとか制作活動も続けたいというと、現状維持に甘んじてるとも捉えられちゃうんですけど。「現状維持でいいや」でやれるほど甘くないとも思ってるし、「こんなもんじゃないぞ!」って気持ちでやってるし、もがいてるって感覚がいまもあるので。逆にいうと、そういう気持ちを10年後も持ち続けていたいし、そういう姿勢こそが人の胸を打つんじゃないか? と思うんで。そういうメンタルや志を10年後も持ち続けていたいです。10年前を考えると何者でもなかったし、こんな未来が待ってるなんて想像もつかなかったですけど。音楽の道をしっかり歩んでいなかったら、叶わなかった未来だと思うので。ここからもひとつひとつに感謝しながら、音楽に真摯に向き合うことは続けていきたいです。







