“ONWARD presents 新感線☆RS『メタルマクベス』disc2 Produced by TBS” のイベントが2018年8月14日(火)にTBS赤坂サカス特設ステージにて開催された。
このイベントは、2017年に豊洲の地にオープンした360°回転する円形の客席を劇場中央に配置した、世界では二つ目となる“IHIステージアラウンド東京”で現在好評上映中の “新感線☆RS『メタルマクベス』disc1” に続いて、キャストを変えたdisc2の予告とも言えるイベント。
“新感線☆RS『メタルマクベス』”は、2006年に劇団☆新感線と宮藤官九郎が初ダッグを組んで挑んだシェイクスピア作品として話題を呼んだ作品。今回“IHIステージアラウンド東京”という特殊な劇場での上映にあたり、宮藤自ら脚本を書き直し、演出家のいのうえひでのりが新たにアレンジを加え、より大胆でダイナミックな世界観に仕上がった。
今回のイベントでまず登場したのはdisc2の出演者である尾上松也と大原櫻子。魔女の予言され権力の座を手にするも次第に罪の意識に苛まれるランダムスターとその妻を演じる。そしてESP国のレスポール王の息子“レスポールJr.”を演じる原 嘉孝(宇宙Six/ジャニーズJr.)だ。
TBSアナウンサーの山本匠晃による進行の元、早速主要キャスト三人が登場すると大きな拍手と歓声が沸き起こった。原が「僕に会えて興奮する気持ちはわかるんですが、今日は落ち着いて楽しくなっていきましょう。」とまずは軽快な笑いを取り、会場の空気は一気に和やかなムードに。一方、尾上も夫婦の役所を振られて「奥さんに手のひらで転がされているんじゃなくて、指の先で転がされている感じですね。」と会場を沸かす。すかさず大原も「あんまり言うと普段からそうみたいじゃないですか!」と笑顔で応戦するも、原が「すごい自然にやられているんで、プライベートでもそうなのかな?って、疑いが出てきますよね!」と、冗談を重ねてはトークを楽しんでいた。
今回の作品について尾上は「宮藤さんの曲の世界観が見事にメタルと融合していて魅力的ですね。それに、いのうえさんが更に広げていて、全世界を見てもこんなマクベスはないんじゃないかっていうくらいの作品になっていますね。」と、真剣な眼差しで語った。そんな尾上の役所はランダムスターの他にマクベス魔Ⅱ夜という1人2役!当て書きを思わせる役名に尾上は「悪魔の“魔”に“マーク2”でアレンジさせていただきましたので。正確にはマクベスマツヤではなく“マクベスマトゥヤ”となるわけです」とユニークな回答をすると、再びどっと笑いが起きた。
終始笑いの絶えないトークであったが、ここで特別に出演者の歌唱シーンをチラ見できる機会に恵まれた。大原の劇中歌「魔女の予言」や原の劇中歌「明けない夜は長い」を口ずさむサービスもあり、大原の美しく伸びのあるビブラートが響く。一方、原はイントロで見事なダンスを繰り広げるが、出だし一言のみ歌って終わると言うオチが!やっぱり爆笑の渦に包まれた。
ここで急遽、出演者の浅利陽介が稽古終わりに駆けつけたといい、スポットが当たった。今日が誕生日だと言う浅利に、三人が笑顔で祝福。現場でのリアルな空気感の良さが伺えた一幕でもあった。
トークも終盤に差し掛かり、最後にこのステージにかける意気込みを聞かれ、尾上は「『disc2』のメンバーにしかできない『メタルマクベス』を一致団結してお届けします!」と、大原は「このお芝居は何度見ても楽しめると思うんです。私も全力で役に挑みますので、是非何度も足を運んでください。」と、原は「このお芝居、プレッシャーも感じていますが、原 嘉孝にしか出来ないレスポールJr.を演じられたら良いと思います。」と、それぞれの熱いパッションをぶつけた。
いよいよ本日のメインイベント 劇中歌「きれいは汚い、ただしオレ以外」をdisc2スペシャルバージョンで披露!しかし突然、尾上の歌の出だしでトラブルが発生してしまう。改めてライブスタンバイのため、急遽機転を利かせた尾上と山本アナウンサーがステージ上に登場。「すいませんねえ、みなさん!どうやら聞きましたらね、いろいろありましてね、私が間違っていたんじゃないようでね、その辺はちょっと誤解のないようにね(笑)!」と、まずはひと笑い。
その後も尾上と大原と山本で異例の質問コーナーを展開。ファンから共演者のエピソードなどを聞かれると、原が意外と繊細な心を持っていることや、大原のユニークな日本語使いを暴露するなどして、ファン心を心地よくくすぐった。
その後、無事ライブが開始。圧巻のパフォーマンスで観客を魅了し、大盛り上がりの中でイベントは無事に終了、主演の尾上も「無事に終わってよかったー!」と胸をなでおろした。