日本でも有名バンドのカバーバンド(トリビュートバンドとも言う)というものが存在して、夏フェス「サマーソニック」ではマリンスタジアムの外にカバーバンド用のステージがあったりするが、アメリカで起きた夢のような話。ビリー・ジョエルのトリビュートバンド「ビックショット」のステージに、なんと本人が飛び入りし3曲も演奏したというのだ。
6月24日、ニューヨーク、ロングアイランドの小さなライブハウスに行われていた「ビックショット」のライブのステージに突然現れたのはビリー・ジョエル。キーボードを弾きながらジョー・コッカーのカバーバーションの「With a Little Help from My Friends」(ビートルズ)、「Honky Tonk Woman」(ローリング・ストーンズ)、と自身の「You Might Be Surprised」(ガラスのニューヨーク)、「Rock and Roll」(レッド・ツェッペリン)を一緒に演奏した。
突然の本物の登場に、異常な盛り上がりを魅せるクラブの熱狂ぶりはビデオからも伝わるが、この映像、ビリー・ジョエルのオフィシャルでも公開されているので、コピーバンドのメンバーもさぞかし嬉しかっただろう。
当然彼のファンはこの場にいなかったことを激しく後悔すると思うが、この日カバー中心の選曲で1曲しかビリー・ジョエル本人の曲をやらなかった理由は「余り多くの曲を演奏すると、これから月イチで開催するマジソン・スクエア・ガーデンで行なうライブのチケットを買っているファンに申し訳ないから」という、この場にいないファンへの気遣いもあったようだ。
記事提供:AOL News