あるイギリスのアートスクールの学生が発表したリズム・ボックス「XOXXコンポーザー」が公開され、アナログ感覚の装置とデジタルサウンドを融合した斬新なアイデアが話題をよんでいる。
ロイヤル・カレッジ・オブ・アートの学生、Axel Bluheme氏が開発したXOXXコンポーザーは、オルゴールを彷彿とさせるアナログ感覚の回転するシリンダー部分にマグネットを置くことでリズムを奏でることができ、また配置を替えることで複雑なリズムを作ることもできる装置だ。
PCやキーボードと接続し、サンプリング音を選ぶことで演奏のバリエーションは無限に広がる。
基本構造は、8枚の円盤を組み合わせたシリンダー部分に置いた磁石を読み取るという実にアナログ的な発想だが、MIDI経由でPCに収録された音色を出すというデジタルとの折衷に成功している。特にシリンダ部分の回転速度を目視しながら調整しリズムを作る、というアナログならではの制約された演奏環境が、ソフトウェア上で再現されるシーケンサーとはまた違ったテンポの感覚などを生み出すことが出来る。
この不思議なリズム・ボックスの作者アレックス氏は、「XOXXコンポーザー」の商用化はまだ考えてないようだが、もし実現するとしたらクラウドファンディングなどの方法で発売の可能性を検討したいと語っている。
記事提供:AOL News