編集部:みなさんが初めてご覧になったライブの思い出を教えてください。
飯沼(Ba)僕は広島が地元なんですけど、地元でひとめぼれしたバンドがいて。今はもういないんですけど、〈naco is...〉というバンドです。最初にイベントに出ていたのを見て、めっちゃかっこいいと思って、ライブハウスに見に行きました。高校1年生の終わり頃ですね。彼らとはストーリーがあって、ライブに行って、お話もして、その後も通い詰めていたんですけど、僕が東京の音楽大学に入ってから、鍵盤でサポートしたんですよ。ちょうどピアノがいなくなったタイミングで、「ずっとライブに来てくれたし、曲は全部知ってるよね」って(笑)。初めてライブを見たバンドのサポートをさせてもらって、すごく勉強になったし、すごくいい思い出です。
miri(Key)高校3年生までクラシック人間だったので、クラシックのホールコンサートに行ったことはあるんですけど、初めて自分でチケットを買ってライブに行ったのは、上原ひろみさんです。大学生の時に、六本木に母と一緒に見に行きました。高校の時から上原ひろみさんの音楽は聴いていて、大好きだったんですけど、ライブを見たことがなかったので、生ってこんなにすごいんだ!ってびっくりしました。
永山(Dr)それ、俺もいたやつ?
miriいたね、そういえば(笑)。もう知り合っていて、たまたま同じ会場にいて。私はそれが初めてちゃんとライブを見た時でした。めっちゃすごかった。感動しました。
永山中学、高校の頃に家族ぐるみでONE OK ROCKのファンで、中学3年生の時に、家族でSUMMER SONICに行きました。野外で、爆音で、あんな環境で音楽を聴いたことがなかったので、音楽も感動したし、音響とかバンドという圧とか、今でも覚えています。その時、ほかにもいくつか見たはずなんですけど、ワンオク以外は覚えてないです(笑)。
涼音(Vo&AG)僕の人生初のライブ体験は黒木渚さんです。『自由律』というアルバムのツアーファイナル、六本木のEX THEATERで、号泣したのを覚えています。普段はあんまり泣かないんですよ。生きててあんまり感動しないタイプなんですけど、“これが見たかったんだ!”みたいな感覚で、“自分は音楽をやってていいのかもしれない”と思わせてくれたライブでした。ただの高校生だったので、あの日あのライブを見に行っていなかったら、これを職業にしようとは思っていなかったというぐらい、自分の中ではキーポイントのライブでしたね。そこから同じ事務所に入って(*現在は黒木渚は個人事務所として独立)、同じマネージャーさんでという、不思議な縁を感じます。